今年も「アルル」の元マスターだった金子氏の呼びかけでアルル会があった(2017年12月30日の記事参照)。写真は二次会で、遅くまでカラオケを楽しんだ。嘉島君の上司の羽渕先生(秋田大学病院院長、向かって右から4人目)とは共同研究についての打ち合わせも少しした。スイスのWTOに勤めている早藤氏(右端)がフニクリ・フニクラをイタリア語で、さらにミッシェル・ポルナレフの歌をフランス語で唄ったりして、面白かった。さすが国際人。彼は31日にはパフュームの年越しコンサートに行くとのことだった。 |
来年作る予定のセカンドアルバムに向けて、ネガティブセレクションのメンバーで集まって練習。今回初めて合わせる新曲2曲を中心に、収録予定の6曲を練習した。 | |
場所は、横須賀の隣りの衣笠駅のすぐ近くにあるバックビートというスタジオ。住宅街に建つ瀟洒な一戸建て住宅であるが、その中に立派なスタジオがあり、家ごと借りることができる。向かって右端は、このスタジオのオーナー。 | |
昼食は、北村先生おすすめの、そう遠くない海辺のレストランへ。 | |
富士山をバックに、記念写真。 | |
絶景をめでつつ、美味しいイタリアンとワインをお伴に、音楽談義。幸せな状況だ。 |
研究所の教授会の忘年会。1名欠席があったが、総勢19名の賑やかな会になった。 | |
この会は歓迎会、送別会、祝賀会を兼ねている。10月に着任された遊佐先生(2018年10月1日の記事参照)の挨拶。 | |
続いて、4月に着任された望月先生(2018年7月3日の記事参照)の挨拶。 | |
送別される方として、10月に医学部に異動になられた竹内先生(2018年10月17日の記事参照)の挨拶。 | |
祝賀会としては、秋の紫綬褒章の叙勲を受けられた影山龍一郎先生による挨拶。勲章伝達式の様子を、面白おかしく話された。 | |
集合写真。皆、いい顔をしている。 |
この日、婦人科学・産科学講座大学院生のクムルズ・ムラティ(木拉堤 庫木魯孜)さんの学位論文審査会が開催された。調査委員は小川誠司先生、松田道行先生と私、専門委員は近藤英治先生(婦人科学・産科学講師)。審査対象論文のタイトルは「Vista expressed in tumor cells regulate T cell function」で、最近British Journal of Cancer誌にon lineでpublishされている。VistaというのはT細胞上の免疫抑制性のレセプターに対してリガンドとして働くと考えられている分子。これまで主に間葉系の細胞や免疫細胞に発現していると考えられてきたが、今回の研究で、婦人科系の腫瘍の多くの例で腫瘍細胞上にVistaが高発現していることが明らかになった。また、Vistaが発現している腫瘍細胞はT細胞に抑制的に作用する事がin vitroの系で、抗Vista抗体が腫瘍細胞に対する免疫反応を増強する事がin vivoの系で示された。要するにPD-L1のような働きをする分子ということになる。抗Vista抗体は、次世代の免疫チェックポイント阻害剤としてすでに臨床試験が始まっているらしいが、今回の知見は、その対象疾患の選定法の開発や作用機序の解明につながる、重要な成果だと思われた。
審査会の終了後に引き続き少しdiscussionし、その後に記念写真を撮って頂いた。松田先生は帰ってしまわれていたので、審査員としては小川先生(向かって左端)と私(右から2人目)。右端は上記論文の責任著者の濱西潤三先生(婦人科・産科講師)。論文審査会の後に記念写真を撮ってもらったのは初めてであるが、とても嬉しく思った。Defense(学位審査公聴会)というのは、本来は人生においてとても重要な会で、例えばオランダでは教室や親族一同をあげての一大イベントである(2015年2月12日の記事参照)。日本でも今回のように記念写真を撮るような習慣ができてもいいと思った。 |
大掃除。年末感満載。 | |
忘年会。10月から研修生として加わった高さんのofficialな歓迎会を兼ねており、挨拶してもらった。ほぼ完璧な日本語。 | |
テーブル1。 | |
テーブル2。河岡先生は実質的には独立ラボだが組織上は河本研所属となっているため来て頂いた。祝迫先生も同志社大学の教授であるがまだ元祝迫ラボを組織上管轄しているので参加頂いている。朝霧先生がここにいるのは、お昼にあったmeetingなりゆき。何であれ、1年間、皆様、お疲れ様でした! | |
二次会は、ライブハウスRagへ。金曜日の夜は深夜にジャズのライブをやっている。 | |
演奏していたバンドにお願いして、永野君をセッションに加えてもらった。 | |
「枯葉」を演奏した後、「酒とバラの日々」。永野君はがん免疫学会の時も飛び入りをしている(2018年8月1日の記事参照)。あの時はラボ関係の聴衆は私と粂原君だけだったが、今回はラボメンバーの多くが聴けた。それにしても永野君、ジャズの飛び入り演奏なんて、ちょっとかっこよすぎで、普段とのギャップ感が甚だしい。 | |
最後までいた人達。お疲れ様! |
ウイルス再生研1号館前の駐車場のカエデが、教授室から見える。今年は、2本のうち1本の紅葉がやけに遅く、ようやく最近見頃を迎えた。 |
HLA研究所会長の佐治先生主宰の昼食会。前回から廣田圭司先生(向かって左端)が参加。前菜で立派なエスカルゴが5個ずつ出て、テンションが上がっているところ。 |
この日はバンド関係の会食があり、その後12時頃から、後飯塚先生に連れられてゴールデン街や歌舞伎町の飲み屋を3軒くらいはしごした。「後飯塚先生と飲むと基本朝までだからその覚悟で」と周りから言われていたが、何とか朝まで付き合わせて頂いた。とはいえ、さすがに翌日はちょっとしんどかった。 |
少し前の記事(11月28日の記事参照)に書いたが、「がん免疫療法誕生の物語」は絶妙のタイミングで出版となり、売れ行きも好調なようだ。一時は医学一般というカテゴリーで1位だった。この日は、制作の打ち上げということで、池袋のあたりで会食の席を設けていただいた。メディカル・サイエンス・インターナショナル社の編集者の藤川良子さん(向かって左)と、水野資子さん(右)。藤川さんは基本的にはフリーライターであるらしい。今回の訳本づくりの中で恐らく一番仕事量が多かった翻訳者の三枝(みえだ)小夜子さんは、残念ながらこの日は来られなかった。私は監訳だけとはいえ、スケジュールがきつかったこともあり、7月頃から-11月上旬頃までは結構なストレスだった。いい本に仕上がって、ほっとしている。この会食では、出版業界のいろいろな話に加えて、身の上話などがゆっくりとできて、楽しかった。 |
懇親会終了後、ゴールデン街に行って見た。 | |
原子心母というナイスな名前の店があると聞いていたので、入ってみた。 | |
一人で静かに飲むことになるかなと思っていたら、隣に座っておられた人がやはりプログレファンだったので話し込んでしまったりした。写真は遅めの時間に来られた秋田県能代市の「能代の花火」大会の関係者の方々。私が「ガッテン!」に出た話で、盛り上がったりした。 | |
向かって左は雅子ママ。遅くまで飲んで、楽しかった。 |
12日午後遅くにに福岡から東京に移動。 | |
表記の会が京王プラザホテルで開催された。免疫療法をされている外科の先生が中心の学会。今年から、この学会の理事にしてもらった。 | |
懇親会での、集会長の有賀淳先生(東京女子医大)の挨拶。 | |
本学会理事長の山口佳之先生(川崎医大)による挨拶。いつものようにおやじギャクを連発されていた(「盛り上がってますね、さすが有賀先生だけに、熱し!」など)。 | |
懇親会は、賑やかでいい会だった。 | |
アトラクションとして、東京女子医大のダンス部によるパフォーマンスがあった。華やかで、とてもよかった。観客席側では「女子医大は医大の入試での女子差別問題には関係ないよね」「そりゃそうだね」というような話も出ていた。 | |
部員総数60人くらいとのこと。この日の出演メンバーでの記念写真。壮観。記念写真に入られた先生方も思わず頰が緩んでいるようだ。 |
免疫学会は10日月曜日から福岡で開催された。9日には理事会があるので、そのまま宇部から福岡に行くことにした。山口大医学部がある宇部新川駅からJR宇部線で宇部駅に行き、JR山陽本線で厚狭(あさ)駅、厚狭駅からこだま号で博多駅。全行程で1時間半弱。写真は厚狭駅。 | |
厚狭駅から南側を望んだ風景。のどかだ。 | |
福岡では、中洲のホテルに宿泊した。夜、近所を散策。写真はキャナルシティ博多。創業は1996年とのこと。2003年の免疫学会の時にここにきて、曲線が入った造りがちょっと幻想的で印象深かったのを覚えている。築22年ということになるが、今見てもまだ十分綺麗だ。 | |
屋台街も健在。学会をいろいろな街で開催するのはいいことだ。 | |
9日の夜、BioLegendが主催するlegend nightの懇親会にて、新田先生、田中先生、佐藤先生。 | |
その後、二次会。顔ぶれを見ると酒飲みの集いという感がある。左から穂積先生、石井先生、小安先生、私、吉村先生、茂呂先生。 | |
免疫学会初日。椛島先生(京大皮膚科教授)が、痛ましい姿をされていた。鎖骨の粉砕骨折とのこと(椛島先生のブログの12月8日の記事参照)。激しいトレイルランニングなどで怪我をしたのかと思ったら、きけば鴨川沿いの何ということはない道でこけて、肩を強打したらしい。私も2年前にスキーで脛骨と腓骨を骨折したときは「まさかこんな緩斜面で」というところで転倒したので、「不意打ちを食らうと受身ができなくて骨折する」という事だろう。 | |
少し前に出版された「がん免疫療法の誕生」という本が、書籍コーナーに陳列されていた(11月28日の記事参照)。翻訳本で、私は監訳を担当。サイエンスライターがインタビューに基づいて書いた、25人の学者についての伝記集になっている(内容については解説文参照)。 | |
長畑君は初日に口頭発表。発表しているところの写真を撮りそこねたので、ポスター会場で記念撮影。 | |
ポスター会場にて、河本研関係者。河本研からは他に小林さんと西村君が来ている。 | |
会長招宴の会で、今回の副会長の田中良哉先生(産業医大)と小川佳宏先生(九大)。小川先生は私の1年後輩で、京大病院での内科の研修では彼には患者を受け継いでもらった。2016年に東京医科歯科大から九大に移られた。 | |
会長招宴の会で、Bernard Malissen(CIML)の挨拶。彼は理研免疫センターの外部評価委員会のメンバーだったので、理研にいた頃は毎年のように顔を合わせていた。老眼鏡が落ちそうだ。 | |
東京医科歯科大学小児科助教の磯田健志先生(2018年6月15日の記事参照)とWEHI のStephen Nutt (2008年12月25日の記事参照)。 | |
瀧先生、鍔田先生、大野先生と、大野先生の部屋で引き続きdiscussion。 | |
2日目、永野君の発表。TCR-iPS細胞法の話。堂々としたいい発表だった。 | |
昨年に続き、今年も懇親会がしっかりとあった。集会長の山本一彦先生の挨拶。 | |
免疫学会理事長の坂口志文先生の挨拶。坂口先生はこの12月末で理事長職を終えられ、清野宏先生(東大医科研)が引き継がれる。 | |
15年前に福岡で開催された時の集会長、渡邊先生の挨拶。若手を鼓舞するような内容だった。 | |
参加者は多く、とても賑わっていた。 | |
会場の中には郷土料理を始めいろいろなブースが並んだ。誰かが「かつてなく豪勢」と評していた。 | |
長浜ラーメンのコーナー。大人気だった。 | |
ラボメンバーと、高知大宇高研の小松利広先生。 | |
来年の集会長の黒崎先生が「会場は浜松駅のすぐ前でとても便利」とアピール。 | |
中洲に移動して、二次会。飲み放題つきで一人3000円というコースだったが、最後の方には鍋もでてきて、締めはラーメンと、なかなかの量だった。味もよかった。皆、懇親会で沢山食べたはずだったが、二次会でもよく食べていた。 | |
もう一つの、河本研メンバーのテーブル。 | |
二次会参加メンバーで記念写真。福岡は楽しかった! |
昨年と同様に、山口大学医学部保健学科で、主に大学院生を対象にした専門講義と、再生医療・細胞療法コースの特別講義で話をさせて頂いた(2017年11月24日の記事参照)。 | |
どうでもいい話であるが、講義の後、3台くらいのタクシーに分乗して、関係者で会食の会場に向かったが、その時私が乗ったタクシーの運転手さんが私と同姓同名だった。前の座席に乗っていた先生は、この名前のプレートを見て、「河本先生専属のお迎えタクシーが手配されたのかな?」と思ったそうである。 | |
同姓同名の人に実際に出会ったのは初めてだっので、記念撮影。 | |
会食の締めは「瓦そば」。下関名物とのこと。茶そばを炒めたものが瓦の上に置いてあり、温かいめんつゆで食べる。おいしかった。 | |
会食参加者で記念写真。上段向かって左から西川潤先生(基礎検査学講座教授)、山本健先生(病態検査学講座教授)、野島順三先生(基礎検査学講座主任教授)、常岡英弘先生(検査技術科学専攻長)、下段左から本木由香里先生(基礎検査学講座助教)、河野裕 先生(基礎検査学講座教授)、野垣宏先生(医学部保健学科長)、私、湯尻俊昭先生(病態検査学講座教授)、山本美佐先生(保健学専攻病態検査学領域講師)。この後、夜景の見えるバーで二次会。お世話になりました! |
横浜で開催された表記の学会に参加した。写真は泊まったホテルの窓からの景色。 | |
2日目の午前中に、「T細胞レパトア研究の橋頭堡」というシンポジウムがあった。オーガナイザーは高浜洋介先生(NIH)、共同座長は岡崎拓先生(徳島大)。演者はこのお二人の他、Alfred Singer(NIH)とGraham Anderson(Univ Birmingham)。 | |
Alfred Singerの話は、CD4やCD8がlckを引き連れていることによって、MHCに結合しないようなTCRが選択されるのを防いでいるという話。彼の話はいつ聴いても理路整然としていて面白いが、ではTCRがCD1dについて作られるNKT細胞とかではどうなっているのだろうと疑問に思ったりした。 | |
分生は大きな学会で、企業展示も賑やかだ。 | |
ラボHPのお知らせ欄に少し前に書いた「がん免疫療法の誕生」という本が、書籍コーナーに陳列されていた。「分生に間に合わす」というのを目標に訳本作りが進めらてきたが、間に合った。この本で取り上げられたテーマがノーベル賞を受賞し、授与式に間に合って発刊されたというのは、偶然とはいえ、すごいタイミングだ。私は監訳をしただけだが、結構苦労したので、こうやって現物が店頭に並んでいると嬉しい。内容については解説文を参照下さい(解説文)。 | |
この本の出版は、メディカル・サイエンス・インターナショナルの藤川良子さんと水野資子さんが進めてこられた。藤川さんがおられたので、記念写真を撮ってもらった。 | |
2日目の夜、縣先生と夕食をとった後、二次会でGrahamと高浜先生のお二人に合流。Grahamは、本庶先生のノーベル賞の受賞対象論文の一つである1992年のEMBO J論文(PD-1のクローニング論文)で縣先生が2nd authorである事を知ると、「その論文はこの間セミナーで紹介したところだ!」と感激して、二人で記念写真ということになった。 |
Enricoは、2016年に作製したネガティブセレクションのファーストアルバムで、メインのエンジニアとして、録音やマスタリングを手がけてくれた人(2017年11月8日の記事参照)。彼はSteve VaiやPaul Gilbertといった超一流のmusicianのアルバムを多数手がけており、我々のような素人バンドには畏れ多い人だ。前回はたまたまスケジュールの関係で関わってくれたのであるが、その後も時々日本に来られた時には皆で会うというような付き合いが続いていて、今回、セカンドアルバムの録音を担当してくれる事になった。とてもありがたい話だ。この日は、品川駅近くのレストランで再会を祝すると共に、スケジュールについての打ち合わせもした。 |
少し前にも書いたが、遊佐先生、河岡先生が10月からウイルス再生研に着任されている(10月11日の記事参照)。それで、有志による親睦会を、ウイルス再生研1号館1階のラウンジで開催した。 | |
今回の目玉の一つ、イノシシ肉。増田さんが大原の道の駅で調達。 | |
河岡君がハイテンションでイノシシ肉をちゃんこ鍋に投入。 | |
ちゃんこ鍋を囲むシニア中心のテーブル。イノシシ肉は柔らかく、旨味があって、美味しかった。後ろに廣田先生と上堀先生が調達してくれた生ビールのサーバーが見える。この日の目玉の一つで、サーバー、7リットル樽、CO2ボンベをつないだ本格派。何種類かの樽が用意されていて、無くなったらつなぎかえるという方式。よく冷えていて、とても美味しかった。あとできいたら、7リットル樽を3種類、計21リットル飲んだとの事だった。 | |
ホットプレートのテーブル。 | |
もう一つのちゃんこ鍋のテーブル。向かって左端は泌尿器科の齊藤亮一先生。右端は泌尿器の大学院生の松本敬優君。 | |
私のリクエストに応えて買い物部隊が調達してくれた松茸。ホットプレートで調理してもらった。トルコ産とのことで、安いが、香りは十分強く、味もとてもよかった。この他、写真を撮りそこねたが、廣田先生が調達してくれたサバ缶シリーズというのもあり、あれこれ食べ比べて、面白かった。 | |
教授室で2次会。ウイスキーや焼酎を飲みつつ、ボジョレーヌーボーで乾杯。 |
北村先生と西川先生らの食事会に声をかけて頂き、三宮に参上した。向かって右から、西川先生がやっておられるNPO法人AASJ(オールアバウトサイエンスジャパン)の副代表理事の田中邦大さん、西川里美先生、西川伸一先生、私、AASJの相談役をされている森田拓也さん、北村先生。再生医療の話やがん治療について、西川先生の鋭い切れ味の話がきけて楽しかった。なお、森田さんは、神戸市役所でNPO法人担当の仕事をされていた関係でAASJにも関与されているとの事であるが、Quaser(クェーサー)というプログレッシブロックバンドのリーダーでもある。コンスタントにアルバムをリリースされていて、チキンジョージなどのライブハウスでのライブもよくされている。バンドメンバーは皆音楽以外の仕事を持っているという話だが、演奏技術的にはプロだ。北村先生にとっては森田さんは灘校の3年上の先輩との事だが、灘校時代は面識がなく、30年くらい前に一度ライブを観に行って会っていたらしい。私は今回初めてお会いした。食事会の後、北村先生、森田さん、私の3人で意気投合してカラオケボックスに行って、PCを機械につないで曲を聴いてもらったりしながら、音楽談義に花を咲かせた。Negative Selectionももっと上手になって、チキンジョージに出られるようになれたらいいなあと思った。 Quaser HP: Quaser/Wild Ocean: |
標記の学会が浜松町の近くの日本赤十字社本社ビルで開催された。 | |
参加者150人くらいの学会であるが、会場は満杯で、ランチョンセミナーではスタッフが近くのコンビニへ弁当を買い足しに走ったとの事であった。 | |
今回のテーマは「腸内フローラと個別化医療」。ランチョンセミナーは石川大先生(順天堂大)による「便移植の現状と展望」。ランチョンで便移植の話とは、中々チャレンジングだ。石川先生は、現物はスライドに出さないように工夫されていた。便移植は偽膜性大腸炎には劇的に効くが、潰瘍性大腸炎にはよく効くという訳ではなさそうだ。ただし、頻回の投与をすれば効果があるらしい。本田賢也先生(慶応大)の最新の話題(免疫チェックポイント阻害剤と併用すると効果があるバクテリアの話)も聴けた。集会長の赤座先生英之先生が泌尿器科の先生ということもあり、泌尿器科の話題も多かった。写真は夕方にあったパネルディスカッション「腸内細菌とがん治療」の様子。 | |
今年も名誉顧問の高久史麿先生が来られて、情報交換会で挨拶をされていた。 | |
この学会の理事長の阿部博幸先生(博心厚生会)と、アベ腫瘍内科クリニックのスタッフ芝山佳世子さん。 |
少し前の記事に書いたように(2018年10月23日の記事参照)、NHK高校講座の生物基礎の中の免疫の回の解説役として出演させて頂いている。免疫編は全部で4回あり、この日、最後の4回目が放映された。 放映後はアーカイブ化されているので、以下のサイトからいつでも見られる。 高校講座「生物基礎」HP: 免疫編第1回は「免疫のシステム」というタイトルで免疫の基本的な働き(食べる、抗体を作る、感染細胞を殺す)を解説した。ここでは第2回-4回を紹介しようと思う。第2回は、「適応免疫(1)〜細胞性免疫〜」。自作の樹状細胞の模型が登場。 |
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これは10年以上前、横浜の理研免疫センターにいた頃に、理研の一般公開や免疫学会主催の免疫ふしぎ未来展などで展示するために作製した模型で、樹状細胞とT細胞が結合しているところ。接着面の分子の中に磁石が仕込んであり、離したりくっつけたりできる。赤い分子がMHC。中央部が黒くなっているのは、提示されているペプチドのつもり。当時、理研で斎藤隆グループの横須賀忠先生(現東京医大)らが解明した、免疫シナプスにおける分子の分布が表されていたりする。京都に移ってからは活躍の機会がなかったが、今回、沢山映して頂けて、捨てずに持っていてよかったと思った。 | |
解説パネルにも自作の細胞キャラを使って頂けた。 | |
「今年のノーベル賞は、T細胞の殺傷作用を強める仕組みを開発した、という成果でした」という文脈で本庶先生も登場。 | |
第3回は、「適応免疫(2)〜体液性免疫〜」。抗体産生の話だが、冒頭に胸腺の模型が登場。これも理研時代に一般向けのイベントでの展示用に作製したものだ(免疫模型のページ参照)。「おゆまる」というお湯で温めると柔らかくなるプラスチック素材を使っている。 | |
色々な細胞が、スイッチを入れると別々に、LEDライトで明滅するようになっている。写真は模型上部の胸腺皮質に当たる部分で、オレンジ色は未成熟なT細胞、青は胸腺上皮細胞。 | |
模型下部の胸腺髄質に当たる部分。赤いのは成熟T細胞、白っぽいのは胸腺樹状細胞。 | |
この回の解説パネル。樹状細胞によって活性化されたヘルパーT細胞が、B細胞を活性化しているところ。 | |
B細胞が抗体産生細胞に分化して抗体を作る、という図。 | |
第4回は、「免疫とヒト」。感染症、自己免疫疾患、アレルギー、ワクチンなどの、病気や医療に関する話が集めてある。高校生に研究の面白さを伝えるという意図もあるようで、我々の研究の話(T細胞製剤の開発)も取り上げて頂いた。 | |
「iPS細胞技術を使って特定の特異性のT細胞を量産する」という話をホワイトボードに描いて説明。 | |
アレルギーの話に絡めて、私が自然リンパ球学会用に描いたイラスト(2018年1月23日の記事参照)が映された。自然リンパ球(ILC)が好酸球(赤い服の兵隊)を鼓舞して、寄生虫が暴れる前線へ向かわせているシーン。旗を振っている人は、2型自然リンパ球発見者の茂呂和世先生(大阪大学)(2018年7月5日の記事参照)がモデルになっている。 | |
このイラストを題材にして、最近ネガティブセレクションの新曲として「蟲の襲来」という曲を作った。セカンドアルバムに収録する予定。NHKのスタッフの人に言われて、調子に乗ってその中の1節(2番)をギターを弾きながら唄ったら、番組の中でそのまま採用されてしまった。歌詞や曲の出来はそれなりにいいと思っているが、この弾き語りは、ギターも歌も、公共電波に乗せるのは如何なものかというレベルだ。高校講座生物基礎のこれまでの回で、胡桃坂仁志先生(東大)が、自作の曲で素晴らしい弾き語りを披露されている(1学期の「生物と遺伝子」「DNAとゲノム」「遺伝子の発現と生命現象」の回)だけに、余計につらいものがある。 |
ボヘミアン・ラプソディを早速観にいった。素晴らしい出来で、恥ずかしながら終盤ではうるうるしてしまった。史実と違う点がいくつもあるようだが、そういう事を吹き飛ばすパワーがある映画だった。音楽がいいのであるが、役者の演技も良く、またライブエイドの演奏シーンの再現度には圧巻だった。IMAXシアターで見たので、すごい迫力だった。クイーンがボヘミアンラプソディーの入ったアルバム「オペラ座の夜」をリリースしたのが1975年。1960年代終盤から1970年代初頭にかけて、いくつものプログレッシブロックバンドがロックの中に色々な要素を取り入れる試みをすでにやっており、当時洋楽を聴き始めていた私としては、クイーンは、勿論好きな曲は沢山あったが(特に「バイシクル・レース」が好きだった)、音楽としては「ちょっと遅れて現れた、面白い事をするバンド」くらいに思っていた。しかし、今回の映画を見て、見直したというか、フレディ・マーキュリーという人の凄さを、改めて思い知った。なお、この映画のヒットがきっかけで、ハッチポッチステーションの傑作「犬のおまわりさん」(ボヘミアン・ラプソディのパロディ)が再評価されているとの事。 犬のおまわりさん: |
出町柳と下鴨をつなぐ橋の上から北を望んだ景色。桜は、モミジより少し早く紅葉し、結構きれいだ。 |
標記の会が軽井沢プリンスホテルで開催された。集会長は東京医科歯科大学の森尾友宏先生。軽井沢は紅葉がそろそろ終わりかという感じだったが、まだ十分きれいだった。 | |
初日の午前中のシンポジウムで話をした。テーマは「腫瘍免疫学の最新知見と治療への応用」。座長は鳥越俊彦先生(札幌医大)と私。演者は廣橋良彦先生(札幌医大)、菰原義弘先生(熊本大)、清野研一郎先生(北大)、私、進藤岳郎先生(京大)。がん幹細胞、腫瘍関連マクロファージ(TAM)、IL-34、KIRの話など、多岐にわたった話が聴けた。どの演者も背景からわかりやすく解説してくれて、とても勉強になった。 | |
上記シンポジウムの演者の一人、進藤先生と。今回話をされたのは、CMLでダサチニブやニロチニブの投薬をやめた後に再発するかどうかという事に、HLA-Bw4に対する抑制性KIRであるKIR-3DL1の多型性が相関するという話(Cancer Immunol Res, 6:745-754, 2018)。抑制性シグナルをあまり強く伝えられないタイプの3DL1を持っている人は再発が少ないらしい。抑制性シグナルが弱いのでNK細胞が働きやすくなるからだろうとのことだ。最後は免疫系がとどめを刺すという事を示す、大変重要な知見だ。 | |
毎夕、ポスターセッション時に軽食と飲み物が用意された。懇親会はなかったが、ポスターセッションが懇親会のような役割も果たしており、これはこれでいい方式だと思った。 | |
有志で歩いて駅前まで行き、2次会。向かって左から高岡晃教先生(北大)、吉村昭彦先生(慶応大)、私、中島裕史先生(千葉大)、椛島健治先生(京大)、江川形平先生(京大、皮膚科助教)。このうち3人(椛島先生、吉村先生、私)は免疫学会きってのブロガーだ(このラボニュースはブログではないが)。椛島先生と吉村先生のブログにもこの会食の様子がレポートされている。酔っていてあまり覚えていないが、どうも結構危険な話題が飛び交っていたようだ。 椛島先生ブログ: 吉村先生ブログ: |
欧州の臍帯血移植事業のトップのEliane Gluckman先生が来られた。血液内科助教の諫田淳也先生(向かって左から2人目)がホスト。私は再生組織に対する免疫反応の話や再生T細胞の話をプレゼンし、NK細胞による拒絶や、HLA-ホモiPS細胞のソースとしての臍帯血の可能性などについて、いいdiscussionができた。 |
「まほろば」は、高野川沿いの、蓼倉橋の東側にある居酒屋。毎年11月1日は、まほろばの開店記念の祝賀会になっており、常連の人達が参集しする。この会ではアコースティックのライブが続くが、「2曲縛り」があるようで、次々と歌い手さんが出てくる。ここで一人でお酒を飲んでいると、トリップ感が味わえてよい。 |
この日の朝日新聞の朝刊のテレビ欄の試写室コーナー。「リンパ節一人旅」について触れてくれている。 | |
今回は、1000回記念。23年前に始まったらしい。1000回とは、すごい。この番組は人気番組で、視聴率は15%くらいあるそうだ。 | |
999回のテーマを書き出したパネル。 | |
第1000回のテーマは、「免疫力」。 | |
今回の話は、大阪大学の鈴木一博先生の成果に基づくもので、番組の冒頭にその論文が映されていた(Suzuki et al, JEM, 213: 2567-2574, 2016)。 | |
今回のゲストは大島麻衣、笑福亭笑瓶、久本雅美。 | |
今回の番組のディレクター、藤本洋平さん。 | |
バージニア大学小児科のターナー(Ronald B Turner)教授による風邪ウイルスの感染実験が紹介される。中々インパクトのある映像だ。 | |
その実験で、風邪を引かなかったという60歳の女性が登場。そもそも普段から風邪を引いたことがないという。 | |
免疫力には「リンパ球が大事」という話が出た後、リンパ球の走査電顕写真が映った。オランダの胸腺研究者Willem van Ewijkが撮った写真で、彼は70-80年代にいい電顕写真を沢山撮っている(2014年11月12日の記事参照)。これは「自由に使っていいよ」としてもらった写真の一つで、樹状細胞(中央あたりのモシャモシャした細胞)とリンパ球(周りの丸い細胞)がリンパ節の中で結合している様子をとらえたもの。ちゃんと右上にクレジットが載っている。なお、Willemはジャズトロンボーンの名手(ほぼプロレベル)でもある(2014年11月7日の記事参照)。 | |
ガッテンボーイズの中で風邪を引きやすい人と引かないという人で、白血球中のリンパ球の割合を調べてみると、引かない人のリンパ球の割合が多い訳ではなかった。それで、「どういうこと?」となる。 | |
志の輔さんが「血液中のリンパ球は、リンパ節から出てくる。この出入りに関して、最近新事実がわかった」と解説。 | |
志の輔さんの「落差がすごい」という前ふりで、そこでいよいよバンドの登場となる。 | |
「取材の中で1枚のCDに出会った」として、いきなりNegative SelectionのCDが映った。 | |
「リンパ節一人旅」に焦点が当てられる。 | |
町中のスタジオでの我々の練習風景が映り、「どこにでもありそうなおじさんバンドだが..」とナレーションが入る。 | |
「実は6人中5人が教授というバンドだった」として、各自の所属が紹介された。大野博司 (理化学研究所 生命医科学研究センター チームリーダー)、石戸聡(兵庫医科大学 病原微生物学講座 教授)、北村俊雄(東京大学 医科学研究所 先端医療研究センター センター長 教授)、後飯塚僚(東京理科大学 生命医科学研究所 発生および老化研究部門 教授)。 | |
私がバンドのリーダーとして紹介された後、免疫ふしぎ未来展でのアウトリーチ活動をしているところが一瞬映った(2018年8月5日の記事参照)。 | |
バンドでオリジナル曲を作るに至った動機を語った。 | |
NHKのスタジオでのミュージックビデオの撮影に際して、スタジオのセッティングに感動しているところ。 | |
バンド装束に着替えたところ。 | |
いよいよ、リンパ節一人旅が流れる。イントロは短く編集された。 | |
足元にはドライアイスの煙。こんな映像を撮ってもらえるなんて感激だ。 | |
唄は1番だけで、カッコ内の歌詞の部分は、収録時にはあったが、最終的には今回の内容とあまり関係がないということでカットされた。短いバージョンであれ何であれ、番組の中で我々の音楽が流れたというだけで、十分すぎるくらいありがたい。 リンパ節一人旅1番: ながれ ながれて やってきた ここは 鼠径部 リンパ節 ストローマの ぬくもりと ケモカインに 酔わされて ついつい 長居をしているぜ (思いだすのは ふるさとの 髄質上皮 世間の冷たい風を教えてくれた ) あすは でていく 最前線 待っていてくれ 感染細胞 やさしいアポトーシスで ねむらせてやるよ |
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「そけい部」というのがいい。 | |
背景にリンパ節やリンパ球のCGが映る。 | |
大野先生のシャウト。かっこいい。
よければYoutubeに載せているPVも見ていただければと思う。 リンパ節一人旅PV: 手書きのバンドスコアも河本研HPのトップページに載せているので、興味のある方はどうぞ。下記からもつながる。 「リンパ節一人旅」手書きバンドスコア: |
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VTRからスタジオに戻る。歌詞の重要な部分に赤枠が貼られた。 「ストローマの ぬくもりと」「ケモカインに 酔わされて」「あすは でていく 最前線」の3行。 | |
私が登場して、この3行について解説。そして、「リンパ節にリンパ球をとどめる役割を果たすのが交感神経」という話を出した。 | |
この記事の前の方に書いたように、交感神経がリンパ節にリンパ球をとどめる役割をしているという知見は、大阪大学の鈴木一博先生の成果だ。鈴木先生提供のリンパ節の写真が映された。 | |
鈴木先生の論文によると、交感神経はリンパ節の中に入り込んでいて、直接リンパ球に働きかけてケモカインのレセプターの発現を誘導するという。 | |
「交感神経がリンパ球をとどめる事は意味がある。リンパ節は単なる待機場所ではなく、病原体について学ぶ大事な場所。」と説明。 | |
「学習モード」と「パトロールモード」が切り替わる事が大事と説明。現代人は交感神経系が働きすぎの傾向があるから、日中に緩める時間を持つのがいい、とコメント。 | |
その後、番組ではこれまでに紹介した20種類のリラックス法を10人の被験者を使ってテストし、ランク付けがされた。 | |
「各自に好きなことをしてもらうのが、実は高ランクだった」という話が付け加わる。「免疫力アップの方法」とかいうと免疫学者としてはちょっとどうかと思うが、まあこういう結論なら、悪くないと思った。番組全体としてはテンポがよくて、45分があっという間という感じだった。さすがだ。 | |
9月12日の収録時に小野文恵さんと撮らせていただいた記念写真。NHKガッテンスタッフの皆様、「リンパ節一人旅」を使って頂いて、本当にありがとうございました。 |
神戸大学ではいくつかのテーマについて基礎・臨床の垣根のない研究会を開催しているとのこと。がん研究会はそのうちの一つで、臨床の話と基礎の話の2題(各1時間)の講演会。今回は泌尿器科と血液内科が主催で、それぞれ臨床と基礎の演者を招待。臨床の話題の方は弘前大学泌尿器科の大山力先生で、グライコオンコロジーの話をされた。私は基礎の話題として再生医療とがん免疫の話をした。私の講演の時間(19時30分から)は、ちょうど自分が登場する「ガッテン!」の放映時間だった。 | |
会食。左から日向信之先生(泌尿器特命准教授)、大山力先生(弘前大泌尿器科教授)、私、松岡広先生(腫瘍・血液内科准教授)、青井貴之先生(iPS細胞応用医学分野教授)、南博信先生(腫瘍・血液内科教授)、藤澤正人先生(泌尿器科教授)。現在の医療制度について中々ストレートな意見が飛び交い、とても面白かった。 |
岩田研の助教有馬祐介先生が、11月から九州大学の先導物質科学研究所の准教授として着任されることになった。小柳先生(所長)と私(副所長)とで、ささやかな昼食会をもった。 |
佐治先生が主宰してくださっている昼食会に、10月からウイルス再生研の特任准教授として着任した河岡先生(向かって左から3番目)と、10月から研究生として河本研に参入した高宇嫻さん(左から2人目)が参加した。 |
少し前の記事に書いたが(2018年9月11日の記事参照)、今年、NHKの高校講座は、「生物基礎」全編の作り直しをされている。全40回のうち4回が免疫なので、今や高校の生物の授業の中で、免疫の比重は大きい。これまでのシリーズでは高校の先生やタレントさんが解説役を務めていた(2011年12月9日の記事参照)が、今回のシリーズでは、大学の研究者がナビゲーター役になり、要点やその分野の面白さを語り、その後にナレーターによる解説が続いて、ところどころに「さかなクン」の合いの手が入る、という構成になっている。私は免疫に関係する4回分を担当する事になった。今回はその第1回で、タイトルは「免疫のシステム」。免疫細胞の基本的な働き(食べる、抗体を作る、感染細胞を殺す)を解説するのであるが、同時に体にとっての免疫系の大事さと、免疫学の面白さを伝えるという構成になっている。さかなクンの合いの手は、「ぎょぎょ」はともかく、「すぎょい」とか「免疫学のぎょ研究」といった、「ぎょ」へのこだわりが面白い。
放映後はアーカイブ化されて、以下のサイトからいつでも見られる。
高校講座「生物基礎」HP: |
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番組の中では、イラストや字を白板に描きながら解説した。イラストは得意な方であるが、カメラで撮られると中々思うように描けないものだ。解説に際しては、私は昔から滑舌が悪くて「何を言っているのか聴き取れない」とよく言われてきた。この番組ではテロップがほとんど使われてないので、セリフが聴き取れるか、気になったが、ちゃんと喋れているところだけを使って頂けているようで、おおむねよさそうだった。 | |
番組の中では解説コーナーでも自作のイラストを使って頂けた。ありがたいことだ。 | |
イラストも上手く描けているとは言い難いが、字が画面に映るのは、ちょっと気恥ずかしい。子供の頃から字が汚いと言われていたが、字の下手さというのはいつまで経っても治らないものだ。書き順もテキトーだし、国語の講座でないとはいえ、教育番組の中で晒していいものかと心配してしまう。 | |
番組の中では食細胞が異物を食べている動画など、色々な映像がふんだんに使われており、さすがNHKと思った。 | |
ちょこちょこと挿入される研究室の風景。ラボの皆様、ご協力ありがとうございました。 | |
9月11日の収録時の教授室の様子。この日に一気に4本分の収録があり、朝の8時過ぎから夜の8時頃まで気が抜けない、タフな1日だった。 |
毎朝やっているテレビ朝日の「羽鳥慎一モーニングショー」の中に、玉川徹の「そもそも総研」というコーナーがある。玉川氏が取材し、社会問題に切り込んだり、医療事情を紹介したりするコーナー。この日の朝、そのコーナーで、我々の研究内容が紹介された。 | |
iPS細胞技術を利用してキラーT細胞を量産し、白血病の治療に使うという内容。2012年頃から力を入れている。 | |
9月に玉川氏が京大まで取材にこられ、その時のやりとりが放映された。私は滑舌が悪いが、全セリフにテロップが入っているので、助かっている。また、話しもすぐに途切れるし、「えーと」「あの」「まあ」とかを乱発するが、その辺りはうまく編集されていた。 | |
ラボの実験風景。向かって右端の二人は、マイコースで実験をしにきていた医学部4回生の中西君と田村さん(2018年10月12日の記事参照)。番組では、いいキラーT細胞が再生できていて、白血病細胞を入れたマウスモデルで効果が認められたという話も紹介いただいたが、臨床試験までにはまだ課題が残っているという事もちゃんと紹介して頂けた。例えば、人に投与できる細胞が作れるようなクリーンな施設で大量に培養し、さらにそうして作った細胞で、安全性や有効性をマウスモデルなどで確認する、などの前臨床研究の工程がまだ残っている。このように、臨床試験を申請できるようになるまでに、まだ数年以上かかるという状況なので、患者さんに過度に期待されると困るのであるが、番組ではそのあたりは割と正確に伝えて頂いていたと思う。 |
Deep Purpleは大好きなバンドであるが、これまでコンサートに行く機会を逸していた。今回、「The long goodbyeツアー」での来日で、もしかしたら見納めかとも思い、平日ではあるが大阪のフェスティバルホールに観に行った。 | |
Highway Star、Smoke on the Water、Black Nightなど、バンドで演奏した事がある曲も沢山聴くことができ、感動ものだった。ギターがリッチー・ブラックモアではないのが残念ではあるが、スティーブ・モーズはすでに20年以上Deep Purpleの正式メンバーだし、Deep Purpleに加入する前から好きだったギタリストなので、十分楽しめた。オリジナルメンバーのジョン・ロードはもう他界しているが、ドン・エイリーはレインボーでもキーボードを弾いていた人で、凄腕のプレーヤー。イアンギランもまだよく声が出ており、バンドとして、とにかく凄い演奏だった。スティーブモーズ(64歳)以外は皆70代であるが、まだまだ現役でいけそうな感じだった。 |
理研の免疫センターに異動してすぐ(2004年頃)、神戸理研CDBの阿形先生からプラナリアを頂いた。その後、ずっと飼っていたが、今年の春に、餌を食べなくなって、全滅してしまった。このプラナリアは、これまでに何人かにあげている。その中の一人、東大の新田剛先生がうまく飼っていて、このところ毎年免疫ふしぎ未来展でも展示している(2018年8月5日の記事参照)。それで、新田先生から、少し分与頂くことになった。この日、20匹ほど、無事に到着。 | |
阿形先生からもらったプラナリアは全滅したが、数年前から飼っている実家の水槽の中にいたという正体不明のプラナリアは、まだ飼っている(写真右側)。こうしてみると、大きさが全然違う。阿形先生からもらったプラナリアが大きいのかというとそうでもなくて、私が飼っていた時は、この右側のプラナリア程度の大きさだった。 | |
プラナリアのアップ。水槽の下においてある1円玉は、直径が2cmだから、大き個体は2cm近くあるのがわかる。東邦大学の田中ゆり子先生にあげたプラナリアは、元気そうだったが、そう大きくはなかった(2014年8月10日の記事参照)。一方、かつて森川洋匡先生が飼っていた時は、大きくなっていて、驚いたことがあった(2014年7月25日の記事参照)。森川先生のも、新田先生のと同じくらいだった。新田先生によると、毎日のように餌をやると、すぐに大きくなるとのことだった。そうしてみようと思う。 |
竹内先生はこの10月から京大医学部の医化学教室の教授に着任された。この日は引っ越しとのことで、挨拶に来られた時につかまえて、教授室で30分以上話し込んでしまった。お忙しい時にすみませんでした。ノーベル賞受賞者も輩出した名門中の名門の教室を受け継がれて、プレッシャーがかかりそうなところであるが、飄々とされていて、すごい。 |
Negative Selectionは、セカンドアルバムの制作に向けて、昨年末あたりから、ゆっくりしたペースではあるが、新曲を作りつつある。ほぼできた曲が3曲あり、そのうちの1曲がこのLazy Stemy。北村俊雄先生が作詞し、河本宏が作曲した。北村先生が学会長を務めた第9回日本血液学会国際シンポジウム(2018年7月27日-28日の記事参照)の初日に催されたWelcome Receptionで初演し、本ビデオはその時の模様を収めたもの。ライン録りで音質が割といいのと、演奏も初演にしてはそう破綻していないので、バンドの公式ビデオとして、Youtubeに載せる事にした。下記からもつながるが、ラボHPのトップページの右下の方にも、他のビデオへのバナーと並べてバナーをはっておいた。
Lazy Stemy: この曲の主役は、造血幹細胞。造血幹細胞の多くは造血に貢献する事なく、骨髄ニッチに潜んでじっとしている。出番は一生巡って来ないかもしれない。その寂しさを切々と謳った曲。それだけでは救いがない感じだが、最終的には出番があって良かったね、という構成になっている。Lazy Stemyというタイトルについてだが、Lazyという言葉は「怠惰な」という意味でよく使われるが、「暇な」とか「やることが無い」という意味もある。「Stemy」は造血幹細胞君の名前で、「暇なStemy君」くらいの意味との事だ。 |
「ひだまりの会」は、京大医学部の61卒(昭和61年卒)の同窓会。今回も、30人近く集まった。 | |
61卒は、現役生で56歳か57歳。それでもこの2年で教授になった人がいた。向かって左から、高橋建造先生(琉球大学病院皮膚科)、新蔵礼子先生(東大定量生命科学研究所)、中川義久先生(滋賀医大循環器内科、だったと思う、間違ってたらすみません)。マイクの前に立っているのはもう一人の幹事をしてくれている根本正先生(ハッピーねもとクリニック)、向かって右端はやはり幹事の小菅邦彦先生(滋賀県立総合病院)。この他に、伊東宏晃先生が浜松医大病院の産婦人科の主任教授になったらしいが、この日は準備ができてなかったということで、お祝いは次回という事になった。 | |
新蔵先生は長浜バイオ大学教授(2010年度〜)、奈良先端大学教授(2016年度〜)を経て、今年度から東大教授。忙しいはずなのに、ひだまりの会の幹事をしてくれていて、頭が下がる。和服がよく似合っている。 | |
これは今回のではなく、約2年前の2016年9月10日、卒後30周年のひだまりの会の時の写真。この時は滋賀県の旅館に泊まりがけの会として催され、44人の参加があり、とても賑やかだった。 |
今年の免疫ふしぎ未来展は8月5日に開催され、2851人の来場者があり大盛況だった(2018年8月5日の記事参照)。同日に銀座タクトで打ち上げパーティーが催され、恒例のライブ演奏会も行った。この日はその反省会。ライブの映像を視聴しながら、演奏や歌の失敗を、アルコールの勢いで笑いとばして、とても楽しかった。 |
医学部4回生の田村汐里さんと中西和昌君。「マイコース」というプログラムで、田村さんは7月中旬頃から、中西君は8月下旬頃から研究室に来ていたが、この日が最後。免疫不全マウスにヒトの末梢血を移入してヒトの免疫系を再構築する実験などをしてもらっていた。 |
10月から研究所に来られた先生方(2018年10月1日の記事参照)は皆酒好きとのことなので、「くうかい」でミニ歓迎会。北條先生(写真中央)は河岡先生のチームの研究員。 |
東京大学医学部の血清学教室・免疫学教室の創立100周年記念式典講演会が開催された。場所は医学部教育研究棟の鉄門記念講堂。 | |
100年前、法医学教室の中に血清学講座として設置されたのが始まりらしい。2代目の緒方先生の時に病理部に移り、1955年には血清学講座として独立。多田先生の時代の1981年に免疫学教室に改称されたとのこと。免疫学の歴史を眺めてみると、19世紀末に血清中に抗毒素として抗体の活性が見つかってから、1960年代にT細胞とB細胞が実体として見つかるまでの間は、「血清学の時代」であり、抗体の性質を調べる抗体化学が中心であった。70年代以後は免疫学として生命科学全体を牽引するほど発展していく。 | |
講演会のプログラム。私は「これからの免疫学の発展に向けて」というセッションで10分の枠を頂けた。若者の前ならともかく、OBの先生方や免疫学の歴史の証人のような来賓の重鎮の先生方の前で歴史や未来を語るのは、中々荷が重かった。 | |
今回の主催者、高柳先生。これまでも何度か感心しているが、オーガナイズ力がすごい。 | |
司会役の、新田先生(准教授)。教室のスタッフが大変であったであろうことは、容易に想像できる。お疲れ様でした。 | |
岸本忠三先生による特別講演。谷口維紹先生の人事異動に関する東大と阪大の駆け引きの話が面白かった。 | |
谷口維紹先生の講演。異動に関する話も面白かったが、「東大が免疫学に貢献した例」として、「数年前に米国のとある有名免疫学者が来日中に心筋梗塞を起こされ、東大病院で緊急でステントを挿入して事なきを得た」という話をされたのが面白かった。 | |
18時から祝賀会。大きな会だった。 | |
鏡開き。向かって左から高久先生、岸本先生、奥村先生、十字先生、谷口先生、高柳先生。 | |
永井良三先生のスピーチ。前述の谷口先生の話を補足する形で、心筋梗塞になった某米国人免疫学研究者のケースについて、診断と治療の経過をざっと説明された。心電図の読みがポイントだったという。心筋梗塞はすぐに心電図や血液検査に出ない事があるので、時に患者を帰らせるかカテーテル検査に進むかの判断は難しいケースがあるが、そういう場合でもほんのわずかの兆候を逃さないことが大切だとのことだった。 面白い話だと思っていたところ、そのわずかの異変を看破したという心電図のコピーを永井先生から頂けたので、以下に示す。MDの方や医学生がもしこの記事を読んでいるなら、是非チャレンジして頂きたい。 | |
患者は米国人、60代前半の男性。学会参加のために来日中で、来院日の翌日に帰路に着く予定だった。明け方に胸部圧迫感があり、朝に東大病院を受信。心電図に異常なく、血液検査でCPKやトロポニンなどにも異常なし。一旦帰るが、昼食時に再度胸部圧迫感があり、再来院。血液検査は異常なし。では、心電図は?四肢誘導と、胸部誘導を、わかりやすいように午前と午後のものを並べた。心電図の解像度は高いので、それぞれ拡大して、見比べて頂ければと思う。 | |
永井先生は午前と午後の心電図を比べて、「これはまずい。緊急カテーテルだ。」と判断されたそうだ。さて、どこがポイントか、お分かりだろうか? 私は、全くわからなかった。 正解はこちら。 | |
ふらふらと2次会についてきてみると、部外者は私だけだった。お邪魔だったかもしれないと思いつつ、ワインを楽しんだ。 | |
京都での飲み友達の朝霧先生は、幹事役や司会役をされ、大活躍だった。お疲れ様でした。 | |
今回は100周年記念誌も発刊された。全150頁。主にOBと現在在籍される方による文集であるが、「100周年に寄せて」という章にはゲストの文章も載せられている。以下は私の寄稿文。講演会ではこの文に沿った内容の講演をした。
免疫学の座標系 100年の中で、私の理解が及ぶ1970年代以後について述べさせて頂く。70年代の免疫学の主役は獲得免疫系であり、多田先生は抑制性の細胞による制御という現象を世界に発信された。谷口先生は90年代に自然免疫系を座標軸として加え、二次元的に拡がった生体防御学というべき概念を先導された。21世紀になり、高柳先生は骨という場の形成と維持における免疫細胞の役割の解明により、「個体発生/恒常性維持のキープレイヤー」という、生体防御を超えた新しい座標軸を免疫学に提示された。新しい座標軸ができると、座標系中の座標点は飛躍的に増える。東京大学免疫学教室は座標軸を新設し、そうして拡大した座標系の中で成果を挙げてこられた。今後もそういうスケールでpioneeringかつprovocativeであり続けて頂きたい。 |
堀井郁夫先生はファイザーのOBで、毒性学の大家。最近、免疫療法の安全性の評価システムの開発をファイザーと共同で進めており、堀井先生にはお世話になっている。 | |
私は自分をいわゆる好事家だと思っているが、堀井先生も相当な好事家のようで、この日は打ち合わせの後、最近始められたという虫の彫刻の作品を見せて頂いた。彫刻刀で彫って、パステルで彩色されているらしい。模型好きの私としては、こういうのは大好きだ。特にダンゴムシを題材にするのは素晴らしいと思った。 |
ラボメンバーと今年のノーベル生理学医学賞の行方を見守った。18時30分に発表があり、免疫チェックポイント阻害剤の開発という業績で、ジム・アリソンと本庶佑先生が受賞された。ジム・アリソンは抗CTLA4抗体、本庶先生は抗PD1抗体の開発に貢献された。免疫チェックポイント阻害剤はいくつかのがんに対してすでに標準療法になっており、がんの治療に「免疫療法」という大きなブレイクスルーをもたらしたという意味では、今回の賞はとてもまっとうだと思う。がん免疫に関わる研究者として、とても喜ばしい事だ。なお、本庶先生は、抗体遺伝子のクラススイッチという現象の発見とそれを司る分子AIDの同定という、ノーベル賞を取られてもおかしく無い業績を、今回の業績以前にあげられている。人生で2度もノーベル賞クラスの業績をあげられるというのは、すごい。 |
この日のお昼頃、渡部良広先生が来られた。渡部先生はかつてJTの製薬部門から桂研に研究に来られており、桂研の先輩にあたる人で、高酸素沈降培養(High Oxygen Submersion Culture)を開発されたり、世界中で広く使われているストローマ細胞TSt-4を樹立されたりした。JTに戻られてから、鳥居製薬を経て、6月から金沢大学の先端医療研究所の特任教授/プロジェクトマネンジメント部門長になられた。JT の時にMEK inhibitorを上市に結びつけたなどの業績がある(2019年3月キーストンシンポジウムの招待講演)。一方、T細胞を用いた細胞製剤の開発研究をされていた事もあり、またがん免疫についても開発研究をされていたこともあるので、細胞医薬やがんの免疫療法も熟知されている。がん免疫療法に用いる細胞医薬を臨床応用まで持って行きたい私達としては、今後も相談にのって頂きたいところだ。 |
10月1日付けで、遊佐宏介先生(写真向かって右)が京大ウイルス再生研教授に着任された。河本研の隣りに入られる。Crispr/Cas9の技術を用いた遺伝子スクリーニングの系を立ち上げられた。写真向かって左は、すでに当ラボニュース欄に登場している河岡慎平先生(9月20日の記事参照)で、当研究所の細胞社会学プロジェクトに関連した臓器連関研究に10月1日付けで特任准教授として着任された。遊佐先生と河岡先生は今日が初顔合わせだったが、早速色々と話し込まれていた。 |
今年上陸した台風としてはこれで5つ目。特に多い方という訳ではないが、今回のを含めてそのうち4つが近畿地方を直撃している(これまでの3つ:2018年7月28日の記事参照、8月23日の記事参照、9月4日の記事参照)ので、「どないなっとるねん」という印象である。 | |
和歌山県に上陸した頃の雨雲の様子。台風20号や21号の時のパターンに酷似している。紀伊半島は毎回大変そうだ。 | |
台風24号は京都の近くを20時-22時頃に通過。今回は、京都は進行方向の左側に位置していたので、21号に比べると風雨はずっと軽度だった。 |
国立循環器病センターの画像診断医学部の部長の樋口隆弘先生が来られた。嘉島君は、国循の施設で再生T細胞の治療効果を測定する研究を進めている(2018年5月1日の記事参照)。今回は、今後の共同研究の進め方に関する打ち合わせ。教授室での話し合いの後、食事をとりながら打ち合わせを継続。いい話し合いができた。 |
ウイルス再生研でこの3年半ほど経理を担当されて来た松本さんが、10月から本部の方へ異動されることになった。研究推進部で、係長になられるらしい。松本さんは、任期中にウイルス再生研の統合という難題をこなされ、また並行して臓器新生、多階層、細胞社会学などの概算要求がらみの予算をとても上手く捌かれて、大変お世話になった。ささやかな送別とお祝いの食事会を催した。 | |
松本さんはウイスキーがお好きとのことで、バーで2次会。 |
この時期に、茨木市は標記の名前のビアフェスティバルを開催している。今年は7回目で、9月23日(日)-24日(月)の連休に開催された。会場内にステージがあって、ロックバンドのライブが聴ける(無料)。日本中の地ビールが飲める。屋台は、茨木市内で店を構えているレストランなどがやっているので、種類も多く、美味しい。
茨木麦音フェストHP |
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この日のトリは「騒音寺」というロックバンド。演奏もよかったが、MCがとても上手だった。またコアなファンも相当数来ていたようで、会場は大変盛り上がっていた。 |
標記の会が東大の伊藤センターで開催された。私は今年度から、この学会の評議員になっている。 | |
今回の集会長は東大医科研准教授の高橋聡先生。テーマは「限界への挑戦」。この学会は、参加者は100人強で、大きな学会ではないが、移植免疫や腫瘍免疫に関してレベルの高い演題が多く、とても勉強になる。 | |
ランチョンセミナーでは、中村祐輔先生の講演が聴けた。タイトルは「がん免疫療法とゲノム免疫学」。がん免疫療法におけるネオアンチゲンの重要さを強調されていた。 | |
それに対し、この学会の理事長の杉山先生が、「ネオアンチゲンの多くはドライバーとなる変異が起こって細胞ががん化した後に蓄積されると思われる。だとすると、がん幹細胞レベルではあまりネオアンチゲンを持ってないのではないか。そうだとすると、ネオアンチゲンを標的にしても、あまり効果がないのでは。」というような質問をされた。それに対して中村先生は「ネオアンチゲンの多くはがん細胞が共通して持っている。免疫チェックポイント阻害剤による治療ではネオアンチゲンが標的になっているという証拠もある。」というような事を言って反論されていた。ただ、議論が白熱するにつれてちょっと感情的な話し方の応酬になり、会場がざわついたりした。 | |
情報交換会での、浅野茂隆先生のあいさつ。ランチョンセミナー時の議論の事に言及され、「学会では激しい議論があるくらいの方がいい」というような事を言われていた。 | |
今年度から、一般演題のうち優秀な2演題を選んで各20分の枠で発表してもらうという「プレナリーセッション」が設けられた。そのうちの一つとして、大阪大学の保仙先生の研究室の長谷川加奈先生が活性型インテグリンを標的にしたCAR-T療法の話(Nat Med 23:1346, 2017)をされた。さらに、長谷川先生は優秀演題賞にも選ばれれ、情報交換会で表彰された。写真向かって右の嘉島君とは今年2月のキーストンシンポジウムで知り合ったとのこと(2018年2月12日-15日の記事参照)。 |
この日の夜、洛北高校の同級生の田中英雄君(R367のTシャッツを着ている人)が率いるロックバンド「R367ミヤコ・ロック・ショー」のライブをひさびさに観に行った。彼のバンドはすでに3枚のCDをリリースしている(2018年4月28日の記事参照)が、まだまだ新作の構想はあるという。田中君はマルチプレーヤーで、彼が全楽器を演奏して多重録音して作ったという新曲の音源を、ライブの後に、2曲ほど聴かせてもらった。ネガティブセレクションも2枚目のCD用の新曲を作成中なので、とてもいい刺激になった。 |
国際電気通信基礎技術研究所 (ATR) 主任研究員で、JST ERATOの佐藤ライブ予測制御プロジェクトのグループリーダーである河岡慎平先生(写真向かって左端、2018年7月5日の記事参照)が、10月1日からウイルス再生研の特定准教授として着任されることになった。現在研究所が推進している「個体の中の細胞社会学の確立と応用」事業に関連した研究に従事される予定。河岡先生は免疫不全マウスを用いたがんのPDXモデルも使われる事になるので、この日はその系の立ち上げに関わって来られた渡邊先生にも参加して頂いて、打ち合わせをした。 |
NHK高校講座の生物基礎は、3−4年ごとに番組内容を更新しているようで、今年は更新の年らしい。2011年に一度制作に協力したことがある(2011年12月9日の記事参照)。これまでのシリーズではタレントさんや高校の生物の先生が解説役をされてきたが、新シリーズでは、大学の研究者がナビゲーター役になり、その分野の面白さを高校生に語りかけて、そこにCGなどを用いた図解説明などが続き、さらにそこに「さかなクン」による「ギョギョッ!これはすぎょい!」とかいう合いの手が挿入されたりする、という構成になっている。私は免疫に関係する4回分を担当する事になった。この日は河本研で朝から晩まで、一気に4本分の収録があって、中々大変だった。放映は毎週火曜日の14:40〜15:00で、放映後は下記のサイトからは常時視聴できるようになる。これまでの放映分を見ると、「なるほど、確かに研究者が語るというのは臨場感があっていいな」と思ったが、私がうまくその役をこなせているかどうか、ちょっと不安だ。なお、この次の日は別な番組の収録が東京であり、夜のうちに東京へ移動した。TV番組の収録は、研究成果の記者発表以外は4年ぶりであるが(2014年4月6日の記事参照)、それがたまたま3日間続いたことになる。かなり疲れた。
NHK高校講座生物基礎HP: |
この日は午後に研究内容についてテレビ朝日の取材があった。その後、16時からNick Boyd氏が来訪。Nickは胸腺/T細胞の研究者であるRichard Boydの息子で、今はRichardらが数年前に創立したCarthericsというオーストラリアの会社で研究者として開発研究に携わっている。真ん中はNickの奥様のCarly。 | |
Carthericsは我々と同じように即納型のT細胞製剤の開発を目指している。私はCarthericsの科学アドバイザーを務めており、Carthericsは我々とは協力関係にある。Nickと、研究内容についてdiscussion。 | |
その後、川床料理を食べながらdiscussionを継続。 |
今年はすでに3つの台風を経験している(7月28日の記事参照、8月20日の記事参照、8月23日の記事参照)が、さらに超大物が近畿地方を直撃した。この日の14時ごろ、京都市はこれまでに見たことがないような暴風雨に襲われた。 | |
14時ごろの雨雲。この頃、雨もすごかったが、風がちょっと怖いくらいだった。木の葉が雪のように空を舞っていた。おそらく下鴨神社から飛んできたものだろう。21号の京都での瞬間最大風速(39.4m/S)は、1934年の室戸台風の時の記録に次ぐものだとかで、つまり私の人生の中では最強だ。 | |
21号は近畿圏に、高潮による関西国際空港の冠水をはじめとして、あちこちに甚大な被害をもたらした。台風がおおむね通り過ぎた後の17時ごろ、近所の下鴨神社を見に行った。幹が折れたり、根こそぎ倒れたりしている木が、沢山見られた。子供の頃から見慣れている情景の変貌に、息をのんだ。 | |
出町柳側からの参道の入り口。入れない。 | |
参道の入り口でも大木が根こそぎ倒壊。 | |
出町の柳も被災。柳に風といかなかったようだ。 | |
下鴨神社近辺の信号は停電。 | |
下鴨神社の南側の道で、倒壊した木により電線が破損しており、これが信号の停電の原因と思われた。今回の被災状況を見て、「大きな樹の近くに住むのはリスクがある」と思った。 |
東京都内の某所で、Negative Selectionの撮影会があった。いずれ某メディアに顔を出す事になるかも。 |
京都の修学院の関西セミナーハウスで表記の会が開催された。 | |
「免疫・アレルギー・感染コース」というのは博士課程の大学院向けのセミナーシリーズで、学生主体で講師を選び、月に1回くらいのペースで開催される。年に1回は泊りがけのリトリートを開催したりする。今回、私はリトリートの講師として呼んで頂いた。 | |
学生主体とはいえ、勿論担当教官はおり、ウイルス再生研の生田先生が監修されている。 |
月に1回、HLA研究所の佐治先生主宰の昼食会に、私の他に、うちのラボから若者2名を参加させて頂いている。今回は、永野君(写真向かって右端)と西村君(左端)が参加。今回はDan Geraghty(左から3人目、Fred Hutchinson Cancer Research Center)がゲストとして参加。Danは佐治先生の旧友で、HLAとKIRのゲノム解析の先駆者。私からはホモ-ヘテロ移植で起こるNK細胞による拒絶反応(Stem Cell Reports.9:853-867.2017)について、進藤先生はCMLのTKI治療とKIRのgenotypeとの関連(Cancer Immunol Res, 6:1-10, 2018)について議論を交わした。 |
山田先生(写真向かって左端、東大医科研)を代表として、井上先生(京大、同2人目)、片山先生(有明がん研、左から二人目)らと共に、AMEDの「次世代がん」で支援を頂いている。今年度が3年目。いい共同研究が進んでいる。会議の前に、山田先生のラボを見学。中内先生が使っておられた場所。 |
標記の会が虎ノ門ヒルズフォーラムで開催された。私はサマースクール終了後、飛行機で鹿児島から東京へ移動。「J-Startup企業」というのは、以前にラボHPの新着情報欄で紹介した通り、経済産業省が今後大きな発展が望めるベンチャー企業として、2018年6月に認定した会社。全業種の約1万社の中から、有識者(投資家ら66名により構成)による評価・採点により、92社が選ばれたとのこと。レグセルがその中の一つとして選ばれたのは大変喜ばしいことである。92社の中にはメルカリ、ユーグレナ、ペプチドリームなどのような、すでにかなり大きな会社も含まれている。ライフサイエンス系では、リプロセル、メガカリオンなどが選ばれている。今回は、経済同友会との交流イベントとのこと。経済同友会は、経団連、日本商工会議所と並ぶ経済三団体の一つで、この日は大企業側を代表する団体としての参加。最初の1時間は、「車座ディスカッション」。 J-Startup企業一覧: | |
経産省大臣である世耕弘成氏による挨拶。 | |
車座ディスカッションでの議題。あれこれと語られたが、ベンチャー企業側からは大企業に「もっと資金を」「大企業のトップとの面談の機会を」、政府に「規制の緩和を」などの要望が出された。もっともな話だ。 | |
後半は懇親会があり、20時過ぎに終了。東京駅20時50分発の新幹線で帰路についた。この日は22時-24時ごろに台風が関西圏を直撃という予報があったので、こんな時に新幹線を走らせて大丈夫なのかと心配していたが、案の定、名古屋駅の手前で2時間停車、滋賀県で3時間の停車で、京都に着いたのは朝の4時ごろだった。写真は名古屋駅手前で停車していた頃の雨雲。新幹線の経路は点線で表しているが、台風にもろに突入という感じだ。 |
免疫学会サマースクールが鹿児島県の指宿ベイヒルズという施設で、鹿児島大学の原博満先生主催で開催された。「免疫維新〜知のマグマを解き放て!〜」という鹿児島らしいテーマ。
免疫学会サマースクール2018HP: |
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指宿ベイヒルズの場所を示す地図。元々は霧島山あたりの施設を予約されていたらしいが、新燃岳の活動が活発になったため、1年くらい前に急遽会場を変更したとのこと。 | |
ここは元々年金機構がたてた保養施設で、それを新日本科学という会社が買い上げ、陽子線治療センター(写真左の建物)が併設され、医療施設付き保養施設として運用されている。 | |
今回は、台風19号が会期中に近傍を通過し、かなり影響を受けた。とはいえ、初日は特に問題はなかった。 | |
宿泊した部屋。 | |
部屋からの景色。錦江湾(鹿児島湾)を望む、絶景。 | |
建物は、内側に大きな吹き抜けがある、解放的な構造。 | |
受付。スクール生は93名、講師は22名、オーガナイザー6名(2名は兼講師)、サポーティングスタッフ7名。 | |
会場。初日はイントロダクトリーコースで、小安先生、私、吉村先生、三宅先生が話をした。 | |
ウエルカムパーティー。 | |
ウエルカムパーティーでの、免疫学会理事長としての坂口先生の挨拶。若手を育てる大切さを強調され、一方で若手にももっと海外留学せよ、と激励された。 | |
毎晩、9時-11時は場所を移してフリーディスカッション。スクール生が講師や他のスクール生と交流できる大事な時間だ。この時間帯をお酒/おつまみなどを供給するのがスタッフの大切な仕事。今回はなかなかクオリティが高かった。 | |
フリーディスカッションのテーブルの一つ。若い女性に囲まれてちょっと嬉しそうな小安先生。ここに写っている女性の方々はとても元気で、フリーディスカッションとその後の部屋でのディスカッションに、3日間皆勤だったように思う。 | |
次の日に差し障るとの懸念から、オフィシャルなフリーディスカッションは11時で終了。その後、吉村先生のかけ声で、私(河本)の部屋で、有志で2時くらいまでディスカッションを継続。 | |
2日目のお昼は外で昼食と遠足の予定だったが、台風19号の接近のため、遠足は中止。昼食は予定通り、バスで唐船峡に流しそうめんを食べに行った。 | |
ここの流しそうめんの装置は2段になっており、洗濯機並みの速さで、それぞれ逆方向に回転していた。食事中に、風が徐々に強くなり、雨がぱらつき始めた。 | |
2日の夕方、ポスターセッション。17演題、各1分30秒のプレゼン。 | |
ポスターセッションの頃の、台風の衛星画像。台風19号が九州南部に接近しており、この頃はかなり強風になっていた。なおこの台風19号はやたらと台風の目が大きい。台風は衰えた後によく目が大きくなるが、勢力を保ったままで目が大きいのは「環状台風」と言われ、珍しいらしい。 | |
夕食の後、「免疫学者を囲む夕べ」。講師のうちでこの日にいた13人それぞれに、7人ずつくらいのスクール生とアシスタントがつき、30分くらい質疑応答の形でディスカッション。随分前から定番になった名物企画だ。私が参加した前半のグループ。 | |
後半は講師陣が別なテーブルに移動する。後半のグループ。 | |
2日目のフリーディスカション。ほぼ全員が参加。 | |
2日目の部屋ディスカション。この時の様子は、椛島先生のブログにも書かれている。 椛島先生ブログ: |
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3日目の夕食は、フェアウェルパーティー。 | |
フェアウェルパーティーで、長田先生の挨拶。クローニング競争をしていた時には次の世代に何も残さないぞという勢いでやっていたけど、その後どんどん新しいテーマが出てきている、これからは君たち若者の時代だ、というとてもencouragingな話だった。 | |
オーガナイザーの原先生。台風の直撃にも関わらず講師陣の欠席はゼロだった。よくオーガナイズされた、とてもいい会だった。ありがとうございました! | |
ポスターは17題あり、そのうち2名がポスター賞を受賞。副賞が「本枯れ節」のパックというのが面白い! | |
この日のアトラクションの担当である飯笹先生(鹿児島大助教)が、まず自ら「薩摩琵琶」の演奏を披露。 | |
次いで、飯笹先生のお師匠の方による、平家物語「扇の的」の語りと演奏。 | |
スクール生は皆、座って聴きいっていた。 | |
鹿児島大医学部3回生の三島一乃さんによる、エイサー。三島さんは徳之島の生まれ育ちとのこと。曲に合わせて踊りながら太鼓を叩くというスタイルで、素晴らしかった。 | |
参加者皆で「豊年音頭」を踊った。 | |
今回は、大野先生と私が参加しているということで、ネガティブセレクションとして演奏する機会を頂いた。大久保君にカラオケ音源を作ってもらい、それに同期してYoutubeの映像を再生。PAシステム、ギター、ギターアンプなどは京都から送付した。写真は「リンパ節ひとり旅」のイントロの部分で、石戸先生(兵庫医大)が映っている。 リンパ節ひとり旅PV: |
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2曲目に「Happy DeePee」を演奏。写真は大野先生が「I touched her by my TCR」と唄っているところ。Happy DeePeeは、胸腺の中で負の選択で死んでいく胸腺細胞の悲哀を詠った曲。 Happy DeePee PV: |
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演奏後、舞台側から聴衆を撮った写真。皆さん、熱心に聴いてくださり、ありがとうございました! | |
三島さんと記念撮影。 | |
3日目の部屋ディスカッション。会期を通して、とても楽しかった。なお、翌日(最終日)は、台風20号が近畿地方に接近し、参加者の一部は帰路に苦労をした。 |
藤田保健衛生大学の学長の星長清隆先生(向かって左端から2人目)が、京大に所用で来られた折に、研究室に立ち寄って下さった。星長先生は私(河本)の妻の父方の従兄弟でもある。京大輸血細胞治療部助教の三浦康夫先生と同研究員の藤井紀恵先生も来られた。三浦先生は藤田保健衛生大学の輸血部の教授として、藤井先生は助教として、近々着任される予定。藤田保健衛生大は再生医療の研究と臨床応用に力を入れ始めていて、本年4月から医薬基盤研の松山晃文先生が再生医療学講座の教授として着任されている。 |
この日の夜7時30分からラジオ大阪の「Dr. masaのセルフケア最前線」の中の
「有名ドクターに訊く」というコーナーに出演させて頂いた。7月にあった収録の時に来られていた泌尿器科の東勇志先生は、透析ベッドを300床抱えるという医療法人正志会の理事長であるが、近江八幡に「長命寺ずいかくの湯」という日帰り温泉も経営されている(2018年7月15日の記事参照)。京都から途中峠-琵琶湖大橋-近江八幡休暇村-安土城跡-水郷というコースは、京都からそう遠くないのに「遠くへ来た感」が味わえ、昔から好きなドライブコースだ。そのコースの久々のドライブを兼ねて、コース途中にある「ずいかくの湯」を、家族で訪ねた。
長命寺ずいかくの湯HP: |
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館内にある「ちよだ」という近江料理の店で昼食を取り、いろいろな種類の温泉を堪能してから、琵琶湖を眺望できる2階の「癒やし処」(写真)でしばしくつろいだ。各椅子にはテレビが付いていて、とても居心地が良く、何時間でも過ごせそうなくらいいい環境だった。 | |
「ずいかくの湯」でリラックスした後、近江八幡の水郷の界隈をドライブ。 |
ふしぎ未来展の2日前の8月3日夜、バンドメンバーとシンガーが集まり、打ち上げパーティーでのライブ演奏の練習。 | |
今年の実行委員長は東大医科研の渡会先生。 | |
朝のミーティング。前に立っているのは実行委員で、細かく分業している。ボランティアの協力員も含めると総勢100人くらいになる。 | |
毎年寄生虫のコーナーは「サナダムシの標本を触ろう」とか「生きたダニ」とかインパクトがあるが、今年は「生きたアニサキスの幼虫」の展示があった。サバから集めてこられたらしい。実体顕微鏡下で蠢いている。私(河本)は15年くらい前にアニサキスで腸閉塞を起こして死にそうになって1週間入院した病歴があるので、「こんなヤツのためにあんな目に…」という思いで観た。 | |
生き物コーナーでの、プラナリアの展示。東大の新田先生が飼育しているもの。元は私が阿形先生から頂いたものであるが、ちゃんと餌をやるとこんなに大きくなるんだと感心した。 | |
恒例となった河本研の展示は、ヒトiPS細胞のコロニーと、マウスiPS細胞から作製した拍動する心筋。今回はうちのラボからは増田さん、西村君、粂原君が参加。このコーナーは、理科大の伊川君も担当した。心筋の塊が拍動する様子をモニターで表示して、倒立顕微鏡でも観察できるようにしている。なお、河本研の本業は心筋の再生ではなくリンパ球の再生。 | |
私(河本)は10月頃に放映予定のNHKの「ガッテン」の免疫の回に出演するような話になっていて、この日は撮影スタッフとディレクターが、私がアウトリーチ活動をしている様子を撮影にこられた。 | |
ショートトーク会場はいつものように盛況だ。 | |
ショートトークは、ずっと東邦大学の田中先生が司会をされていたが、昨年から群馬大学の下川さんが加わり、今年は下川さんが専属で司会。 | |
獨協医科大学の小嶋先生と国際医療研究センターの関谷先生が中心となって、今年から始まった「DNA抽出」のコーナー。野菜や果物からDNAを抽出する。大人気だった。 | |
理研IMSの茂呂さんと本村君が中心に催している標本観察のコーナー。目玉イベントだ。まず用意された血液の塗抹標本を染色する。 | |
その後、協力員の解説を聞きながら、観察。 | |
抗原抗体反応(凝集反応)を、羊赤血球を用いて観察するコーナー。昨年まで司会をしていた東邦大学の田中先生はこのコーナーを担当。 | |
増田さんは今年度からAMEDの幹細胞・再生医学イノベーションプログラムの研究を進めているが、今回はその研究を紹介する展示も行った。 | |
今回は英語/中国語に対応しますと入口に標榜したため、外国人も多かった。標本観察コーナーは小中学生を想定したコーナーだが、大人にとっても十分面白い。理研の理事の小安先生は毎年解説役を長時間されていて頭が下がるが、その小安先生が西洋人の成人に解説するというおもしろい光景が見られた。 | |
片付けをした後の集合写真。お疲れ様でした! | |
銀座タクトでの打ち上げパーティーで、実行委員長の渡会先生の挨拶。今年の来訪者は2851人と、これまでの記録を更新。 | |
打ち上げも58人の参加があり、賑やかだった。 | |
今回はネガティブセレクションのボーカリスト大野先生が所用で不参加だったので、ネガティブセレクションはバックバンドに徹した。練習する時間があまりなかったので、ほとんどのシンガーはかつて一度は登場したことのある人で、曲も原則、再演だった。トップバッターは、東京医大の若松先生で、曲はウルフルズの「ええねん」。 | |
「ええねん」コーラス隊。 | |
続いて筑波大学の田原先生によるZARDの「負けないで」。 | |
東邦大の田中先生が相川七瀬の「夢見る少女じゃいられない」の中の「街中にバン!バン!バン!バン!」という部分を歌っているところ。 | |
2017年の実行委員長の慈恵医大の石渡先生がTokioの「宙船」を熱唱。 | |
来年度の実行委員長、東京医大の横須賀先生はミスチルの「シーソーゲーム」。 | |
2016度の実行委員長、国立感染研の阿戸先生は斉藤和義になりきっての「やさしくなりたい」。 | |
免疫学会きってのビジュアル系ボーカリストと紹介された国際医療センターの鈴木先生によるイエローモンキーの「SPARK」。 | |
鈴木先生は毎年装束と化粧に凝られるが。今年はちょっと「オネエ系では」という声も。 | |
理研IMSの茂呂先生はレベッカの「フレンズ」。少し前の血液学会の国際シンポジウムで演奏したばかりだったので、この曲にして、とお願いした。 | |
科学コミュニケーション委員会の現委員長で、2013年度の実行委員長でもある理科大の久保先生は、クレージーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」。俺の話をきけ! | |
実行委員長の渡会先生は夏川りみの「涙そうそう」をせつせつとうたいあげた。 | |
聴き入る聴衆。時にはこういう静かな曲もいい。 | |
大トリは、理研の小安先生による、スピッツの「空も飛べるはず」。 | |
とてもお忙しいはずなのに、こういうイベントでのノリの良さは、本当に素晴らしい! | |
ライブ終了後、東京理科大の伊川君と河本研関係者。楽しかった! |
標記の会が岡山コンベンションセンターで開催された。初日の夕刻に中山睿一先生の追悼記念学術講演会が催された。大きな会場が満席で、立ち見が出るほど盛況だった。がん免疫は現在大発展しつつあるので、その流れを反映してか、この学会は年々大きくなってきている。今回は3日を通して参加者が500人以上になったとのことだ。 | |
集会長の鵜殿平一郎先生(岡山大学免疫学)による開会の挨拶。鵜殿先生は私が理研にいた頃のチームリーダー仲間の一人。理研では抗原提示とシャペロンというような研究をされていたが、元々は腫瘍免疫の研究者で、岡山大学に移られてからはメトホルミンによる抗腫瘍免疫反応の増強のメカニズムの研究を中心にされている。その関係で、今回の学会では「代謝とがん免疫」というテーマに重点が置かれていた。 | |
今回は河本研からは永野君と粂原君が参加。永野君は岡山大学医学部卒なので岡山市には土地勘があり、意見交換会の後、よく出入りしていたというジャズ専門のライブハウス「バード」に連れていってもらった。 | |
永野君は大学時代にジャズ研に所属していたとのことで、ジャズピアノがとても上手だ(2014年11月7日の記事参照)。ここは飛び入りが可能ということで、永野君が演奏に加わった。曲は「酒とバラの日々」。 | |
インプロビゼーション(即興演奏)中。ジャズが弾けるというのは格好いい。 | |
二日目の午後のバイオセラピィ学会との合同シンポジウムでは、基礎研究と臨床研究をつなぐに当たっての課題についてのパネルディスカッションがあった。我々にとっても大事な話であり、勉強になった。 | |
特別講演はPramod K. Srivastava先生(コネチカット大学)によるネオアンチゲンの話。鵜殿先生の留学中の恩師とのこと。MHCとの結合強度よりも、元の野生型のペプチドと変異型のペプチドの結合強度に差があること(野生型の方が低いこと)が、ネオアンチゲンとして標的になるために大事な要件であるという話。もっともな話だ。 | |
ポスター会場。 | |
懇親会も盛況だった。 | |
来年の集会長の宇高恵子先生(高知大)による挨拶。高知で開催されるとのこと。 | |
懇親会後、高知の宇高研の小松利広先生(写真中央)と、門脇研の大学院生の石野亮君とで、二次会。 | |
最終日の午前中の一般口演の部で、永野君が発表。 | |
堂々とした、いい発表だった。 |
獨協医科大学の解剖学マクロ講座の特任教授である松野健二郎先生(2018年6月25日の記事参照)のセミナーが皮膚科で開催された。ホストの椛島先生が私にも声をかけて下さった。写真はセミナー前の昼食会。 | |
松野先生は独協医解剖学講座を昨年度末に退官されたが、退官後も研究を継続されており、今回は移植免疫学に関する研究についての話題を沢山聴くことができた。 | |
質疑応答が飛び交う中、アロ反応を誘発する細胞の動態や、DST(ドナーの血液細胞を移植前にレシピエントに輸注して寛容を誘導する方法)の機序に関する話などを聴くことができた。久々に「免疫学らしい免疫学」の話をたっぷり聴けて、とても面白かった。 | |
セミナー後、河本研にも来て頂き、引き続きdiscussion。最近は河本研でも移植免疫学的な研究をしているという事もあり、松野先生の話は、とても勉強になった。 |
28日から29日朝にかけて、台風12号が近畿地方を通過した。今回の台風は東から西に進むというとても例外的な動きを示した。 | |
28日の19時ごろ、研究所4階のテラスから西の空を望んだ。台風はまだ伊豆の南方あたりで、風もまだほとんど吹いていないが、空がいつもと違う様相を呈していた。台風の時は大気中に微粒子が多くなる為にきれいな夕焼けになることが多い。 | |
雲は一般に異なる大気の層の界面に発生する。台風の時などは大気の構成が複雑になり、低層から高層にかけて、何重もの層の雲が見られる事がある。 | |
今回感心したのは、台風の進路予測の正確さだ。これを27日金曜日朝11時の時点での予測。この予測図を見た時、驚くと同時に、「本当にこんな進路辿るのかねえ」と少し疑問に思った。 | |
29日18時の時点の天気図。ほぼ予測通りのコースを通ったことがわかる。こんな異例の進路をとる時でもちゃんと予測できるとはすごいな、と思った。 |
標記の会が芝蘭会館で開催された。京大病院長の稲垣先生の挨拶。 | |
今回の世話人は血液内科の高折先生。この会は、一つ前の記事で紹介した血液学会国際シンポと時期的に重なってしまったが、我々の研究について話をする枠を頂けたので、国際シンポの方を少し抜け出して、講演をした。 | |
プログラム。アステラス製薬の再生医療への取り組みの話の中に、HLA欠損多能幹細胞の話があり、最近アステラスが買収したUniversal Cells社の話が含まれていた。Universal Cells社のテクノロジーの売りは「HLA-Eの強制発現でNK細胞による攻撃を回避する」というものであるが、HLA-C1/C2やHLA-Bw4にどう対処するつもりなのか、疑問が残った。特別講演の江藤先生の話は、最近Cell誌にpublishされたもので、巨核球から血小板を作るには従来から知られていたシェアストレスの他に血管の分岐点など生じる乱流(Turbulence)が必要で、その原理を用いて血小板の体外での大量培養に成功した、という話(Ito et al, Cell, 174:636, 2018)。Biologyとしても重大な発見である上に、これで血小板を用いた再生医療が大きく臨床応用に近づいた。 |
標記の会が京都宝ヶ池のグランドプリンスホテル京都で開催された。集会長は北村俊雄先生。北村先生の意向により、ウエルカムレセプションでNegative Selectionがバンド演奏をすることになった。前日の26日の午後に河原町三条近くのスタジオで打ち合わせ。今回は、招待演者の中から、Radek Skoda 先生(University Hospital Basel、写真向かって左端)とMargaret Goodell先生(Baylor College of Medicine、左から2人目)がギターで、北林一生先生(国立がん研究センター)と幸谷愛先生(東海大学)が共にピアノ弾き語りで演奏に参加される事になった。 | |
打ち合わせ後、石戸先生と一緒にギター、ベース、キーボードなどをプリンスホテルへ搬送した。その後、石戸先生が河本研に立ちよった。理研OB/OG仲間である増田さん、小林さんと記念写真。 | |
夜10時から会場でリハーサル。とても立派な機材だ。写真は「Another Brick in the Wall」のリハーサルの様子。コーラスに加わって頂いているのは北村研大学院生の劉さん(写真向かって右端)と幸谷先生。 | |
リハーサル終了後、大久保君と2人で「アンティシェンエ」という下鴨のパブへ。パブではあるが、美味しそうな食事メニューが沢山ある。中に「チキンラーメン」や「ボンカレー」などというメニューがあり、思わず夜食をしてしまった。 | |
シンポジウムは2つの会場で開催され、写真はメイン会場。300人くらいの参加があり、盛況だった。今回のテーマは「エピジェネティクス異常による造血器腫瘍発症機構とその治療」。 | |
ポスター会場。67題あり、賑やかだった。 | |
ウエルカムレセプションで挨拶する北村先生。 | |
血液学会理事長の赤司浩一先生の挨拶。 | |
ウエルカムレセプションには大勢の参加があり、盛会だった。 | |
料理もとてもよかった。 | |
若手の表彰式があり、ベストプレゼンテーション賞の一位は北村研の浅田修平さん。 | |
最初の曲はピンク・フロイドの原子心母。原曲は20分以上ある長大な曲であるが、最初の部分を少し編曲して3分くらいにまとめた。北野病院の瀧内曜子先生にバイオリンで加わって頂いた。瀧内先生は京大医学部卒の血液内科医であるが、プロのバイオリニストとしても活躍されていて、リサイタルを開催されたりしている。流石に、音の質が違うと思った。2曲目は、ホテルカリフォルニア。ここでSkoda先生とGoodell先生が参加され、お二人でギターソロを弾かれた。 | |
続いて、北林先生のピアノ弾き語りによるビリージョエルの「Honesty」。ドラム、ベース、ギターも加わった。唄声が渋くて素晴らかった。 | |
次に幸谷先生のピアノ弾き語りによるカーペンターズの「Close to you」。幸谷先生はピアノがとても上手で、緩急自在に弾き語りをされ、お見事だった。この後幸谷先生はバンド演奏をバックにレベッカの「フレンズ」を熱唱された。 | |
その後、オリジナル曲のLazy Stemyという新曲を演奏した。休止期にいる造血幹細胞の寂しさを切々と唄った英語の曲で、北村先生が作詞、河本が作曲。写真のような映像(九州大学の新井文用先生作の画像を許可を頂いた上で使用)と共に歌詞をスクリーンに投射しながら演奏した。人前で演奏したのは初めてだったが、まずまずの出来だったと思う。この曲に続いて最後の曲として「Another Brick in the Wall」、アンコールで「Smoke on the Water」を演奏した。 | |
出演者全員で撮った記念写真。楽しかった! |
標記の会が京大の時計台記念館の百周年記念ホールで開催された。ウイルス再生研から、毎年2グループがそれぞれ1時間の枠で、一般の聴衆に向けて講演をする。今回は、野田先生と私。猛暑が続いていたにもかかわらず、300人近くの参加者があり、盛況だった。 | |
今回の講演会のポスター。よく使うイラストを載せて頂いた。野田先生のタイトルは「インフルエンザウイルスの謎」、私は「iPS細胞から再生したキラーT細胞でがん退治!」。 |
北村先生のお誘いで、太平洋クラブ御殿場コースをラウンドした。ここは毎年11月頃に「太平洋マスターズ」が開催される名門コースだ。北村先生の誕生日が近く、誕生日特典付きのラウンドという事で、この時期によく来る(2014年7月22日の記事参照)。レストランから最終18番ホールのグリーン周りがよく見える。雲の切れ目から富士山頂がちらっと姿を現した。 | |
このコースは標高約600mなので平地より4度くらい気温は低い計算になるが、それでもこの日は32度くらいあったようで、ラウンド中、かなり暑くて大変だった。7月14日から全国的にずっと猛暑が続いており、23日には埼玉県熊谷市で気温の日本最高記録を更新している(41.1度)。17番ホールで記念写真。私は昨年秋のさくらちゃんカップではさんざんなスコアだったが、この日は少しましだった。向かって左から岩間厚志先生(東大医科研)、北村俊雄先生(同)、田中ゆり子先生(東邦大)、私。 |
7月の6日−8日の大雨以後、全国的に猛暑が続いている。京都は7月14日以後、連日38度超が続いており、ついにこの日39.8度に達した。これはこの日の全国最高気温だったそうで、また京都市としては観測史上1位タイ記録(前回は1994年8月8日)との事。渡邊武先生の御誕生日会と納涼会を兼ねた会をウイルス再生研1号館1階ラウンジで開催した。今回のメインテーマは「タコ焼き」。さすがに関西で、何人か集まれば中には必ずタコ焼き名人がいる。 | |
このテーブルではコストコで買って来たタイ、エビ、カツオのタタキを切って刺身として盛り付けた。特大のエビの刺身が、美味しかった。 | |
ホットプレートで焼肉をしたテーブル。肉に惹きよせられた若者が集う中に、渡邊先生も参加。 | |
誕生日ケーキ。コストコのケーキは意外に美味しい。 | |
この日、神戸生まれの長畑君が、「これが本来のメロンパンだ」と言う動議を提出した。メロンパンは、関西以外では、丸いパンの上に格子模様のクッキー生地が乗せられたものの呼称であるが、関西ではそのようなパンは「サンライズ」と呼ぶ。関西でメロンパンとは写真のような紡錘形で、表面はクッキー生地ではなく、さらに中に白餡が入っている。先日、ラボの中の関東勢が「そんなメロンパン見たことが無い、本当にあるのか」と疑義を口にしたので、長畑君が証拠を持参したと言う経緯らしい。 | |
神戸のメロンパンのアップ。今回わかった事は、大阪の人はこの紡錘形のメロンパンとサンライズを知らないという事。これをメロンパンと呼ぶのはどうも関西一円という事ではなく、神戸と京都だけの食文化であるようだ。 | |
参考までに、この次の日に横浜で撮影した、いわゆる一般的なメロンパン。 |
徳島大学の先端酵素学研究所で大学院向けの特別講義をした。「疾患酵素学研究センター」と「疾患プロテオゲノム研究センター」の統合を軸に、「藤井節郎記念医科学センター」と「糖尿病臨床・研究開発センター」が附属施設として加わって,2016年に先端酵素学研究所が発足との事だ。 | |
写真は旧疾患酵素学研究センターの研究室が入っている建物。今回は松本満先生がホスト役をして下さった。松本先生が代表を務められている新学術領域ネオセルフに、私達の研究チームは公募研究に加えて頂いており、大変お世話になっている。 | |
セミナー後、渭水苑で会食。庭も建物もとても立派だ。元々個人邸宅だったらしい。先端酵素学研究所の福井清先生と記念写真。 | |
向かって左端は同じく先端酵素学研究所の坂口末廣先生。研究所の統合の前後の苦労話などを聞かせて頂き、学ぶところが大きかった。 |
滋賀医大の縣先生(向かって左から2番目)とは、再生研の拠点事業の中の一つの課題として再生T細胞に関する共同研究をしている。大学院生の近藤遼平君(3番目)もこの課題の一部を受けもつ事になり、打ち合わせと実験の見学に縣先生と共に来訪。 |
ちょっと前に書いたように(2018年5月13日の項参照)、北村先生の高校時代(灘高)の同級生の岡本雅之という内科の先生が、ラジオ大阪の日曜日夜8時-8時30分という、いい時間帯にご自分の番組枠を持っておられる。番組中でこれまで何度もNegative Selectionのオリジナル曲「リンパ節ひとり旅」や「エピローグ〜夏の終わりに」をかけて頂いている。今回、番組に少し出演させて頂けるとのことで、北村先生ともにスタジオを訪れた。スタジオは、弁天町の大阪ベイタワー(写真)の4階。京都はこの3日前くらいから38度超えが続いているが、大阪は36度くらいで、ちょっとましだ。 | |
スタジオで北村先生と記念写真。 | |
向かって右端が岡本先生、手前の方が岡本先生の奥様。7月22日放送分の収録で、ゲストは脚本家/演出家の北林佐和子さん。最近は「道頓堀ゴッタ煮エンターテイメント」の演出をされているとのこと。面白そうだ。 道頓堀ゴッタ煮エンターテイメント: 北林佐和子オフィシャルサイト: |
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5月13日の記事に書いた「由美恵&妙佳のgive&giveでマイリマショウ」という番組が諸事情で7月29日が最終回となり、8月5日からは「Dr. masaのセルフケア最前線」というコーナー名が番組タイトルになるとのこと。7月29日最終回に、8月からのゲストの医師3人が少し登場し話をするということで、その収録。北村先生の横は、泌尿器科医の東勇志先生。透析ベッドを300床抱えるという医療法人正志会の理事長である一方で、近江八幡に「長命寺ずいかくの湯」という日帰り温泉も経営されているという。 長命寺ずいかくの湯HP: | |
8月からは「オススメエンタメ」というコーナーができるらしく、その収録風景。ナビゲーターは岡本先生の奥様と、妃那(きさな)マリカさん(写真右端)。妃那さんはOSK日本歌劇団卒の歌手/女優。ゲストはマダム・レイというロック歌手(写真左端)。田尾安志氏(元野球選手/監督)の奥様とのこと。最近リリースされたアルバムから、オリジナルのバラードの曲と、バリバリのハードロックの曲の紹介があった。さすがプロだと思った。 マダムレイオフィシャルサイト: 「Futamata」PV: |
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向かって右端は「れいか」という演歌/ムード歌謡の歌手。最近日本クラウンからメジャーデビューされたとのこと。番組の収録中にスタジオでその曲を聴けたが、とてもいい曲で、また、当たり前の事ではあるが、プロの歌唱力は全然違うと改めて思った。 「優しい嘘を下さい」PV: | |
新番組では、毎回4分くらい、「有名ドクターに訊く」とかいうコーナーが設けられる。北村先生が第1回(8月5日)、私が第2回(12日)、東先生が第3回と第4回(19日/26日)のゲスト。この日は第4回までの収録が行われた。シナリオは有って無いようなものであるが、大筋は決まっていて、それに沿って岡本先生がうまく誘導してくれ、そのおかげでちょうど4分くらいでまとまった。私は、「免疫力をあげる食べ物とか習慣とかは特になく、バランス良い食事、規則正しい生活が大事、ストレスは禁物」というような話をした。 | |
新番組でワインのコーナーを担当される谷口亜希子さんにも入って頂き、記念写真。 | |
近くのお蕎麦屋で打ち上げ。面白かった! |
1997年の夏に2ヶ月ほど桂研に滞在したNick Pitman君が、家族旅行で来日し、京都観光の折にラボを訪れてくれた。懐かしい!スコットランドのグラスゴー出身で、今はグラスゴーの病院の呼吸器内科のConsultant Physicianをしているとのこと。 | |
Nickの家族と一緒に、川床料理を楽しんだ。1週間前には猛々しかった鴨川も、すっかり元どおりになっている。とはいえ、三条大橋のあたりでは崩れた堤防の復旧工事が続いており、ショベルカーなどが見られた。 | |
21年前の写真。永田研の人達と一緒に、泊まりがけで日本海へ行った時のもの。岩場に陣取って採取したサザエ、イガイ、魚などを焼いて食べた。 | |
食べきれなかったサザエとイガイは持ち帰って山分けした。サザエを採るには2-3mは潜る必要があったが、Nickは初めてであったに関わらず、かなりの貢献があった。後列向かって右端は当時永田研助手、現山口大医化学教授の中井彰先生。伊川君(前列左端)や糸井さん(中列左端)の姿も見られる。私(河本)は桂研には無給の研修生として1994年から参加していたが、1997年といえば造血前駆細胞のクローナルアッセイの最初の論文をInt Immunol誌に発表した年で、基礎研究者になろうと意思を固めつつあった頃だ。 |
標記の会が淡路夢舞台国際会議場で開催された。うちからは総勢8人が参加。写真の7人の他に西村君が別ルートで参加。新学術領域「ネオセルフ」には、うちは公募研究で参加している。(2018年1月9日の記事参照)。 | |
11日午後と12日午前が国際シンポジウム、12日午後と13日午前が班会議という構成。シンポジウムでは、2人の海外から招聘演者によるKeynote Lecture(各1時間)と、班員の中から16演題(各20分)という構成。 | |
初日のWelcome Reception。 | |
この日のKeynote LectureをされたKenneth Murphy先生 (Washington University)。講演では樹状細胞の中のcDC1とcDC2がCTLの誘導においてどう働いているかという話。cDC2がThを誘導、cDC1がクロスプレゼンテーションによりCTLを誘導、そのcDC1がフルに働くにはThが必要、というような話で、とても面白かった。 | |
翌日のKeynote LectureをされたJamie Rossjohn 先生(Monash University)。結晶構造解析からTCR-MHC相互作用を解明する研究をされており、講演ではMAIT細胞によるビタミンB代謝産物の認識のメカニズムの話をされた。 | |
初日のレセプション後、遅くまで部屋でdiscussion。自己抗体を作るB細胞がどこでどうやってヘルパーT細胞によるヘルプを受けるか、などの話をした。 | |
二日目の夕食は、ホテルから少し離れた所にあるレストランで、和食。美味しかった。 | |
二日目の夕食後、20時から22時30分までポスター発表と意見交換会。遅くまで多くの参加者があった。 | |
ポスターセッションの後も、元気な人達で引き続き部屋でdiscussion。 | |
最終日、笹月先生による閉会の挨拶。抗原というキーワードを軸にした免疫学の重要性を語られ、とてもencouragingであった。 |
標記の会が金沢で開催された。午後1時から5時までに3演題の予定で、玉田耕治先生(山口大)、藤原なほ先生(厚労省専門官)、坂口志文先生(大阪大学)の予定だった。しかし、6日から7日にかけて京都-金沢間のサンダーバード号が運休となったため、坂口先生がこられなくなった。私は6日の夜は用務で横浜泊まりだったので、北陸新幹線を使えば行ける状態だったから、坂口先生から急遽代役を頼まれて、金沢に参上した。坂口先生の代役は私には荷が重すぎるが、講演会の趣旨からすると我々の研究はぴったり合っているのでまあいいかと思い、引き受けさせて頂いた。7日の夜は京都で人と会う約束があったため、講演の順序を最初にして頂いた。 | |
会場は金沢駅前の県立音楽堂ホールの邦楽ホール。大変立派なホールで、参加者も医者、研究者、医療企業、行政などが200名ほどの参加があり、大きな会だった。 | |
北陸再生医療協議ネットワーク理事長の古川仭先生による開会の辞。 | |
今回の講演会の主たる協賛の富木医療器株式会社の社長の富木隆夫氏による挨拶。この後私は、1)再生医療の現状、2)再生医療と免疫、3)再生T細胞を用いたがんの細胞療法の開発、という内容の話をさせて頂いた。 | |
午後から運転を再開するかと期待していたサンダーバードは、この日は終日運休となった。東京経由で帰る事は可能であったが、それでは夜の会食に間に合わない。そこで、レンタカーで京都に帰ることにした。金沢-京都間は約260kmで、順調に走れれば3時間くらいで行けるところだ。駅レンタカーを利用。乗り捨て代がかなり割高(基本レンタル料5000円に対して11000円)ではあったが、ガソリン代(2000円くらい)と高速代(5000円くらい)を合わせても、新幹線で東京周りで帰るよりは少し安いと思われる。15時少し前に出発した。 | |
全線、通行止めも渋滞もなく、順調に帰れた。北陸ではほとんど雨も降らなかったが、大津辺りは土砂降りだった。 | |
18時には駅レンタカー京都営業所に車を返した。その後、18時30分頃、四条大橋から北を見た写真。この時点では水位はかなり下がっていたが、手前の階段の柵に絡まっている草をみると、歩道のある部分の堤防が完全に隠れるくらいまで水位が上がっていた事がわかる。 |
この前日の7月5日から西日本の広い領域に豪雨が発生し、続いている。写真はネットから拝借した、6日の夕方ごろの雨雲。梅雨のような前線が形成されているが、梅雨とは雨量が桁違いだ。 | |
京都でも7月5日から激しい雨が続いていて、7月6日がピーク。写真は6日の13時ごろ、鴨川と高野川の合流地点を南側から見たところ。 | |
石垣の堤防の部分からは溢れ出している。川沿いには、物見高い人達(自分を含めて)が沢山見られた。 | |
正常コントロールの画像として、同じ場所からの普段の様子。 |
この日は夜9時頃から石井先生、茂呂さんが何かの会の二次会をされている所へ合流。茂呂さんは最近、大阪大学医学部の細菌学講座教授に着任することが決まったらしい。茂呂さんはILC2(自然リンパ球の一種)の発見により、この分野にブレイクスルーをもたらした人(2018年1月23日の記事参照)。おめでとうございます! |
この日の午後1時から、ATR(国際電気通信基礎技術研究所)の河岡慎平先生(ERATO佐藤ライブ予測制御プロジェクトのグループリーダー)によるセミナーが開催された。河本研は、河岡先生とは、アポトーシス関連因子のエンハンサー領域の機能解析について、この2年くらい共同研究をしている。 | |
セミナーのタイトルは「がんによる個体生理撹乱のメカニズム: 宿主要因の立場」。いわゆるがん悪液質のメカニズムの解明に取り組んだ研究で、すでにゼブラフィッシュやマウスでモデルを構築されており、今後の研究の発展が期待される話であった。 |
標記の会が京大の楽友会館で開催された。主催はウイルス再生研。 | |
ウイルス再生研は2年前の2016年10月にウイルス研と再生研の統合により発足したが、それぞれの研究所の流れをくむ「ウイルス感染研究部門」と「再生組織構築研究部門」の他に、新たに「生命システム研究部門」が設けられた。これは今後の研究所の方向性を決める重要な部門で、この部門に関連した事業として「多階層生命システム創生研究」が2015年度から、「個体の中の細胞社会学の確立と応用」が2017年度から予算化された。特に細胞社会学事業では教授2名分の枠が新規に配置され、2017年度中にその人事選考が行われた。このような流れの中で、外部の色々な分野の最先端の研究者との議論を通して、ライフサイエンスの新たな方向性を模索しようという意図で、2年くらい前から「生命情報研究会」が開催されている。小柳所長の挨拶に始まった。聴衆はウイルス再生研からの参加者にほぼ限定された会であるが、今回も盛会だった。 | |
今回は、6名の演者全員に質疑応答含みで50分の発表時間が設定されていて、詳しく聴いた上でじっくりと議論することができた。最初の演者、有田誠先生(慶応大、理研)は「リポクオリティが解き明かす生命現象」という話をされた。有田先生が領域代表を務められる新学術領域「リポクオリティ」に関する包括的な話も聴けて、とても勉強になった。 | |
寺前順之介先生(京大情報学研究科)の演題は「大脳皮質の自発揺らぎとネットワーク構造」。個々のシナプスで起こるミリ秒単位の自発的な発火から、大脳皮質の広い領域で起こる秒単位の大きな揺らぎがどのように形成されるかを、シミュレーションモデルで再現するという、難しいけどとても興味深い話だった。 | |
岩崎新太郎先生(理研和光)は「リボソームプロファイリングのコツ」という話。mRNA量は必ずしも発現するタンパク質の量を必ずしも反映してないことはよく指摘されるが、リボソームが結合しているmRNAの部位を網羅的に同定することで、翻訳の動態を定量的に測定でき、タンパク質の発現量もよく反映するという。さらに、リボゾームとtRNAによる翻訳のメカニズムなどという分子生物学の基本中の基本の事項についても、新規の知見が得られるとの事。難しい話だが、プレゼンがとてもわかりやすくて、大変面白かった。 | |
望月敦史先生(京大ウイルス再生研)は、今年の4月から本研究所の教授に着任されている。前述の、細胞社会学事業の中で新たに創設した2つの分野のうちの数理科学に関する分野を担当される。演題は「ネットワーク構造が作る化学反応システムの分岐とモジュラー性」。数式の部分はよくわからなかったが、多くの反応物と生成物が登場する化学反応のネットワークが、別なネットワークとどう繋がるかという事を数理学的に予測する系というような話で、このような解析によって細胞の分化状態や活性化状態の変化を数式化できる事になり、色々なリードアウトの系と組み合わせて行けば、新しい展開が期待できる系だと思った。 | |
藤本明洋先生(京大創薬医学)は、「ヒトゲノム配列の解析〜大量データの解析でわかってきた事、これからの課題〜」という話をされた。ゲノム解析のこれまでの歴史と現状について包括的な話とともに、肝臓がんのゲノム解析について詳細な話をされ、ゲノム解析研究の進む方向性について学ぶことができ、とても有意義だった。ゲノムというビッグデータの解析からは、ヒトという種の進化というスケールの事象から、個々の分子の機能といった生物学的な知見まで、いろいろな情報が得られるという事に感心した。 | |
伊藤貴浩先生(ジョージア大学)は、今年度中にウイルス再生研の教授として着任される予定。前述の、細胞社会学事業の中で新たに創設した2つの分野のうちのWet Biologyの領域を担当される。演題は「幹細胞の運命制御とがん進行の分子基盤」。これまでに、ムサシという運命制御に関わる分子を起点にして、幹細胞の自己複製/分化という運命決定の分子メカニズムを解明されてきた(Ito et al, Nature, 466:765, 2010; Hattori eta al, Nature, 544:500, 2017)。現在進められている、代謝の観点から白血病化というリードアウトを計測することによって、幹細胞の自己複製/分化という事象の解明に取組むというアプローチは、斬新な切り口であり、今後の発展が期待されるところだ。 | |
セミナー終了後、楽友会館の1階で意見交換会が催された。生田先生の挨拶で始まった。意見交換会も、議論を交わすための貴重な時間だ。 |
桂研OBの高山英次先生(朝日大学朝日大学歯学部准教授)が自分の共同研究などの関係者に呼びかけて、納涼食事会が開催された。日本薬理学会年会が京都で開催されていて(7月1日―6日、京都国際会館)、関係者が集まりやすかったからとのこと。私は桂研OBの一人として参加。木屋町松原通りの「田鶴」の川床で京料理を楽しんだ。後列は向かって左から佐藤あやの先生(岡山大学ヘルスシステム統合研究科)、橋本寿史先生(名古屋大学動物機能開発利用センター)、中田隆博先生(常葉大学健康プロデュース学部)、高山先生、守本祐司先生(防衛医科大学校医学教育部)、私、藤井元先生(国立がん研究センター研究所RI実験施設)、後ろから2列目左から本庶仁子先生(広島大学原爆医科学研究所)、木下政人先生(京都大学農学研究科応用生物科学専攻)、野村(高橋)さやか先生(防衛医科大学校医学教育部)、前列左から後藤真里先生(お茶の水女子大学ヒューマンライフイノベーション研究所)、徳野慎一先生(東京大学医学系研究科)、石塚俊晶先生 (防衛医科大学校医学教育部)、後藤先生のご主人。後ろに見えている鴨川はこの時はまだ穏やかだが、この週の後半にはえらいことになる。 | |
有志で田鶴の近くのバーの、またも川床の席で二次会。向かって左から高山先生、石塚先生、守本先生、私、木下先生、橋本先生。色々な話ができて楽しかった。 |
熊本大学病院血液・膠原病・感染症内科教授の松岡雅雄先生に招いて頂いて、セミナーをさせて頂いた。写真はつい最近竣工した臨床医学研究棟で、血液内科の医局や研究室はこの建物の6階。 | |
熊本大学は2007年頃に小川峰太郎先生(発生研教授)のお招きでセミナーをさせて頂いて以来、11年ぶり。セミナー後の会食にて、左から松岡先生、木村由紀子先生(血液内科大学院生)、岩永栄作先生(同助教)、江良拓実先生(発生研教授)、私、小川先生。松岡先生は2010年-2014年にウイルス研の所長をされており、当時からウイルス研と再生研の統合へ向けての準備もされていた。現在の京大の動向にもお詳しく、ウイルス再生研の運営についていろいろなアドバイスをいただいた。 | |
会食で食した、サシがよく入った馬刺し。さすが本場、とても美味しかった。 | |
会食の後、岩永先生に「スローハンド」という飛び入り演奏可のロックバーに連れていって頂いた。オーナー(中央)のサポートにより、定番のSmoke on the Waterなど何曲かをギターを弾きながら唄わせて頂いて、とても楽しかった。 |
25日月曜日の午前中の解剖学の講義をさせて頂くことになったので、日曜日に宇都宮入り。お昼頃に到着し、駅で早速餃子を食した。 | |
この4月から獨協医大の解剖学(マクロ)の教授になられた徳田信子先生の案内で、大谷(おおや)資料館を見学。宇都宮駅から車で30分程度の山中にある。その一帯は写真のような大谷石の崖が連なっている。 | |
資料館というと建物の中に展示物が並べてあるようなイメージだが、ここの本体は地下の大谷石の採掘場跡を見学できるコース。 | |
巨大な地下空間に入って行く。外は気温が30度くらいあって暑かったが、地下は10度くらいで、寒い。 | |
幻想的なライティングがそこここに仕掛けてあり、いい感じだ。 | |
コンサート会場や会社の新製品発表会などに使われる他、映画、CM、バンドのPVなどの撮影にもよく使われているようだ。異世界な雰囲気が出しやすいのであろう。ちょっと気取った写真を徳田先生に撮ってもらった。 | |
この写真にあるようにして切り出すので、壁も床もきれいに平面的に削られているということらしい。 | |
大谷石は凝灰岩の1種だとのこと。火山灰や軽石が堆積してできたものらしい。主成分は火山に由来するが、堆積岩の範疇に入るようだ。 | |
その後、日光の霧降高原まで足を延ばした。自然にできた草原ではなく、スキー場跡だとのことであるが、それでもニッコウキスゲが沢山咲いていて中々よかった。 | |
花のアップ。 | |
夕食前に、駅で土産物を物色した。餃子関連のグッズが色々ある。 | |
レモン牛乳などというものも名物らしい。レモンと牛乳を混ぜると凝固ではと思ってしまうが、レモン味といっても風味だけで、酸味はないそうである。 | |
獨協医大の病院。宇都宮からは電車で16分、徒歩10分。土地が広々と使われており、構内の木がやたらと大きい。 | |
医学部の構内にも、とても大きな芝生の広場がある。構内のどこを見てもとてもよく手入れされており、ほとんど雑草が生えていない。 | |
解剖学の講義を1.5コマ(1時間30分)させて頂いた。「再生医療と免疫」というタイトルで、移植免疫の話などをした。途中で例によってリンパ節一人旅のPVを上映した。 | |
昼食後、構内を見学。病院に隣接して立派なヘリポートがあった。 | |
ヘリポートに並んで、散策用の公園があった。とてもいい環境だ。 | |
この公園の中には、あちこちでもぐらトンネルを見かけた。 | |
徳田先生の教授室。 | |
午後に若尾宏先生(国際疫学研究室教授)の部屋を訪ねた。以前にiPS細胞からMAIT細胞という特殊なタイプのT細胞を再生することに成功されていて(Wakao et al, Cell Stem Cell,12:54, 2013)、現在は再生MAIT細胞を用いた細胞療法の開発研究をされている。若尾先生とは、理研におられた頃にストローマ細胞を用いたT細胞の分化誘導法を一緒に開発したという経緯もある。写真を取りそこねたので、1年半前に京都に来られた時の写真を貼り付けておく。写真中央は講師の杉本智恵先生。若尾先生との会談後、大学院生向けのセミナーで造血やT細胞分化の話をした。 | |
夜は解剖学講座の方々と会食。松野健二郎先生(写真向かって右から3人目)は徳田先生の前任者で、樹状細胞の研究で有名。退官後も移植免疫学に関する研究などを継続しておられ、研究内容を聴かせて頂いた。我々も最近は移植免疫学的な研究をしているという事もあって、とても面白かった。特にグラフト中の樹状細胞がリンパ節に移住してアロ反応を誘発するという話(Ueta et al, Hematology, 47:1352, 2008)や、DST(ドナーの血液細胞を移植前にレシピエントに輸注して寛容を誘導する方法)の機序に関する話(Ueta et al, Int Immunol, 30:53, 2018)は、アロ拒絶反応の制御法の開発に繋がるとても重要な話だと思った。向かって右から助教の沢登祥史先生、徳田先生、松野先生、准教授の上田祐司先生、私、助教の北沢祐介先生。 | |
会食後、カクテルバーに行った。宇都宮は「カクテルの町」でもあるらしい。この2日間で、宇都宮を満喫させて頂いた。 |
標記の会が神戸のオリエンタルホテルで開催された。私は特別講演で1時間ほど話をさせて頂いた。 | |
情報交換会での写真。向かって左から渡邊光正先生(県立尼崎医療センター)、私、北脇年雄先生(京大病院)、松下章子先生(神戸中央市民病院)、石川隆之先生(同)、永井謙一先生(関西電力病院)。今回私の講演は石川先生に座長をして頂いた。 |
理研IMSのチームリーダーで、我々のバンドのボーカリストの大野博司先生は、国際宇宙ステーションの日本の実験棟「きぼう」で行われている研究プロジェクトの一つを率いておられる。昨年の夏頃、大野先生からそのプロジェクトの「デカール」の作成を依頼された。昔はワッペンとかステッカーとか、単にシールとか言っていたと思うが、近年はこういう物をデカールと呼ぶらしい。ようやく出来上がったとのことで、10枚ほど送って下さった。 | |
デカールの裏面。プロジェクトについての説明が書いてある。 | |
昨年作成したデカールの最終稿。大野先生らしき人とマウスが宇宙で実験しているというイメージにした。「Multi-Omics」や「MHU-2」などのロゴは秘書の中宮さんが作成してくれた。中宮さんはイラストレーターが使えるので、ロゴを絵の中に貼り付けたり、文字入りの丸い枠を配置してもらったりした。 | |
中宮さんにロゴや外枠を入れてもらう前の状態。この時点では遊び心でギターやマイクが描いてあるが、これはさすがにまずいとJAXAの関係者に言われたらしく、最終稿では消すことになった。 |
この日の朝7時58分に大阪北部で震度6弱という大きな地震が発生した。京都市内は震度4程度だったと思う。筆者(河本)の自宅や研究室は幸いほとんど被害はなかった。通勤の時間帯だったので、大阪や京都で交通機関が麻痺して多くの通勤者が困難な目にあったようだ。この日はたまたま創立記念日で京大は休みだったので、京大関係者の通勤中の被災は少なかったと思われる。とはいえ、うちの研究室に実験をしにくる予定だった共同研究者1名が3時間くらい新幹線に閉じ込められるという被害にあった。また、高槻や茨木あたりに住んでいるラボメンバーの話によると、家の中は棚やテレビが倒れてえらいことだったらしい。 |
中高時代の同級生の立花君と、教授室で音楽談義をした。立花君はTBSの音響エンジニア。高校の時からバンドでベースやボーカルをしていて、オリジナル曲のCDを出したりもしている(2009年8月15日の記事参照)。今回の主な話題は彼の提唱する音楽理論で、「なぜ2倍音(周波数が倍=1オクターブ上の音)は同じ音と感じるのに、3倍音(ソの音に当たる)は同じ音に聞こえないのか」「何故短調の音(長調と比して3度の音が半音低い)が哀しく響くのか」などを論点とする話。彼はこれらの論考を含む長大な論文をすでに発表している。論文を読んでもよくわからなかったが、今回解説を聞いてだいたい分かったような気がした。 |
標記の会が芝蘭会館で開催された。今回は京大ウイルス再生研の生田宏一先生が集会長で、生田研の方達が受付や会場係などの実務をして下さった。初日の受付には河本研秘書の中宮さん(向かって左端)も加わってくれた。 | |
生田先生の挨拶。 | |
KTCCは約50人の運営委員の研究室だけが参加するclosedな会。原則未発表データを出して議論するという趣旨の会で、発表者は全員ポスター発表と口頭発表を両方行う。ポスター発表が基本で、口頭発表は発表5分+質疑応答5分という討論重視の設定。質疑応答の時間が長くとられているので、シニアの人から若い人まで多くの質問がでるのがいいところだ。今回は演題数40で、130人くらいの参加があった。 | |
情報交換会も100人以上の参加があり、賑やかだった。 | |
筆者(河本)は、昨年4月からKTCCの代表を務めている。代表として初めての挨拶をした。 | |
今回は集会長の意向により、この2年くらいの間にPIになられた人が挨拶をした。昨年の4月にCiRAの教授になられた濱崎洋子先生。 | |
今年の4月に理科大の生命科学研究所の准教授になった伊川友活君。伊川君は理研では河本研にいた人なので「君」で書いている。 | |
2016年4月に東大の薬学部の教授になられた堀昌平先生。 | |
2016年4月に北大の遺伝子病制御研究所の准教授になられた澤新一郎先生。 | |
滋賀医大の平田多佳子先生(向かって右から2人目)のラボの人達と。 | |
二次会は恒例で百万遍の「くれしま」。 | |
40人以上の参加があった。 | |
その後カラオケへ。最後までsurviveした人達。 | |
今回は、東京医科歯科大学小児科助教の磯田健志先生に発表して頂いた。UCSDのCornelis Murre研でされた研究内容で、昨年Cell誌に出された、転写因子Bcl11bの発現に非コードRNAの転写が必須、という話(Isoda et al, Cell, 171: 103-119, 2017)。単一の非コードRNAが転写されないとT細胞系列という大きな細胞系列が作られなくなるというのは、ちょっと驚く話だ。写真は2日目のポスター発表時、Murre研OBである伊川君(向かって左)、縣保年先生(滋賀医大)と。 | |
生田研の人が撮ってくれた集合写真。とてもよく撮れている。 | |
KTCCの抄録集の裏表紙にはよく線描のイラストを描かせて頂いている。今回も生田先生の依頼を受けて作成し、載せて頂いた。血管やリンパ節中のリンパ球の動態を表したイラスト。 | |
イラストの一部のアップで、抄録集の表紙に載せて頂いた図。生田先生とおぼしき研究者がリンパ節の中でIL-7シグナルを受けているT細胞を観察している。生田研から最近発表された論文(Shimba et al, Immunity, 48: 286-298, 2018)の内容を表したつもり。 | |
せっかくなので彩色もしてみた。 |
今年は2コマさせて頂いた。場所は1号館の講堂。 | |
例によってNegative Selectionのビデオを鑑賞して頂いた。 |
ラボの皆様が誕生日を祝ってくれました。ありがたい事です。 |
標記の会が東京の文京区にある株式会社シード・プランニングの会議室で開催された。日本免疫・細胞治療学会が主催するセミナーで、今回はWT1抗原に焦点が当てられた。 | |
今回のセミナーの集会長は、日本免疫・細胞治療学会の理事長の岡本正人先生(大阪大学)。免疫チェックポイント阻害剤の次は抗原特異的な戦略を、というような話で、大いに同意した。 | |
理研でうちのラボのお隣の佐藤克明先生のラボの大学院生だった藤田成晴先生がセミナーに来られていた。がんの免疫療法にたずさわっているらしい。彼はNegative Selectionの5代目ドラマーで、彼の後に北村先生がドラマーとして参加された。 |
正式名称は「RIKEN IMS-JSI International Symposium on Immunology 2018」。10年以上続いている。これまでは横浜とかお台場で開催されていたが、今年は東大の伊藤ホールで開催。400人以上の参加があり、ここ数年のうちでは一番盛況だった。 | |
私はJSI側からのプログラム委員を務めている。プログラム委員長はSidonia Fagarasan(写真)。今回のテーマはCheckpoint in medical science and its technology。 シンポジウムHP: | |
今年度からライフサイエンス技術基盤研究センターがIMSに統合された。このセンターから移行してきたチームは主にIMSの中のゲノム機能医科学研究部門に入ることになったので、この部門は20チームを超える大所帯になったとのこと。技術基盤研究センターで副センター長をしていたピエロ・カルニンチ(写真)はIMSでも副センター長をしている。この日は、これまで彼が率いてきたFANTOMプロジェクトの話などをされた。 | |
演者ディナーで挨拶する理研の理事の小安重夫先生。 | |
IMSのセンター長の山本雅先生。IMSはこの4月に統合で大きくなったが、今回のシンポジウムはそれが反映されていて、いいプログラムだ、というような話をされた。 | |
2日目は本庶先生の講演が聴けた。色々な標準療法と抗PD1抗体との併用療法の治験が数えきれないくらい進行中とのことだ。 | |
ショートトークの枠で、増田さんがうちのT-iPS/TCR-iPS細胞プロジェクトについて話をした。 | |
2日目の終了後、ホールの横のロビーで情報交換会。通常は理研IMSのサマープログラムの生徒40人くらいがこの国際シンポに参加する。今年はサマープログラムが開催されなかったので、情報交換会も寂しくなるかと思っていたら、100人以上の出席者があり、盛況だった。 | |
実行委員会の委員長の福山英啓先生(分化制御チーム所属)。プログラム委員会でも議事進行役を務めるなど、大活躍だった。お疲れ様でした。 | |
その福山先生のツテで、何とプロのオペラ歌手のライブパフォーマンスが観られた。カルメンの闘牛士の歌などが聴けた。 | |
今回うちのラボからは私、増田さん、小林さん、嘉島君(向かって右端)。4月からIMSに移られた鈴木治和先生(左から2番目)と。鈴木とは、筆者が理研にいた時、人工免疫細胞などのプロジェクトでご一緒させて頂いた事がある。 |
毎年、この季節には食虫植物の自生地探しをしている(2015年6月7日の記事、2014年6月8日の記事参照)。食虫植物の自生地は関西では滋賀県南東部に多く、今年も滋賀県に出向いた。新たに何箇所か見つけたが、そのうち一つは50m四方くらいある、かなり大きな湿地。滋賀県には、土地が痩せていて木や草があまり育たない場所が時々ある。せいぜい松がまばらに生える程度で森林の遷移が止まっているのだ。そういうところで水気の多い一帯は、栄養素に乏しく、草すらほとんど生えない。虫を捕食して養分を摂れる食虫植物が優勢になる。それにしても、どうして森林の遷移が止まるのだろうか。一説によると田上のあたりは平城京遷都の折に檜を伐採された痕跡とのことだが、きっかけは何であれ、千数百年も経つのに森林へと遷移しないのは不思議だ。溶岩に覆われた台地でも100年も経つと森林に覆われたりする。土質が関係しているとも思われるが、滋賀県南東部は花崗岩質で、花崗岩質だから草木が育ちにくいという訳ではないであろう。京都の東山も花崗岩質で、明治時代まで禿山が多かったらしいが、今は雑木林に遷移している。 | |
イシモチソウの大群落。イシモチソウは、京都ではほとんど見られないが、滋賀県ではあちこちで見られる。それでも、これほどのイシモチソウだけの大群落はそうそうは見られない。ちょうど開花期だった。 | |
イシモチソウのアップ。モウセンゴケの仲間。モウセンゴケと違い茎が上に伸び、高さ15-20cmくらいになる。この時期に、白い花を咲かせる。地下に球根を持っており、8月ごろには地上部は枯れて休眠に入る。葉が黄緑色で、遠くから見ても色でわかる。今回は花が咲いているのでさらに見つけやすかった。モウセンゴケやナガバノモウセンゴケはジュクジュクしたような湿地を好むが、イシモチソウやコモンセンゴケは、少し乾いた感じのところを好む。 | |
別な場所で見た、モウセンゴケの大群落。 | |
モウセンゴケはこういう水気の多いところを好む。群生すると緋毛氈(ひもうせん、茶席などで使われる赤いフェルト布)のように見える事からモウセンゴケと名付けられているが、緋毛氈を敷いたように見えるほどの群生は中々見られない。ここの群落は、名前の由来を納得させてくれた。 | |
元々北方系の植物なので高山ではむしろ元気な姿をよく見る(2012年8月1日の記事参照)が、低地では大きな個体を見かける事はあまり多くない。しかし、この群落では発育が非常によく、葉身は5-6cmくらいあったと思われる。「食虫」も盛んに行っているようで、この写真の中でも5箇所くらい、捕虫が見られる。 | |
この日はハッチョウトンボもあちこちで見かけた。体長2cmくらいの小さいトンボで、好んで湿地帯に生息する。下に写っているのはコモウセンゴケ。ここでは水気の多いところに生えているが普通はもっと乾いたところに生える。 | |
コケというが、コケの仲間ではなく、花を咲かせる種子植物である。これはコモウセンゴケの花。ピンク色で可愛らしい。 | |
モウセンゴケの花。白い。モウセンゴケの開花期はもうすこし先のようで、今回はほとんど開花は見られなかった。 | |
ミミカキグサも見られた。これも食虫植物で、本体は泥の上の細い葉。これらの葉は泥の中の茎で繋がっている。その所々に袋状の捕虫嚢をつけており、それで泥中のプランクトンなどを捕食する。葉身は5mmくらいしかない小さい植物で、5cmくらいの花茎の先に、小さな黄色の花を咲かせる。耳掻きに似ているからミミカキグサと名付けられている。 |
筆者(河本)の家は小さな川に面しており、その川側の石垣に、ホタルブクロを植えている。今年は開花が例年より1週間くらい早かった。ホタルを入れるフクロというのが名前の由来らしいが、実際にホタルブクロの開花時期とホタルが見られる時期はよく一致している。 |
柳田先生(向かって右から2人目)、滝田先生(写真中央)ともに、おやじの会には初参加。滝田先生は東大の小児科の准教授で、7月から京大の小児科の教授として着任される。滝田先生が昨年出された論文(Nat Genet.49:1274-1281.2017)には、河本研も少し関わらせて頂いた。この日の会は滝田先生着任お祝い会のようになったが、他にも小川先生の紫綬褒章受章、江藤先生のCell論文受理など、お祝い事が多かった。いろいろな話ができて楽しかった。 |
楊凱強(ヤンガイキョウ)先生は台北医学大学ですでに副教授をされているが、京大で大学院に入って角先生の研究室で膵島移植の研究をされてきた。最近論文がアクセプトになったので、学位を申請される事になった。 |
表記の会が医科歯科大学で開催された。学術集会HP: | |
会場は医科歯科大学のM&Dタワー2階の鈴木章夫記念講堂。フローサイトメトリー技術を基盤にした方法や解析データを討論する学会で、血液学、免疫学、再生医療など、いろいろな領域にまたがっている。私は初日の午前中に30分枠の教育講演をさせて頂いた。教育講演のもう一人の演者は坂田麻美子先生(筑波大学)で、Tfh細胞に似た性質を持つリンパ腫の話をされていた。 | |
今回の集会長は島根大学医学部の松崎有未先生。ずっと前は中内先生のところで胸腺の中のT前駆細胞の研究や造血幹細胞の研究をされていた。慶應大学岡野研を経て東京医大、2014年から島根大学。このところ、MSC(間葉系幹細胞)の研究を精力的にされている。MSCの中でコロニー形成能を持った細胞を濃縮し、さらにそれらをシングルセルレベルで培養することで、未分化なMSCを純化する形で増幅培養ができるという。これらのMSCは小さいので肺にトラップされることもなく、体の各組織に到達できるらしい。島根大学の小児科の竹谷健先生と共に臨床応用を目指した研究を始めるも、AMEDが中々研究費をくれなかったらしく、そこでベンチャー会社(PuREC株式会社、2016年1月創業)を作って研究資金を集めて研究を続けたとのことだ。今ではAMEDからもしっかりとした援助を獲得しているらしい。 | |
ポスター会場と企業展示はタワーの最上階(26階)。見晴らしが良かった。 | |
北村先生は、今回の教育講演で園田先生と共に座長をされていた。写真向かって右は高久智生先生(順天堂大血液学講座准教授)。あの高久史麿先生のご子息。 | |
新日本科学の社員のお二人と話をした。今年の免疫サマースクールは8月に指宿で開催されるが、それに二人とも参加されるとのこと。新日本科学は鹿児島県が本拠地で、何年か前に鹿児島の広大なサルの前臨床研究施設や指宿のメディポリスの陽子治療センターを見学させて頂いたことがある。 | |
サイトメトリー学会理事長の園田先生(関西医大)のあいさつ。園田先生には以前にもお世話になっており、1990年代に私が造血前駆細胞のクローナル解析をやっていた頃に、コロニーアッセイを教えて頂いたことがある。2011年の本学会の集会が京都で開催された時は話をさせて頂いたりもした(2011年6月25日の記事参照)。この学会は来年は小松則夫先生(順天堂大)が集会長で、すぐ横の順天堂大で開催されるらしい。 |
AKプロジェクトにおられた小林志緒先生は、2年前から研究員としてボストンのJoslin Diabetes Centerで研究員をしている。今回、日本に一時帰国されるとのことで、セミナーをして頂く事になった。AK時代の縁ということで、渡邉武先生がホスト役をされた。 | |
小林先生は糖尿病をCART細胞療法で治すというとてもユニークな研究について話をしてくれた。まだ未発表の話とのことであったが、マウスモデルで治療効果も示されており、すごい仕事だと思った。 | |
先斗町で引き続きdiscussion。AKつながりで吉富先生(写真中央、戸口田研准教授)と小林由佳先生(向かって右から2人目、河本研研究員)も参加。 | |
彼女の上司のThomas SerwoldはIrv Weissman研出身者で、研究領域が近かったこともあって以前からよく知っている。この写真は2010年8月26日、神戸で開催された国際免疫学会(ICI2010)の屋外イベント会場で、Negative SelectionのLiveの後に一緒に撮った写真。Tomは向かって右端。この頃はまだIrvのラボにいたと思う。 |
我々は免疫学研究者を中心に「Negative Selection」というロックバンドを組んでいるが、そのドラマーの北村俊雄先生の高校(灘高)時代の同級生に、岡本雅之という内科の先生がおられる。内科の開業医をされているらしいが、何とラジオ大阪に自分の番組を持っておられるという。毎週日曜日の夜8時から8時30分の枠の「由美恵&妙佳のgive&giveでマイリマショウ」という番組。先日北村先生と岡本先生との間で話が盛り上がったらしく、Negative Selectionの曲をその番組中で流してもらえることになり、この日、「リンパ節ひとり旅」がラジオから流れた。写真はRadikoというネットでラジオ番組が聴けるサイトから入ったページで、この仕組みを使うと放送後も2日間はタダで聴ける。
5月20日にもう一度「リンパ節ひとり旅」、5月27日と6月3日には「夏の終わりに」を流して頂けるとのこと。とてもありがたい。
なお、「リンパ節ひとり旅」は、プロモーションビデオ(PV)も作ってYoutubeに載せているので、興味のある方はご視聴頂ければと思う。
「リンパ節ひとり旅」PV: この曲は、作詞は高浜洋介先生(NIH)、作曲は私河本。参考までに手書きのバンドスコア(いいかげんな書き方なのでちょっと恥ずかしいが)を載せておく。 「リンパ節ひとり旅」バンドスコア: |
ウイルス・再生研は統合して規模が元の倍くらいになったので、教員や事務員を含めた新入所者が毎年50-100人くらいいる。この日の午後、研究不正、安全衛生などに関する講習会が近所の京都教育文化センターの研修室で開かれた。小柳所長の挨拶の後、私が研究不正について講義を行った。 |
新名神は高槻から川西までは少し前に開通していたが、今年3月に川西-新神戸間が開通した。京都の人にとっては、中国道や山陽道を通って西の方に行くときには便利だ。 | |
開通に伴いオープンした宝塚北サービスエリアで買ったお土産。宝塚名物「ベルサイユのばら炭酸せんべい」。宝塚北サービスエリアでの限定販売らしい。 | |
ベルバラと炭酸せんべいという組み合わせの違和感が面白いという事であろう。炭酸せんべいといえば有馬温泉固有のものかと思っていたので、「有馬温泉に便乗か?近いといはいえ、無理があるのでは」と思っていたら、宝塚にも昔から「宝塚温泉」という温泉があって、そこの名物でもあるという。宝塚温泉自体がかなり廃れてしまっているらしいので、無名であるのも仕方がない。しかし、オスカルに「炭酸せんべいが宝塚名物とは知らなかった」とツッコミを入れさせるとは、中々洒落ている。 | |
包装を開けてみた。有馬や宝塚では炭酸泉が出ているので、湧き出る炭酸水を原料に使っているらしい。サクサクして、美味しかった。なお、炭酸せんべいは城崎温泉にもあるとのこと。 |
家族旅行で有馬温泉に行き、この日は混雑を覚悟で六甲山に車で登った。有馬温泉側からは割と空いていて、高山植物園には渋滞もなく辿り着けた。反対車線は山頂に向けて激しく渋滞していた。山野草は自然で見る方が好きなので、わざわざ植物園に行くのはあまり気がすすまなかったかが、話のネタにとも思って行ってみた。行ってみると、結構良くて、楽しめた。写真はサクラソウの仲間のクリンソウで、サクラソウをだいぶ大きくした感じ。京都の北山にも自生していて、谷沿いに自生して花を咲かせているのを若い頃に何度か見た事がある。ここのクリンソウはいろいろな濃さの花色をしており、おそらく外来品種であろう。それでも、これだけ立派な群生をみると、結構楽しい。 | |
園内にはいろいろな山野草が植えてあり、どこに何があるとガイドマップにおおむね書かれているが、書かれていないところにポツンと咲いていることもある。これはユキモチソウというサトイモ科の植物。紀伊半島や四国で稀に見かける。 | |
シコクカッコソウというサクラソウの仲間。自生はまず見られない希少種。 | |
ロックガーデンの全景。いろいろな高山植物が植えてある。ここは標高900mはあるが、さすがに地植えできる高山植物は限られていて、外来の品種が多い。それでも、ミヤマオダマキ、クロユリ、チングルマなどの在来種は元気に咲いていた。 | |
ロックガーデンには「ヒマラヤの青いケシ」が沢山植えてあったが、まだ咲き始めという感じだった。 |
元野良猫だったネコが、ここ数年は家の中で多くの時間を過ごすようになった。うちではニャーゴと呼んでいる。この日、どこに行ったのかと探していたら、段ボールの箱の中にいた。 |
午後から嘉島君と二人で国立循環器病研究センターを訪問。国循には病院と研究所があり、研究所には基礎医科学部門、病態医学部門、先進医工学部門などがあって、それぞれに5-6つの部がある。写真は先進医工学部門の建物。 | |
建物入口のプレート。 | |
樋口隆弘先生は先進医工学部門の中の、画像診断医学部の部長。嘉島君は、こちらの施設で我々が進めている再生T細胞の治療効果を測定したいと考えていて、今回はその打ち合わせ。打ち合わせの後、施設を見学させて頂いた。写真は小-中動物用のMRIで、マウスの内臓の解析ができるくらい解像度は高いらしい。 | |
向かって右から樋口先生、大阪大学助教の斎藤茂芳先生、嘉島君。 | |
小動物用のPET。 | |
ここにはRIで化合物を標識する装置もある。これは標識された化合物を取り出すところ。 | |
RIを発生させるサイクロトロンの置いてある部屋に入るための扉。電動でゆっくり開いた。1mくらいありそうな厚さだ。稼働中は凄まじい放射線が出るという事であろう。 | |
サイクロトロンの本体。 | |
見学の後、千里中央で会食。向かって左端は秘書の中谷さん。国循は近々(2019年7月)JR岸辺駅近くに移転するそうで、画像診断部も機器類は移設できるらしい。こういった機器類は、是非とも維持して頂きたいものだ。 |
Eテレ(NHK教育テレビ)の高校講座の番組は、何年かに一回、順番に更新しているらしい。今年度は生物基礎を新たに作っているらしく、免疫に関係する数回分を私が監修する事になった。この日、教育部の選任部長の森美樹さんと株式会社文映の映像制作部ディレクターの青木一生さんと打ち合わせをした。NHK教育テレビには2011年度にも一度協力させて頂いた事があった(2011年12月9日の記事参照)が、今回は構成を大幅に変えるらしい。 |
プチクラス会の後、今度は高校(洛北高校)の同級生のライブへ。田中英雄君は、本業は画商だが、バンド活動も頑張っていて、R367ミヤコ・ロック・ショーというバンドですでに3枚オリジナルCDを出している。
R367ミヤコ・ロック・ショーHP: 田中君がアコースティックデュオを結成したとの事で、この日はそのお披露目ライブ。唄は京都のライブ界でキャリアのあるACCOとかいう人で、バンド名はB型の2人という事でB&B。カバー曲が中心で、二人ともさすがにとても上手なので心地よく聴けた。 ライブ映像: |
葵小学校6年1組のプチクラス会があった。お昼にレストラン芝蘭で食事をしてから、二次会は、芝蘭会館のすぐそばの、大西君(向かって右から3人目)の実家の3階。買い出し部隊が買ってきてくれたお菓子屋やお酒で、まったりとした午後を楽しく過ごした。子供の頃から知っている人達は気が置けなくていい。大西君は小学校時代は葵小学校(下鴨本通北大路交差点あたり)のすぐ近くに住んでいたが、京大の近くに転校し、その後京大の農学部に入学。今は文科省関係の仕事をしている。右端は、風呂敷の宮井株式会社の社長、宮井君。左から2人目は京都リサーチパークに入っているMAP ENGENEERING株式会社の社長の安倍君。 | |
昨年(2017年)2月11日に、30年ぶりくらいのクラス会があった。これはその時の写真。人というのは、よほど太るとか禿げるとかしない限り、容貌も話し方も、小学生の時とそれほどは変わらないものだと思った。楽しかったのでまた会おうということになって有志で集まったのが、今回の「プチ」クラス会。 |
表記の会が、東京大学伊藤国際学術研究センター「伊藤謝恩ホール」で開催された。 | |
会場。事前ネット登録制で、300人で満員。早々に満員御礼になっていた。 | |
最初の演者は、リチウム電池の開発をされた吉野彰先生。受賞テーマは「リチウムイオン電池の研究開発と商品化までの道」。講演を聞いて、確かにとても人類に貢献した技術だと、改めて思った。 | |
もう一つの受賞テーマは「B細胞とT細胞:免疫の適応能力を支える鍵」。今回、京都からわざわざ来たのは、勿論こちらを聴きたかったからだ。免疫学の歴史の中では、ここから免疫学が始まったというくらいの、超がつく大発見なのであるが、50年も前の成果にあえて光をあてるとは、日本国際賞の選考委員会の見識は素晴らしいと思った。まずはマックス・クーパーの講演。 | |
こういうスライドが見られるとは!後半にはヤツメウナギの獲得免疫系の話の紹介もあり、免疫系の進化についての考察を交えた、スケールの大きな講演だった。 | |
同テーマのもう一人の受賞者、ジャック・ミラー。胸腺が免疫に関与する組織であることの発見者であり、またT細胞とB細胞の機能的な区別を最初に示した人だ。 | |
ミラーは、渡邊武先生でさえ40年くらい前に話を聴いたきりだという。日本の免疫学会の中では、かなりのシニアの人以外では、話を聴いたことがある人はほとんどいないのではないかと思われる。胸腺/T細胞の研究者としては、一度はミラーの姿を拝んでおきたかったので、今回はいい機会だった。 | |
「胸腺の機能」などというスライドを当事者のプレゼンで見られるのは感激。 | |
抗体を作る細胞は骨髄由来であることを示した実験の図。羊赤血球で免疫した後、脾臓細胞を寒天培地に混ぜプレートに流し込み、その上に羊赤血球を薄く伸ばし、さらに補体を加える。抗羊赤血球抗体を産生する細胞がある場所では溶血が起こってプラークが生じるというアッセイ。抗血清で特定のMHCを発現する細胞を殺傷して除くというのがミソ。ミラーが1968年に発表した一連の実験結果は、抗体を「作らせる」細胞すなわちT細胞は胸腺に由来する事、抗体を「作る」細胞すなわちB細胞は骨髄に由来する事を示した。 |
表記の会が、京都国際会館で開催された。集会長は京大病院泌尿器科の小川修先生。うちの大学院4回生の嘉島君は、再生CTLを固形がんに応用するという話でポスターを出し、総会賞を受賞。名誉な事だ。 | |
さすがに大きな学会だけあって、懇親会も、すごく盛況だ。 | |
その懇親会で、嘉島君は表彰を受けた。おめでとうございます! |
この日の午後、オランダのアイントフォーヘン工科大学の学生がウイルス再生研に見学に来た。安達先生がホスト。 | |
参加者が着ていたシャツの背中のイラスト。日本のイメージなのであろうが、意味不明で、微妙なデザインに思える。Thironaというのは医療機器メーカーのようだ。 | |
参10人ずつ3班に分かれて、ローテーションで見学。河本研では、私が教授室で15分くらい講義してから、ヒトiPS細胞のコロニーを倒立顕微鏡で見てもらった。 | |
講義の中では、Negative Selectionのオリジナル曲の一つ「Happy Deepee」(高浜洋介作詞、河本宏作曲)のPVを、音響付きで一部だけ上映した。Happy Deepeeは、胸腺の中で負の選択を受けて死んでいく胸線細胞の哀しみを詠った曲だ。英語の曲なので外人に見せるのには良い。とてもウケていたように思う。
「Happy Deepee」のPV |
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講義後、記念写真。一番背が高い人は、引率役のB.M. ter Haar Romeny教授。 |
この日は1コマ目と2コマ目に、京大医学部の3回生に免疫学の講義をした。講義タイトルは「免疫応答の機構」で、免疫反応の基本的な様式について解説した。途中で例によって「リンパ節ひとり旅」を上映。 | |
4月17日水曜日は「免疫細胞の発生と分化」というタイトルで講義した。造血細胞・免疫細胞の分化過程と、免疫系の進化の話、再生医療と免疫の話、再生T細胞を用いたがん免疫細胞療法などについて、うちの研究内容の紹介をはさみながら、解説した。途中で免疫ペディアの表紙のイラストを用いたミニテスト(回収なし)を行なった。 | |
こういう感じで、イラストの中に描いてある細胞や分子の名前を答えよ、という問題。 | |
この絵には、以下のようなストーリーをつけている。「探検隊は、古代遺跡の地下深く、迷路のような回廊を、ランプの灯を頼りに歩みを進めていきます。石の扉を開けると、そこは真っ暗な大空間でした。奥の壁をランプで照らしてみると、大きな極彩色の壁画が現われました。驚くべきことに、そこには現代の免疫学が到達した知見の数々が、すでに描かれていました。壁画の左側に鎮座する人物像は、古代の科学者のようです。きっと桁外れの天才学者だったのでしょう。しかし、よく見ると、ギルソンのピペットマンのようなものを持っています。もしかすると、実験中に現代から古代へタイムスリップしてしまった免疫学研究者なのかもしれません。」 |
この日の午後、長浜バイオ大学で免疫学の講義をした。 | |
新快速長浜行きは長浜近くでは各停になるので、田村駅にも停まる。駅前の看板。駅から西側(琵琶湖側)の一帯にはいろいろな企業が入っており、長浜サイエンスパークと名付けられている。 | |
免疫学の講義を担当されている伊藤洋志藤先生が紹介して下さった。主に3回生を対象とした全15回くらいの講義で、昨年と同じく私は第一回を担当させて頂いた。ありがたいことに、この講義では拙著「もっとよくわかる!免疫学」を教科書として採用頂いている。 | |
1学年200人以上いるとの事で、この日も聴講する学生数は多かった。 | |
例によって講義の中程でNegative Selectionのオリジナル曲の一つ「リンパ節ひとり旅」(高浜洋介作詞、河本宏作曲)のPV(プロモーションビデオ)を音付きで上映。この講義中のPV上映は、色々な機会でやっているが、割とウケていると思う。なおこのPVはYoutubeに載せている。
「リンパ節ひとり旅」のPV |
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講義後、帰路の電車を待つ間に近辺を散歩した。湖岸からの景色。 | |
散りかけではあったが、まだ桜が咲いていた。 |
セルジーンの後援で毎年4月に表記の研究会が開催されている。京都の血液疾患関連の基礎研究を若手医師に紹介するという研究会で、今年は前半の1時間は京大から河本研、小川研、高折研、京都薬科大から芦原研がプレゼンした。 | |
河本研からは嘉島君がT-iPS細胞由来再生CTLを固形癌に応用する話をした。 | |
後半の1時間は、日本医科大学の田村秀人先生による骨髄腫の治療に関する最新の話題。すごい情報量であるにかかわらず、とてもわかりやすく、また面白い講演だった。私達も骨髄腫を標的とする戦略を考えており、とても勉強になった。田村先生は草月流の華道を嗜んでおられるとの話も少しされていた。私は生け花は特にはしないが、子供の頃から山野草、ラン、食虫植物などのような植物がとても好きで、また学生の頃は抽象絵画を描いたりもしていたので、草月流のような造形的な生け花の作品は好きだ。 | |
関係者で田村先生を囲んで。向かって左から小川先生、高折先生、田村先生、私、芦原先生、前川先生。 |
三重大の珠玖先生が代表をされているAMEDのACT-M(2017年11月1日記事参照)関連のサイトビジットがタカラバイオで行われた。右側がGMPグレードのCPCが入っている施設。さすがに大きい。 | |
進捗状況の報告会が行われ、その後施設見学をさせて頂いた。この建物だけでとても大きいが、さらに同様の施設を建造予定だという。HLAホモiPS細胞ストックは、こういう施設で作るべきだったのだろうなと感じた。 |
出町柳の橋から見た高野川。満開になった。昨年は4月10日くらいに満開だったので、今年は10日近く早かったことになる。 |
表記の会が京大の時計台の国際交流ホールで開催された。 | |
祝迫先生は共同研究や交友関係が広く、この日も多くの人が参加されていた。 | |
山岡義生先生の挨拶で乾杯。 | |
河本研からの参加者。 | |
祝迫先生は肝胆膵移植外科の医局に所属する外科医であるが、肝臓の線維化や肝移植における免疫反応などを主題とした基礎医学研究者として活躍されている。医学部の標的治療腫瘍学分野の特定講師として2017年3月まで務められ、2017年4月から1年間はウイルス再生研の移植免疫研究グループの特定講師を務められていた。移植免疫研究グループは2015年から再生研の臓器新生プロジェクトの一部門として始まっており、趙向東先生が特定助教としてマウスを用いた肝移植の研究をされてきた。祝迫先生にはこの研究をずっと監修していただいていた。祝迫先生は本年4月からは同志社大学生命科学部医生命システム学科の教授に着任される。 | |
肝胆膵移植外科教授で医学研究科長の上本先生の挨拶。祝迫先生、おめでとうございます! |
2月23日の記事に書いたが、再生研は「再生医学・再生医療の先端融合的共同研究拠点」として拠点事業を取り行っている(2018年2月23日の記事参照)。年度末に共同研究として支援を受けたプロジェクトによる報告会が開催される。この日の午後、12のグループによる発表があった。開先生は所長として、また宿南先生(広島大学)のホストとして参加された。この日は午前中も臨時の教授会があったりしたので、開先生は最後の日もフル稼働だった。 | |
宿南先生は、元は開研の准教授。開先生と「腱・靭帯付着部形成を制御する分子機構の解明」という共同研究をされている。 | |
長澤先生(大阪大学)は造血幹細胞のニッチに関する研究を近藤先生と進めておられ、最近その成果を報告された(Genes Dev, 32:359, 2018)。転写因Ebf3が骨髄ニッチを形成する細網細胞の維持に必須という、とても重要な知見である。 |
お昼休みに、研究室の有志で鴨川の堤防に花見に行った。私達の研究室が入っているウイルス再生研1号館は、京大の中では鴨川に一番近い建物で、花見に絶好の場所までラボから歩いて2-3分。 | |
満開の桜の下に座って、弁当を食べた。写真は、食後、少しくつろいでいるところ。皆楽しそうだ。 | |
椛島先生(2列目向かって左端)や竹内先生(前列向かって右)の研究室の人達も花見に来られていた。 | |
鴨川に体長50-60cmくらいありそうな大きな魚が泳いでいた。 | |
これは「ニゴイ」かと思われる。ニゴイは、コイに近縁の魚。コイは外来種であるが、ニゴイは在来種。鴨川には以前から棲息しており、よく見かける。もっと多くの群れを成していることもある。こんな大きな野生の魚が身近にいるのは嬉しいことで、大事にしたいところだ。味は良いらしいが、小骨が多くて食べにくいらしい。 |
所長の開先生も今週一杯で退官される。特に最終講義とか退官祝賀会とかの公式行事はされないとのことだったので、研究所の有志で慰労会を催すことになった。場所はレストラン芝蘭。 | |
再生研のウイルス研の統合は、開再生研所長と小柳ウイルス研所長が何年も前から着々と進めて来られ、とてもいい形の統合となった。統合に関連した概算要求が4年連続で採択されたことは、両所長の尽力に負うところが大きいのは言うまでもない。「私は幸運な所長でした」と謙遜されていたが、特に再生側は歴史的経緯から複雑な構成になっており、それを取りまとめて大団円な統合となったのは、開先生のリーダーシップの賜物であろうと思う。特に今年度の後半にされたウイルス再生研4号館の改修に向けての交通整理は、素晴らしかった。 | |
事務の方々と。ウイルス研と再生研の統合は、事務の方々の大変な労力によって支えられてきた。向かって左から3人目は、統合当時の事務長の古田さん。 | |
統合前から現在まで諸事を現場で仕切ってこられた服部さんから開所長へ、フラワーアレンジメントの贈呈。 |
少し前の記事にも書いたが、昼食会のメンバーの祝迫先生が、4月から同志社大学の生命科学部の教授として着任されることになり、この日はそのお祝い会のようになった。今後も都合がつく時には参加いただけるとのこと。 |
オーストラリア出張では、3月12日に日本を発ち、27日夜に帰国したので、この日の朝見た景色は16日ぶり。今年は桜の開花が早く、京都でもすでに桜が咲き始めているとの話はニュースで知っていたが、実際に通勤路の出町柳からみる高野川の桜は7分咲きくらいになっていて、浦島太郎のような感覚になった。 | |
ウイルス再生研1号館東側の桜は満開だった。 |
ThymOz2018は21日水曜日の夕方から。火曜日はメルボルンからブリスベーン経由でヘロン島の近くのグラッドストーンという街まで移動し、宿泊。ブリスベーンからグラッドストーンまではプロペラ機だった。 | |
21日水曜日は、やや雲行きが怪しい中、朝のうちにヘリコプターでヘロン島に移動。ヘロン島はグラッドストーンの60kmくらい沖に位置し、通常はカタマラン(双胴船)で行くのであるが、私は2000年に初めて行った時に激しく船酔いし、2度と船では行かない事にした。ThymOzは今回で6回目。2010年(4回目)はサイクロンのために島には渡れなかったので、ヘロン島に渡るのは5回目、ヘリコプターで行くのは4回目。今回のヘリコプターは機種が変わっていて、とてもコンパクトだ。 ThymOz 2014の記事参照: | |
松本満先生(徳島大)も前回のヘロン島の行きの船で激しく船酔いしたとのことで、今回はヘルコプターを選択。右端の松本実君(満先生の息子さん)は、徳島大病理学の大学院生で、松本研で研究しているとのこと。パイロットの他、写真の4人が搭乗。この小さな機体に5人も乗れるのかと不安になる。 | |
助手席に乗せてもらった。コントロールパネルも、なんだか簡易版な感じだ。 | |
機体は小さいが快適に飛行。途中で4つくらいの環礁の上を通過した。上空から見る環礁はとても美しい。外縁部で珊瑚が育ってこういう巨大な地形できるわけだが、あらためて生物の力ってすごいと思った。この島はヘロン島より一回り大きそうだが、無人島だ。 | |
ヘロン島が見えてきた。 | |
泊まったコテージ。 | |
このタイプの客室はタートルルームと呼ばれている。 | |
ベッド。 | |
テラスからの景色。のどかそうであるが、実は昼夜問わず鳥の鳴き声がかなりやかましい。 | |
16時頃、カタマランが到着。 | |
今回はうちのラボからは増田さん、永野君、長畑君が参加。飛行機との接続の関係で、船で来ることになった。かなり揺れたらしく、永野君は船酔いがきつかったらしい。一方船酔いに一番弱いと思われていた増田さんは、酔い止めをしっかり服用した上で、船の真ん中あたりで目を閉じてじっとしているという方法で、船酔いを回避できたという。後列左端は高柳先生(東大)、前列右端は糸井先生(明治国際医療大)。 | |
一行の到着を虹が出迎えてくれた。 | |
この島は鳥がやたらと多く、すぐ近くを飛び回る。最初はその多さ、鳴き声、臭い(島全体で鶏小屋のような臭いがする)に戸惑うが、多くの人はすぐに慣れるようだ。しかし、どうしても鳥が苦手という人にはきついかもしれない。 | |
右手の建物がレセプションで、左側がミーテイングルーム。 | |
17時30分頃からミーテイングルームのすぐ横の海に面したテラスでウエルカムドリンク。 | |
高柳先生、糸井先生と。 | |
18時30分から、会場でキーノートレクチャー。 | |
レクチャラーは、Ken Shortman(WEHI: Walter and Eliza Hall Institute)。かつては胸腺中の未分化な前駆細胞の分化能の解析の研究などをしていたが、その後樹状細の研究を中心にされている。 | |
その後、レストランで夕食。 | |
夕食は基本的にはバッフェ形式。 | |
永野君、長畑君は豪快な食べっぷりだった。 | |
この翌日(2日目)の午後イチのセッションで長畑君は20分の口頭発表の枠をもらっていた。糸井さんにも参加してもらい、永野/長畑部屋で、遅くまで発表の練習。 | |
練習の甲斐があってか、しっかりした発表だった。ポリコムやDnmt1などのようなエピジェネティックな因子を欠失させるとT前駆細胞がミエロイド細胞に転換するというような話。質疑にも堂々と応答していた。 | |
セッション後の、アフタヌーンティータイムに、発表が終わって晴れやかな顔をして、海に面したラウンジでくつろぐ長畑君。左は徳島大の大東先生。 | |
ポスターセッション。 | |
3日目の朝食。この日は私(河本)は午後イチのセッションで発表。 | |
3日目の夕方、昨年大腸がんで亡くなったCharlie Surhを、かつての上司Jon Sprentが悼んだ。 | |
夕暮れ時、海辺のテラスでワインテイスティング。 | |
4日目は朝イチのセッションで、増田さんがChristphe Benoistと共に「Tissue-resident T cells」というセッションの座長を務めた。Benoistが仕切るかと思っていたら、増田さんに任せっぱなしだった。とはいえ、5つの演題の中に、ちょっと内容的に酷いのがあって、しかも時間が迫ってきても終わろうとしないので、その時にはBenoistは強くダメ出しのメッセージを出して場を仕切ってくれていた。 | |
4日目のお昼はちょうど満ち潮だったので、会場の近くの環礁内の浅瀬で泳いでみることにした。1mくらいのサメがいたが、危険な種ではないとのこと。 | |
環礁の中でも、背が届かないあたりまで行くと、結構珊瑚があって、魚も沢山いる。ウミガメも見かけた。 | |
この日の夕方には、ショートトークセッションがあり、東大の高柳研の友藤君がFezf2で制御されている遺伝子群についての発表をした。医学部の6回生で、先日国試に通ったばかりだとのこと。学生のうちから研究室に出入りして、今回発表した内容の他にも、1st authorで投稿準備中の論文もあるという。発表も堂々としており、また組織特異抗原が題材のセッションでは前の方の席に座って質問をするなど、とてもactiveだった。 | |
永野君は、MART1特異的T-iPSCクローン間の不均一性やアロ反応性を示すクローンの頻度の話をした。 | |
発表もしっかりこなし、質疑にもきちんと応答していた。 | |
毎日、17時30頃から1時間くらいサンセットドリンクという時間帯があって、海に面したテラスで歓談する。この日は夕焼けが綺麗だった。 | |
この日の夕食は、「魚介類」だった。これまでの3日は肉ばかりだったので、テンションが上がった。日本人参加者でテーブルを囲んで、エビ、カニ、ウチワエビ、カキなどを楽しんだ。 | |
生ガキ。オーストラリアはカキの養殖が盛んだという。さすがにこのあたりではなくて、最も南の涼しい地方産であろう。 | |
夕食後、引き続きコテージでdiscussion。向かって左端は新田先生(東大)。 | |
5日目(最終日)。この日は天気もよく、お昼休みに比較的自由時間が長かったため、増田さん、永野君、長畑君、糸井さんらはボートで環礁の外縁部へ行ってシュノーケリング。私はちょっと雑務があったのでパス。以後しばらくは永野君が防水仕様のカメラで撮った写真。高浜先生もボートに同乗されていたようだ。 | |
長畑君はシュノーケルを使うのは初めてだが、泳ぎは得意なようで、3日目に浅瀬で少し練習しただけで、この日はすっかり使いこなせていたという。 | |
魚が多い。 | |
環礁の外縁に沿って少しずつ進んでいき、50分くらい泳いだ後でボートに拾ってもらう。水面に浮かんで見ているだけでも十分綺麗だ。 | |
潜って近くに寄ればさらに色が鮮やかに見える。外縁から少し離れると、深くなり、ところどころ砂地が見えたりする。 | |
カメ。もっと近くでも見られたが、写真を撮り損ねたらしい。 | |
最終日にはAIREに焦点を当てたセッションがあった。AIREがAPECEDという遺伝性の自己免疫疾患の原因遺伝子として同定されたのが1997年だから厳密には21周年ということになる。90年代の終わり頃からBruno Kyewskiらが胸腺の髄質では組織特異的抗原が発現していることを見出しており、2002年のScience論文でD. MathisらがAIREが組織特異的抗原の発現を制御していることを報告した。このセッションでは、Bruno KyewskiがこのThymOzの会期中にがんで亡くなったことも報告された。 | |
Diane Mathisがセッションの最後に「Happy Birthday, Aire」というタイトルで話をした。AIREという遺伝子は、染色体間の結合をむしろ抑制するとか、スーパーエンハンサーに結合して何かしているというような話で、色々なことがわかってきたとはいえ、まだまだ未解明な部分が多いようにも思われた。 | |
ヘロン島のHeronとは、サギ科の鳥のことで、実際にこのようなサギの仲間と思われる鳥は、写真のような灰色の種の他に、白いのも見かける。ただし、島の中で、そんなに多くはない。 | |
ヘロン島で一番優勢なのは、写真のヒメクロアジサシ。 | |
セッション終了後、夕食まで少し時間があったので島をぐるっと回った。40分くらいで一周できる。写真は北側の海岸を東向きに見たところ。 | |
折り返して、南側の海岸。 | |
最終日の夕食は、Ausie BBQ dinner。 | |
若者はガッツリ! | |
夕食後は、ThymOz名物、ThymOz Triviaというクイズ大会。10人ずつくらいのチームに分かれて一般常識、音楽、映画、ドラマなどについて答えていく。 | |
一般常識クイズにKen Shortman夫妻と共に頭をひねる長畑君。What is the world’s longest river?などの何とかわかりそうな問題もあるがIn which year Princess Dianne die?だとかWhat is the singer Prince’s real name? とか、そんなん知らんがなという問題が多い。 | |
Jon Sprentと永野君。シニアの人達も、クイズとなると、結構一生懸命だ。 | |
Rhodri Ceredig(National University if Ireland Galway)がケルト系の曲を演奏。手拍子が鳴り響いた。CeredigはSequential restriction modelという造血モデルの提唱者。 | |
ThymOz Trivia名物、リンボーダンス。うちからは永野君と長畑君が参加し健闘したが、惜敗。 | |
これもThymOz Trivia名物、会期中の名言集。高浜ラボは最近のJI論文の中で胸腺の全セクションの胸腺上皮細胞の数を数えて、実際の数字はフローサイトメトリー解析で見積もられている数より10倍から100倍多いということを報告されたが、発表後のJakubからの質問に対する高浜先生の回答が当意即妙で、大ウケしていた。これらは班へのボーナスポイントになる。 | |
うちの班(Samurai)は、9チーム中4位だった。 | |
26日は復路についた。ヘリコプターでは、松本先生親子と、Marcel van den Brinkと同乗した。 | |
松本先生らは、ヘリに乗る直前にヘロン島の女性スタッフに渡したデイバッグがヘリに積まれておらず、中には財布やパスポートがあるとのことで空港で大変焦っておられた。2時間くらい後に、同じヘリが往復してパイロットがきっちり回収してくれて、とてもホッとされていた。そういえば前回も増田さんのスーツケースが届かないという騒ぎがあった。海外のスタッフはerror proneだから気をつけないといけない、と思った。 | |
この日はブリスベーンに宿泊。夜はホテルの近くの川沿いを散策。 | |
ホテル近辺のレストランでオーストラリアでの最後の食事。私は12日からオーストラリアにいるので、15回目だ。早く日本食が食べたい。 | |
27日火曜日。帰りはその日のうちに関空に帰れる便ということで、LCCのJet Star便に乗った。まずはケアンズまでの国内線。後ろのドアから入ったのは初めてだ。LCCは不便な点もあるが、映画は500円位あらかじめ払っておけば食べ物も飲み物も機内でカードで買えるので、そう悪くないと思った。 | |
この夏はクイーンズランド州(オーストラリアの北東部の州)はよく雨が降ったらしい。ケアンズの空港近くは、洪水の様相を呈していた。 | |
今回の出張の自分用のお土産として、ハリモグラ(エキドナ)のぬいぐるみを、ブリスベーンの空港で買った。一つ前の記事の中にあるように、メルボルン郊外で野生の個体を見かけたのがとても印象的だった。現物は体長50cmくらいだったが、このぬいぐるみは20cmくらい。ブサかわいい。 |
日曜日はオフの日だったので、Richardがあちこちに連れて行ってくれた。これはRichardの自宅。 | |
メルボルンの南東に湾を取り囲むようにモーニントン半島が伸びている。その先端に近い街にRichardのWeekend houseがあり、その近くで昼食。左は、Richardの奥様。 | |
その辺りは緩やかな丘陵地帯で、別荘街のような感じ。RichardのWeekend houseのテラスは見晴らしが良い。食後のリラックタイム。 | |
その後、半島の先の方の国立公園へ。先端部分に行くには、1時間ほど歩く必要があった。30分くらい歩くと、南氷洋が見えた。南氷洋は初めて見たので、ちょっと嬉しかった。波が荒々しい。 | |
この日も風が強かったが、普段から同じ向きの風が強いのであろうか。木々が風下に向かって伸びている。 | |
山の中腹の木々のアップ。逞しい。 | |
半島の先の方へ向かう。西に向かって歩いている。当たり前だが、南半球なので、太陽は北(右手)からさしている | |
来た方向を振り返った写真。右側が大洋、左側が湾。波の強さが違う。 | |
半島の先端部にはかつて要塞があったとのこと。要塞跡を見学できる。 | |
要塞の内部の通路。 | |
要塞の一部。 | |
半島の先端部。 | |
帰る途中、ハリモグラ(Echidna,エキドナ)を見かけた。人を怖れるでもなく、悠然と地面を掘っていた。モグラといっても地中で過ごす訳ではなく、池面を掘ってアリなどを食べているらしい。 | |
結構大きくて、50cmくらいあったように思う。カモノハシと同じ単孔類に属し、哺乳類なのに卵を産むという、奇妙な生物だ。 | |
再びRichard邸。夕暮れ時、くつろがせてもらった。こんな別荘なら毎週末でも来たい。 |
表記の会に参加するために、メルボルン入り。木曜日から始まる会だが、前日の水曜日朝からCarthericsという会社で会議があり、それに参加するためには火曜日にメルボルンに到着する必要があり、月曜の14時35分伊丹発で成田にまず行って、それから19時20分発の便でメルボルンに向かった。空港からはスカイバスで市内へ。写真はサザンクロス駅 | |
泊まったホテル。木曜日から始まるEradicate Cancer 2018の会場のすぐ近くだ。 | |
Cartherics社が入っているビル。モナシュ大学病院のすぐ横にあるトランスレーショナルメディシン研究棟で、Cartherics社はこの最上階。 | |
窓の大きな、開放感があるオフィス。 | |
研究スペース。広い! | |
3月15日木曜日からEradicate Cancerが始まった。会場はメルボルンコンベンション・エグジビションセンター。 | |
オープニングの挨拶をするRichard Boyd。 | |
中々盛況で、参加者は200人以上いたように思う。 | |
Irving Weissmanによる基調講演。彼は最近CD47を標的にしたがん治療の臨床応用を進めている。 | |
Richard Boyd、Ann Chidgeyと。 | |
一般の聴衆も聴くことができる時間帯もあり、そこではがん免疫療法の進展についてのより一般的な講演が行われた。演者の中には、Peter Dohertyが演者の一人だった。78才だが、とても元気そうで、よどみのない力強い話しぶりだった。 | |
Cartherics社の研究者、Mareeと再開。2年くらい前に、iPS細胞からT細胞を誘導する方法を、河本研に習いに来ていた。 | |
初日は会終了後、会長招宴ディナー。 | |
2日目は会の終了後フリーだったので、メルボルンの市内を歩いてまわった。 | |
ホテルの横の橋から見た高層ビル群の夜景。 | |
日本を離れて4日目ですでに日本食が恋しくなり、サザンクロス駅のすぐ近くの寿司を売っている店で日本酒と寿司(握り寿司)をテイクアウト(オーストラリアではテイクアウェイと言うようだ)しようとすると、日本酒は店外に持ち出せないと言う。仕方がないのでそこの店のテーブルで食べていると、親切な店員さんが、「閉店時間も近いし、サービスで巻き寿司を差し上げます」と言って、写真の3つをくれた。この店員さんは、日本人女性で、ワーキングホリデーか何かでメルボルンに滞在中とのことだった。左から海藻、テリヤキチキン、サーモン。美味しかったです。ありがとうございました。 | |
最終日、会の終了後、George Hollander(右)と、Carthelicsの研究者と、ディナー前のビール休憩。 | |
メルボルン市の南部にはセント・キルダという、ポートフィリップ湾に面した賑やかな地域がある。私の横はDan PowelというCART療法の研究者。 | |
街は何だかトロピカルな感じだ。 | |
打ち上げディナーはシーフードレストラン。ただし、自腹。 | |
ぎゅうぎゅう詰めな感じだったが、こういう雰囲気は好きだ。 | |
レッドエンペラーという魚らしい。とても美味しかった。 |
松島先生の退任記念祝賀会が浜松町東京會舘39階のチェリールームで開催された。東大医学部長の宮園先生の挨拶。 | |
300名を超える参加者があったとのことで、2つの部屋に別れて開催された。挨拶されているのは笹月先生。 | |
松島先生はIL-8(CXCL8)とMCP1(CCL2)の発見者で、サイトカイン/ケモカイン研究を牽引して来られた人だが、抗CCR4抗体などの抗体医薬の開発にも大きな貢献をされている。最近はCD4T細胞のdepletionによる抗腫瘍免疫の増強という、一見「え、何で効くの?」という治療法の治験を進められている。東京理科大に移られるらしいが、今後も活躍されることであろう。 |
この日は忙しくて、前日入りしてこの日の朝から医科研で研究打ち合わせ、午後は関西に移動して、県立尼崎医療センターで開催される認定再生医療等委員会に出席。途中の新幹線で、ちょっと足元のカバンをゴソゴソしていると、隣に座っていた派手目の服をきたご婦人が、突然飴をくださった。いわゆる大阪のおばちゃんの「あめちゃん」だ。美味しかった。 |
小玉先生(向かって右)は幹細胞研究者で、今も世界中で広く使われているストローマ細胞OP9の樹立者(2015年6月19日の記事参照)。以前は奥羽大学の教授をされていて、その後外資系の製薬会社、理研の知財部を経て、今はゼノアックリソースにおられる。今回は研究についての打ち合わせに来られ、渡邉先生にも参加して頂いた。 | |
小玉先生と渡邉先生とは古くからのお知り合いだったとのことで、打ち合わせの後は3人で先斗町での会食となった。いろいろな昔話がきけて楽しかった。 |
標記の会が名古屋大学医学部附属病院内の講堂で開催された。会長は名古屋大学病院の呼吸器外科学教授の横井香平先生。写真は名古屋大学病院。
第37回日本胸腺研究会HP: |
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胸腺研究会は基本的には胸腺腫や胸腺がんなどの胸腺疾患にたずさわる外科の先生方の会で、診断に関わる病理の先生がそれに加わり、一部基礎の胸腺研究者が参加している、といった構成だ。私は基礎研究者関連の参加者として以前から一定の頻度で参加しており、昨年の2月4日土曜日には、私が会長として開催した。 第36回日本胸腺研究会HP:
その時は演題数38、参加者110人くらいだったと思う。今年は57演題、参加者も130人を超えているとのことで、とても盛会だ。一方、演題数が多かったので、スケジュールはかなりタイトだった。 |
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会の終了後、情報交換会は病院の13階の景色のよいレストランで開催された。 | |
この会は外科系側と基礎系側から1人ずつの、2人の理事長がいる。現在は外科系が大阪大学呼吸器外科の奥村先生、基礎系が徳島大の高濱先生。高濱先生は本年4月からNIHが本務になるので、この会の前日に、北里大医学部の岩渕和也先生(写真中央)が次期理事長に決まったとのことだった。写真向かって左は市立札幌病院の田中先生で、岩渕先生の高校時代の同級生とのこと。 |
拠点事業は、研究所が有する特殊な技術やマテリアルを活かして所外の研究者との共同研究を推進するというもの。ウイルス研と再生研は統合前にそれぞれが拠点事業をしていたが、統合後もこの2拠点は別々に運営されており、再生医学の拠点は現在は私が拠点長ということになっている。この日はその運営会議が開催された。正式な名称は「再生医学・再生医療の先端融合的共同研究拠点運営委員会」。開先生は今回は所長としてオブザーバー参加されたが、これまで拠点の運営には深く関わって来られた。3月末で退官されるので、記念写真を撮った。向かって左から、坂口先生(大阪大)、岩井先生(京大医学部)、妙中先生(国立循環器病センター)、開先生、月田先生(大阪大)、私、田畑先生、瀬原先生。 |
今年の京都マラソンのコース。毎年微妙に変わるようだ(2014年2月16日の記事参照)。 | |
再生研のすぐ横がコースなので、見物には良い。今回は河原町通りが10時頃から15時頃まで通れないので、下鴨の自宅から大学まで行くのがちょっと大変だ。迂回して行けない訳ではないが、今回は閉鎖になる前に行った。 | |
私は走るのは苦手だが、見るだけなら楽しい。写真は丸太町の橋から北向きに見たところで、33kmくらいの地点。9時スタートで、最初のランナー(写真)が来たのは、10時53分頃。後で調べたら、この人が優勝していて、タイムは2時間23分44秒とのこと。 | |
川端通り沿いに、CiRA関係の応援団の人達がいた。 | |
誰が描いたのか知らないが、とても達者なイラストだ。 | |
ふらふらと見物していた時に、11時43分頃、ちょうど山中先生が通りすぎて行かれた。残念ながら応援団の前を通られる瞬間を撮り損ねてしまった。向かって左端の白いシャツのランナーが山中先生と思われる。山中先生は今回はペア駅伝という枠で参加されており、前半はリオのパラリンピック銀メダリストの道下美里という人。3時間を切ることを目指されたが、惜しくも切れず、3時間6分34秒だったとの事。 | |
山中先生が通過された直後、応援幕が高橋淳先生用に変わった。このイラストも、とても上手だ。甲冑を着ているのが何とも面白い。 |
私は大学院生の時は京大輸血部の伊藤和彦先生の研究室に所属していた。伊藤先生は2014年、海外旅行中に急死された。今回、柏井先生の呼びかけで、当時の大学院生を中心に集まろうということになった。向かって左から澤見先生、藤田先生、右から柏井先生、秘書だった岡井さん、豊川先生。 |
祝迫恵子先生は現在河本研の特任講師で、移植免疫グループの監修をして頂いているが、2018年4月から同志社大学の教授に就任されることになった。一緒に開先生の所に挨拶に行こうと言っていたところ、この日開先生がうちのオフィスに来られたので、祝迫先生にも来てもらい、挨拶をすると共に、今後の研究の進め方などについての打ち合わせをした。テーブルの上に見られる紙袋はチョコレートだったりする。 |
表記の会が、2月12日-15日の間、コロラド州のキーストンリゾートで開催され、ラボからは研究員の永野さんと嘉島(私)の2名が参加しました。「ラボニュースへ掲載を」とのことでしたので、僭越ながらご報告させて頂きます。 | |
会が行われるKeystone resortは、デンバー空港から車で約90分の、ロッキー山脈中にあります。標高約3000mで、周囲はダーカム、ノースピーク、アウトバックという山々に囲まれており、ほとんどのホテルが直ぐにいずれかのスキー場にアクセスできるという、世界でも有数のスキーリゾートです。 | |
我々は会場から少し離れたHyatt Placeというホテルに宿泊し、Keystone内を巡回する無料バスでConference centerへ通いました。会場は大小二つに分かれており、写真は大きい方の会場。2会場合わせるとちょうど全ての参加者が座れるくらいの容量だったので、Carl H. Juneなどの大御所の講演には、多くの立ち見の人が出ていました。 | |
コーヒーブレイクでも熱いdiscussionが交わされます。 | |
うちのラボからは嘉島が、「WT1-specific cytotoxic T lymphocytes regenerated from T cell-derived iPS cells exert therapeutic effect in xenograft model of renal cell carcinoma」という内容で発表しました。当初は「ポスターを貼りがてら、色々勉強して来よう」といった(邪な?)考えで演題応募したものの、思いがけず口演になって焦りましたが、何とか無事に質問にも答えることができました。事前に綿密な打ち合わせをして下さった河本先生に感謝です。 | |
夜のポスターセッションで、つなたい英語を駆使して質問に答えている様子。国内の学会と違って、我々と同じような技術を使っている研究者が多く参加しているため、質問も鋭く、有意義なdiscussionをすることが出来ました。 | |
Treg関連の発表をされていたメキシコ国立自治大学の研究者の方と、熱く議論を交わす永野さん。さすが、永野さんは会話がスムーズで、立ち振る舞いを見ても互角に渡り合っている感じがします。 | |
会期中、2日ほどランチタイムが非常に長い日が設けられており、スキー好きの人はこの時間帯にゲレンデに出掛けるようでした。我々は普段の運動不足が祟って、高地による酸欠状態だったので、スキーの代わりに会場からすぐ近くの湖でスケートを楽しみました。自然のスケートリンクは初めてでしたが、この日は快晴で絶好のスケート日和でした。 | |
会期中、多くの研究者と交流することができましたが、その中の一人が、大阪大学・免疫造血制御学(杉山研究室)のポスドクの長谷川加奈先生。長谷川先生は同准教授の保仙直毅先生のグループで、昨年Nat Medに、多発性骨髄腫に対する活性型インテグリンβ7を標的としたCAR-T療法を報告されており、今回もその内容でポスター発表されていました。長谷川先生から保仙先生も紹介して頂くことができ、保仙先生の熱いpassionにも触れてとても刺激になりました。 | |
写真は最終日のsocial hourの後に設けられた、entertainment(ダンスパーティー)。 会期中にここで挙げきれないほど多くの国内外の研究者と知り合うことができ、本当に貴重な経験をさせて頂きました。今後も引き続き研究を進め、再びKeystoneで発表したいと感じた4日間になりました。最後になりましたが、今回、日本免疫学会の平成29年度Kishimoto Tadamitsu Travel Awardで旅費を助成して下さった岸本忠三先生、理事長の坂口志文先生に、深く御礼申し上げます。 (文責 嘉島) |
表記の会が京大の芝蘭会館で開催された。半年に1回開催されてきたとの事なので、もう9年目ということになる。京大病院長の稲垣先生が今回の世話人で、挨拶で「再生医療専用の治験病棟の建設もすでに進んでおり、いよいよ臨床応用の時が近づいてきました」というような事を話されていた。 | |
今回のプログラム。私は演者ではないが、中内先生の話も聴けるという事で、久しぶりに参加した。中内先生の「異種動物間胚盤胞キメラ法を用いてヒト臓器を再生する」という研究はとても進んでいて、アメリカでは羊胚にヒトiPS細胞を入れてから子宮に戻すという実験をすでにされており、中々衝撃的だった。もっともまだキメラ率はとても低いのと、子宮で発育させてよいのは妊娠何週まで、といった取り決めがしっかりしているので、ヒトと羊の合いの子が生まれてくるような事はない。日本でも胚盤胞キメラ法研究に関する規制が緩和されるというニュースが先日あったので、近いうちにこういう研究が行えるようになると思われる。中内先生は「大きな立体的臓器を作るにはこの方法しかない」とよく言われるが、確かに、大きな臓器をin vitroで作るのは当分難しそうなので、キメラ法の方が実現が早そうだ。また「再生医療は自家移植で行うべきだ」と考えておられて、このキメラ法でも、基本的には自家のiPS細胞を材料にすることを考えておられるようだ。 | |
会の終了後、山内ホールで催された情報交換会で、医学研究科科長(医学部長)の上本先生の挨拶。上本先生も再生医療の臨床応用が近づいてきたことを語られていた。 | |
情報交換会で、左から高橋先生、中内先生、私、高折先生、稲垣先生。この写真はちょっと失敗で、ゲストの中内先生を中心に撮ってもらうべきだった。 |
金沢大学医学部消化器内科の山宮大典先生(中央)が来られた。神戸の青井先生のラボに大学院生としてしばらくいっておられ、最近金沢に戻られた。青井先生のラボではT細胞からiPS細胞を作る研究をされていて、金沢に戻られてからも続けられるとのこと。河本研も、永野君を中心にして協力させて頂くことになった。この日の前日は、北陸は37年ぶりという豪雪で、前日からサンダーバードが運休しているらしく、この日は朝から東京周りで来られた。 | |
近くの店で会食。長畑君も参加。研究の話の他に、人生の苦労話も出て、楽しかった。 |
18時頃から、ラボの有志で吉田神社の節分祭へ。すごい人出だ。 | |
本殿を参拝した後、さらに南側の坂を大元宮に向かって登り、途中の河道屋で年越しそばを食す。かなり歩いてお腹がすいていた事もあって、とても美味しく思われた。 | |
吉田山の南側の中腹にある斎場所大元宮(さいじょうしょだいげんぐう)には八百万の神様が祀られている。ここを参拝すると日本中の神社を参拝したことになるという、有難い場所だ。 | |
坂を降りる途中で松井酒造の「富士千歳」のにごり酒を飲みながら玉こんにゃくと牛すじの煮込みを食べ、その後炉端に皆で座って鮎の塩焼きでほっこり。節分祭は風情があってとても良い。 |
表記の会が名古屋の中部ろうさい病院で開催された。昨日と本日の2日間にわたって開催され、160人強の若手医師が参加するという、かなり大きな集会だ。リウマチを中心に各種自己免疫疾患についての教育講演が中心で、私は2つの特別講演のうちの一つとしてこの日の午前中に「免疫学の基礎と最前線:自己免疫疾患の発症機序についての考察」という講義をした。 | |
昼食時に、いくつかの病院の若手医師が医療クイズに早押しで答えるという催し物があった。SAPHO症候群のOは何か(答え:Ostetitis)とか、病名当てでは爪甲剥離症とか子宮筋腫赤色変性といった結構難しそうな問題で、私は一つもわからなかったが、若者達は次々と答えていて、さすがだなあと感心した。 | |
今回のセミナーの世話役の藤田芳郎先生と、中部ろうさい病院の若い人達と名古屋駅の近くで会食。藤田先生が部長を務める中部ろうさい病院のリウマチ膠原病科は若手医師に人気があるようで、科の中に10人くらい若手がいるとのことだ。 |
表記の会に参加するべく早朝に京都を発つ。強い寒波が来ており、とても寒く、少し雪も降っていた。 | |
新幹線が大幅に遅れ、11時頃に着くはずだったのが13時過ぎにようやく軽井沢に到着。快晴だが、とても寒い(—5度くらい)。 | |
会場はホテルマロウド軽井沢。とてもいい感じのホテルだ。会の歴史を聞くと、高柳広先生(東大)と松本歯科大の先生らが中心になって毎年軽井沢で少人数の研究会を開いていたのを、1昨年から骨免疫学会のウインターセミナーという形式に発展させたとのことだった。私は昨年から参加している。 | |
夕方から会が始まった。20人強の小さな会であるが、その分、深いdiscussionができる。5演題ほど口頭発表があった後に、石井優先生(大阪大学)の講演があった。 | |
初日の夕食時の石井先生の挨拶。石井先生はスキーをされるということで、今回ご一緒するのを楽しみにしていたが、残念ながら石井先生は時間的制約からスキーには参加されなかった。 | |
夕食時、シニアの人達のテーブル。 | |
2日目朝の教育講演の中で、演者の宇田川信之先生(松本歯科大学)が、昨年NHKのど自慢に出られた時の映像を披露され、大受けだった。残念ながら鐘は1つだったとのことだが、ハンカチを振り回しながら木綿のハンカチーフを熱唱され、素晴らしいパフォーマンスだった。 | |
2日目の午後は夕方まで自由時間で、有志で軽井沢スキー場へ。人工降雪機の雪だけであったが、雪質はまずまず。とても寒く(マイナス6度〜8度)、顔が痛かった。 | |
ゲレ食で遅めの昼食。 | |
浅間山をバックに、高柳先生と。リゾート地で研究会を開催するというのは国際的な標準スタイルで、こういう会が日本でも開催されるようになるのは、とてもいいことだ。河本研も一度冬に長野県で小さな研究会を開催したことがある(第1回Thymus Translational集会、2015年2月16日の記事参照)が、定期的に開催するのは強力なリーダーシップが必要で、高柳先生はさすがだ。 | |
夕方以後、口頭発表に続いてポスター発表。写真の発表者は藤原千春先生(大阪大学)。 | |
夕食後は部屋で引き続きdiscussion。 | |
3日目は朝少し行事があり、その後は有志で野沢へ。雪がずっと降っていた。毛無山のやまびこコースで、コースを外れて林間を滑った。コース外と言ってもちゃんとしたコースに挟まれた区域なので、遭難する心配はない。しかし、この日は新雪がとても深く、結構怖かった。 | |
チャレンジコースの39度という斜度のバーンを滑った後の記念写真。ここをスノボで降りてきたのはMatteo Guerrini君(手前、理研Fagarasan研の研究員)と塚崎雅之君(高柳研の大学院生)。 | |
滑っている間に、車に雪が積もった。荒井先生(松本歯科大、左)と小林先生(松本歯科大)はさすがに慣れた手つきで雪かきをされていた。この後、野沢温泉スパリーナでちょっとくつろいでから、荒井先生に飯山駅まで送って頂いた。 | |
これは1年前の1月29日日曜日の写真で、場所は草津国際スキー場。ロープウエイの山頂駅からさらにリフトで登った展望所で、湯釜側を背景にして撮った写真。左から塚崎君、高柳先生、小林先生。ご存知のように、今年の1月23日、このすぐ近くが噴火した。 | |
ピンク色の線がコースで、今回自衛隊員の方々が被災されたコースも何度も滑った。噴火口がゲレンデのすぐ横だ。ニュース映像を見ると、噴石でゲレンデに雪煙が木の高さ位に舞い上がっていて、地獄絵図だ。私は火山が好きで、1年前もこのスキー場では火山地形を楽しみながら滑っていたが、火山の近くは常にリスクがあるということであろう。 |
理研の小安先生主催で「自然リンパ球(innate lymphoid cells: ILC)」を主題とした研究会が今年の11月29日-12月1日の3日間、東京で開催される。この会のHP用のイラストを、茂呂さんから7月ごろに依頼を受けて、夏休みに作成した。茂呂和世さんは理研IMSのチームリーダーで、現在「ILC2」と呼ばれている細胞の発見者。2010年に小安研から出された茂呂さんが筆頭著者のNature論文(463: 540-544,2010)では、Natural Helperと名付けられていた。20世紀のうちにNK細胞とかLti細胞(リンパ組織誘導細胞)とかいった形態的にはリンパ球様だが抗原レセプターを出していない細胞は見つかっていたが、この論文がきっかけになって、次々と似た様な細胞が見つかり、今や免疫学の世界で大きな潮流になっている。茂呂さんのNature論文の研究には私も少し関わっており、まだほとんど注目されていない時から知っているので、あの話がこんな大きなトレンドにまで発展したかと思うと感慨深い。ILC2018のHP (下記)は昨年12月半ば頃に開設された。 ILC2018 HP | |
イラストの一部のアップ画像。自然リンパ球には何種類もあるが、どれもおおむね病原体の侵入という危険な状況を察知して、サイトカインを放出して色々な細胞を呼び寄せるという働きをしている。茂呂さんが発見したILC2は寄生虫の監視役をしており、寄生虫が体に侵入してきた時に好酸球を呼び寄せたり、B細胞を活性化させたりする。それをイラストで表すために、城壁を壊して寄生虫が侵入してきて、それに免疫細胞が対応している様な構成にした。狼煙(傷んだ細胞がだすアラーミン:IL-33など)が上がり、それをみて指揮官達(ILC)が兵士(好酸球)に突撃するように鼓舞している。兵士は巨大な相手に果敢に立ち向かっていく。投石機を使っている兵士(B細胞)もいる。向かって左側でジャンヌダルク風の装束で旗を振っているのは茂呂さんのイメージで、右側で進軍ラッパを吹いているのが小安先生のイメージ。 |
京大の吉田食堂で表記の会が開催され、80人弱の参加があった。料理は生協製であるが、割とリーゾナブルな値段でお寿司、お刺身、天ぷら、もち豚のしゃぶしゃぶなどが供され、なかなかよかった。開先生は挨拶の中で、ウイルス再生研3号館(旧再生研東館)の改修の概算要求が採択されたという内示があったことを報告された。 | |
今回は河本研が幹事だったので、何か出し物を考える必要があり、理研免疫センターの忘年会でよくやっていたビンゴゲーム大会をすることにした。 | |
ビンゴゲームの景品一覧。2万円以内という予算で、何日か前のお昼休みに米村さん、中宮さんと一緒に四条の東急ハンズで買った。実用品とか話題の玩具などで、「欲しいと思うけど自分ではちょっと買わない」物というコンセプトで選んだ。なお文房具は校費で買えるのでNG。景品は一番いいものが4000円くらいのクッション型のマッサージ機で、その後2000円前後の景品1点、1000円前後1-2点、残りは500円前後と続き、合計19点。ここには書いてないが裏ビンゴ(ひととおり終わってから、一度カードを戻して、数字がでたらドロップアウトという裏ビンゴ大会もやっている)も行い、その景品は、電子レンジでこんがりと焦げ目をつけて焼くことができるというトースター(2000円台)。 | |
増田さん、小林さん、事務の竹島さん、胚性幹細胞研究分野の川瀬先生にも手伝ってもらった。 | |
3玉でた時点で影山先生がリーチされたが、最初のビンゴは18玉目。一等の景品を獲得されたのは永楽先生だった。 | |
最初に書いたように、3号館改修の予算が内定し、これから忙しくなる。3号館は今は1階だけに動物施設があるが、改修後は1、2階全部と3階の半分が動物施設になる。うちが使っている分子棟地下のマウス施設も3号館に引っ越す予定。来年の3月頃から工事が始まり、再来年の4月に完成の予定で、浅井さん(右から二人目)が設計などを担当される。 |
今年最初の佐治先生主宰の昼食会。高橋恒夫先生(右から3人目)が久しぶりに参加された。この日は1月9日-10日に開催されたネオセルフ若手の会で聴いたHLA-DPの2大グループ間での移植でGVHDが起こりやすいという森島聡子先生の話(Blood Epub ahead of print)や、平野直人先生のHLA-DP4ではクラスI向けにプロセスされたペプチドが乗っているという話(Nat Commun, 8:15244, 2017)等に花を咲かせた。なおネオセルフ若手の会には森島聡子先生のご主人の森島康雄先生も来られていて、HLAホモtoヘテロ移植について少しdiscussionさせて頂いたが、佐治先生は両森島先生をよくご存知とのことだった。 |
この日の午後、祝迫先生が、ウイルス再生研の田畑研の大学院1回生の上本祐介先生(向かって右端)を連れてきてくれて、しばらく3人で歓談した。上本先生は肝胆膵・移植外科の医局員で、田畑研では人工胆管の研究をしているという。肝胆膵・移植外科教授で医学研究科長の上本伸二先生のご子息とのことで、そう言えば面影がある。祝迫先生が進めているマウスのアロ肝移植の話などの他、昨今の医局の事情や、医学部受験の話など、いろいろな話をした。 |
日本セカンドライフ協会(JASSクラブ)というサラリーマンOBためのセミナーやイベントを企画・運営している全国的な組織で、昨年9月に十三の会場で再生医療の話をして、今回は10時-12時に免疫についての話をした。参加者は皆とても熱心に聴いて下さり、楽しく講義できた。前で話をしているのは世話役の川崎泰弘氏で、洛北高校のOB。 |
東京医科歯科大学の上阪等先生の講座の助教の長谷川久紀先生(向かって右から2人目)と大学院生の神谷麻理先生(同3人目)が、研究の話をしに来られた。長谷川先生と神谷先生はそれぞれ異なったアプローチで皮膚筋炎の病態に関する研究をされていて、今後うちと共同研究することになりそうだ。 |
表記の会が淡路夢舞台で開催された。河本研は今年度から公募研究で入れて頂いている。うちのラボからは総勢8名が参加。 | |
60人くらいの参加があったようで、盛会だった。 | |
うちからの口頭発表としては、嘉島君が再生CTLを固形癌に応用する話をした。他に、永野君、小林さん、長畑君がポスター発表をした。 | |
今回、ワシントン大学で最近tenure position(associate professor)をとった栄川健先生(左から二人目)が特別講演をした。アメリカでsurviveするのは並大抵のことではない。栄川先生は、今回は学術的なことよりも、研究生活の経緯について若い人向けの話をされ、人と違うことを怖れずに取り組むことの大事さの他に、communityでの人間関係をestablishすることの大事さを強調していた。とても刺激的な、いい講演だった。夕食後のポスターセッション+フリーディスカッションの時の写真で、向かって左端は横須賀忠先生(東京医大)、右端は領域長の松本満先生(徳島大)。 | |
部屋で引き続きdiscussion。 | |
2日目の朝、部屋の窓から。寒波が近づきつつあり、北の空は雲行きが怪しかった。 |
毎年この時期に第一内科同窓会が開催される。今は血液・腫瘍内科となっているが、第一内科時代には消化器内科も含まれていたので、同窓会には消化器内科の先生方も来られる。 | |
高折教授の挨拶。彼は教授に就任して早いものでもう8年目だという。病院の方では血液・腫瘍内科から血液内科に変わるとのこと。血液内科を志望する若い医者が減ってきていることへの懸念も話していた。 | |
高月清先生(北野病院顧問)と今田和典先生(大阪日赤副院長/血液内科部長)。高月先生は87歳とのことだが、乾杯の挨拶もされ、とてもお元気そうであった。 |
教授室の窓際にファレノプシス(胡蝶蘭)、リカステ、オンシジュームなどの洋ランを少し置いているが、そんな環境でもちゃんと毎年花を咲かせてくれるものもある。写真はオンシジュームの一種。近縁ではないが、日本の野生ランの一種であるエビネランの花によく似ている。 |