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ラボニュース 2014

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2014年12月26日(金)

柳田先生らと打ち合わせ
腎臓内科教授の柳田先生らと研究打ち合わせをした。柳田先生とは少し前にCreタンパクの毒性について共同研究させて頂いたことがある(Higashi et al, J. Immunol, 182: 5633, 2009)。今は腎障害後の再生過程などについての研究に協力させて頂いている。左から柳田先生、柳田研院生の佐藤君、増田さん、島津君。

2014年12月25日(木)

定例情報交換会の忘年会
江藤先生を中心とする飲み会で、初期は「オヤジの会」と呼んでいたが、増田さんも常連メンバーなので、その呼称はまずかろうと、最近は情報交換会などと呼んでいる。左から江藤先生、小川先生、山田先生、増田さん。それにしても、最近この業界(再生医療関連)は話題に事欠かない。

2014年12月22日(月)

ウイルス研・再生研合同学術講演会
12月22日に芝蘭会館稲森ホールで表記の会が開催された。
集会ポスター:
午前中は再生研単独の若手の発表会。うちからは永野君が口頭発表した。ポスター発表は、永野君の他に、Nicole、一瀬君、河田君。
午後の部の外部からのゲスト講演者のひとり、小安先生。「自然リンパ球」は、2010年の小安先生らによるナチュラルヘルパー細胞の発見を皮切りに、次々といろいろな種が見つかり、免疫学会の中にひとつの分野を形成している。ナチュラルヘルパー細胞はILC2というカテゴリーに入れられている。この日は好塩基球との連携の話などをきくことができた。
ユンメイさんが友人でバイオマテリアルの研究をしているHong Liang教授(Texas A&M University)を連れてきて紹介してくれた。左からユンメイさん、私、Liangさん、桂先生。
Hong LiangラボHP:
再生研とウイルス研は統合することを前提にした計画が進んでいる。岩田先生は、ご自分の研究の話の他に、再生研の歴史の話をされた。その話によると、1998年に胸部研と生体医療工学センターが統合された時は、基礎医学と工学という異分野の統合であったためにとても大変だったらしい。今回の統合はそれに比べたらずっとマシなはずだということであった。。
山内ホールで懇親会。初の合同懇親会(兼忘年会)ということで、賑やかな会になった。

2014年12月19日(金)

徳島で「免疫自己システム研究プロジェクト」特別シンポジウム開催 
徳島大学疾患プロテオゲノム研究センターで表記のシンポジウムが開催された。前出の大久保氏に映像記録係りとして参加してもらった。
告知用ポスター。この顔ぶれは、一部の人には分かると思われるが、Negative Selectionのメンバーである。バンドメンバーではあるが、それぞれが一角の免疫学の研究者でもあり、一度メンバーで学術集会をしてみたいという話がでて、高浜先生がそういう機会をつくってくれた。
高浜教授室にメンバーが揃った。
大学の近所のラーメン屋さんで遅い目の昼食。
集会の様子。各自、研究者としての来歴についても紹介しながらの、中身の濃いシンポジウムだった。
後飯塚先生は獣医師として働いていた頃の話を少ししてくれた。スライドの右側の写真は当時の様子とのことで、髪もあり、なかなか凛々しい。後飯塚先生は大学生の時に力を入れていた舞踏を卒業後も続けていて、そんな「舞踏も演じる若い獣医師」としてのエピソードが、夏目房之介(夏目漱石の孫のエッセイスト)が当時連載していたマンガコラムで紹介されたことがある、という話だった。当時流行っていた「動物のお医者さん」の漆原教授のような風体で描かれているのがおもしろい。牛の頭を掲げての舞踏の絵が上段に描かれているが、これは実話らしい。
その後、高浜邸のスタジオで練習。この日はオリジナル曲の練習を中心に行った。「胸腺で負の選択により死んでいく細胞達」の哀しみを切々と唄った曲で、高浜先生作詞、河本作曲。練習を通して皆の意見をぶつけ合いながら練って行く作業を行った。
スタジオは一番奥の壁が一面鏡になっている。
高浜邸で、皿鉢(さわち)料理を頂いた。皿鉢料理といえば 高知県のものが有名だが、徳島にもあるそうだ。
50過ぎのおじさん達が週末の一時、科学、音楽、おいしい料理、お酒を楽しむ濃厚な時間を共有した。高浜邸の前で記念写真。学生時代に戻ったような、いい写真だ。所用で少し早く帰られた石戸先生が入ってないのが残念。

2014年12月19日(金)

大久保博志氏来訪
大久保君は中高の同級生で、慶応に進学後、TV番組の制作会社、オムロンの広報部を経てから、プランナーとして独立。プログレスという個人の会社もやっているが、ロッカクLLCという会社の一メンバーでもある。これまでにロッカクには理研免疫センターの紹介パンフや横浜研10周年記念のパンフなどを作製してもらったたりしているのと、プログレスには新学術領域「細胞運命制御」やアストリム株式会社のHPなどの作製をして頂いている。今回は、アストリム株式会社のHPの改訂についての打ち合わせのために、来訪。
プログレスHP:

2014年12月15日(月)

安永先生来訪
国立がん研究センターの新薬開発分野ユニット長の安永正浩先生が来られた。彼は西川研でB細胞の初期分化(京大時代)や内胚葉系の分化誘導法(CDB時代)についての研究をしていた。2006年にがん研究センターに移ってからはがんの新規治療法の研究などをしている。抗体を使ったミサイル療法のデータを見せていただき、IL-7Rに対する抗体を使った治療法の開発の可能性の話を共に検討した。
その後、島津君と3人で会食。引き続き新しいメソッドの開発についての話しあいを続けた。

2014年12月13日(土)

秋田県泌尿器科集談会に参加
この日、日本海側は荒れ模様で、「引き返す可能性あり」という条件付きのフライトだった。京都盆地を南西方向から見た写真。よく晴れている。
秋田空港の近く。
今回は、秋田大学泌尿器科の教授の羽渕友則先生が呼んでくれた。京大医学部 S61卒の同級生であるが、下鴨中学、洛北高校でも同級生だった。母親同士も仲がよく、妻同士も同じ医局(京大の眼科)で、知り合いである。彼は2003年に、41歳の若さで秋田大学の教授に就任した。その祝賀会以来だから、11年ぶりである。 泌尿器科HP
講演会のあとは、医局の忘年会があり、同席させて頂いた。若い人達の出し物などがあり、楽しい会だった。
二次会にて、医局関係の女性の方々に囲まれて嬉しそうな筆者。この日は秋田美人という言葉に得心した。
三次会は、好きな曲をかけてくれるバーだった。ギターが置いてあったので、つい何曲か曲に会わせて弾いてしまった。右から三人目は今日私の前に講演された山崎正和先生(秋田大細胞生物学講座准教授)。体毛の向きなどがどうやって揃うか、すなわち平面内細胞極性(planar cell polarity, PCP)の分子機構についての、発生学の王道の話で、数理モデルも展開されており、とてもおもしろかった。また、山崎先生はマンガやアニメに関してかなりのオタク度で、北斗の拳やヤマトの話などで盛り上がった。
往路も荒天が続いていた。とはいえ、フライトは2時間遅れたものの、乗る事ができた。一方のJAL便の方は欠航になっていたので、きわどいところだったのであろう。
飛行機に向う乗客達。風がとても強く、「え、大丈夫なのか?」という感じだった。

2014年12月13日(土)

ヒューマンイムノロジーフォーラム2014 
新都ホテルで表記の会が開催された。秋田に出張の予定が入っていたために朝の少ししか参加できなかった。プログラム

2014年12月10日(水)-12日(金)

第43回日本免疫学会学術集会
免疫学会が始まった。集会長は湊先生。免疫学会の学術集会は節約のためにしばらくは神戸と幕張を交互に開催するという取り決めで一往復したところだったが、今回湊先生の強い希望で京都での開催となった。今回は、私は副会長、プログラム委員長などを務め、結構大変だった。副会長は他に三森先生、長澤先生、服部先生。事務局長は濱崎先生。私も結構大変だったが、濱崎先生が一番きつかったと思う。お疲れさまでした!
初日、湊先生と高浜先生が座長でシンポジウム「Thymic microenvironments for T cell development and repertoire formation」が開催された。
シンポジウムプログラム
マークデービス(写真)が、冒頭に、「京都は1983年の国際免疫学会でTCR遺伝子のクローニングについて発表した思い出深いところだ」ということを語った。
初日のランチョンセミナーでは、関連分野セミナーのひとつである松田道行先生の講演の座長をした。タイトルは「In vivo FRET Imaging:分子活性と細胞動態を同時に観察する新しい研究手法」。きれいな映像が沢山提示されたが、特にEGFシグナルが皮膚のあちこちで発火して数分間というオーダーで打ち上げ花火のように同心円状に広がって行く映像は、印象に残った。 関連分野セミナー全演題
6階からの景色。
ポスター会場。今回は会場にソフトドリンクとともにビールを置いてもらった。写真は宇高先生と桂先生。
ポスター会場には軽食も用意された。
初日の会長招宴で挨拶する湊先生。京都に学会を引き戻されたこともそうだが、シンポジウムや関連分野セミナーのプログラムや、オーバービュートークの言語(日本語で行った)の件などでも、強いリーダーシップを発揮された。
プリンスホテルの地下の、会長招宴の会場。私が司会役をした。服部先生が随分と準備をして下さってはいたが、あいさつをする人の順序などについて直前まであれこれと変更があり、冷や汗ものだった。
Max Cooperのスピーチ。今回の免疫学会は第43回だが、Maxは第6回から知っているとのことで、彼から見た日本免疫学会の歴史を語ってくれた。
岸本先生は、免疫学会の若手育成のためにと、今年からしばらくの間免疫学会に年間1億円も寄付をして下さることになっている。
天ぷらと寿司の屋台。
Adrian Haydayのスピーチ。ユーモアのあるいいトークだった。
本庶先生のスピーチ。自分が十数年前(1999年)に開催した時には3500人の参加者と1500の演題があったのに、今回は参加者2000人、演題数700強というのはいかがなものかという、厳しいお言葉があった。おそらく関係者はみんな何とかしたいと思ってはいるが、世の趨勢には中々抗いがたいものがある。
Max Cooper、Hans-Reimer Rodewaldと。
招宴の終了後、高浜先生とバーに行ってしばらくしたところ、数名が入って来られ、合流した。左からKatia Georgopoulos、高浜先生、Adrian Hayday、Lee Herzenberg、Maria De Lafaille。
二日目、朝のシンポジウム。Max Cooperは無顎類(ヤツメウナギ、ヌタウナギなど)の免疫系についての話の時には、アネックスホール(500席)がほぼ満席だった。
二日目の午後、腫瘍免疫のワークショップで、永野君と前田君が続けて発表をした。午前中ほどではなかったが、聴衆はかなりいた。腫瘍免疫が最近大きな進展があったことと関係があるのかもしれない。
ポスタ-会場で、高橋さん、前田君、垣見和宏先生。高橋さんは東大医科研の修士課程の学生だが、来年度からうちのラボに博士過程の学生として参加してくれることになっている。垣見先生は、京大第一内科消化器グループの出身で、現在東大医学部附属病院の免疫細胞治療学講座の特任教授をされており、免疫細胞療法を幅広く手がけておられる。 垣見研HP
懇親会。
審良先生のスピーチ。この次の日(12月12日)から2年間、斉藤隆先生の後を継いで免疫学会の理事長になられる。スピーチの中では幕張と神戸の往復から脱却して京都で開催したことについてpositiveなコメントを頂き、とてもありがたかった。来年は小安先生が札幌、再来年は坂口先生が沖縄で開催されるが、それを「リバウンド」と表現されていたのもおもしろかった。
懇親会は400名近くの参加があり、大盛況だった。昨年の学会では懇親会が開催されなかったことの反動かもしれない。
若者のテーブル。
3日目の午前中に、新学術領域「細胞運命制御」と免疫学会のジョイントシンポジウム「Genetic and Epigenetic Control of Cell Fate」が開催された。一番大きな会場だったので、ちょっとさびしい感じに見えるが、120-30人は入っていた。いいシンポジウムだった。
2013年10月27日に亡くなったLen Herzenbergのメモリアルセミナー。中内先生が司会をされた。
Flow Cytometryを開発された事で有名であるが、モノクロナル抗体の作製や、蛍光色素の開発などにも大きく貢献しており、とてもinnovativeな人だったようである。また、多くの後進を育成されており、留学された人達が次々に思いで話を語ったが、とても温かい人柄だったらしい。
250名は入れる会場だったが、ほぼ満杯だった。
奥さんであるLee Herzenberg。Lenとはずっと共にラボをひきいてきた。
彼女はスピーチの中で「これはヒロシカワモトが描いたイラストで、Lenはこの絵が本当に好きだった」といって紹介してくれた。2005年の国際KTCCのポスターに使ったイラストで、KTCCには夫婦で参加されていたが、その際にLenがこのイラストをやけに気に入ってくれて、頼まれて後に画像ファイルを送った。2006年にLenが京都賞を受賞した時も受賞記念講演の中で使ってくれていた。
最後にHerzenberg夫妻のお嬢さんがせつせつと唄われた。プロの歌手であるらしく、すばらしい歌声だった。
夜は新学術領域のセッションの海外からの招待演者のふたりと会食。左から2二人目がAri Melnick (Weill Cornell Medical College) 、3人目がKatia Georgopoulos(Harvard Medical School)。

2014年12月9日(火)

レジェンドセミナー
免疫学会の前日、Biolegendが主催するセミナーがグランヴィア京都で開催された。垣生先生(写真中央)が世話人で、今回は伊川君が話をさせてもらった。もうひとりの演者は関西医大の松田達志先生。写真右は久保先生。
プログラム

2014年12月8日(月)

グリコの置き菓子
グリコは、オフィスグリコという置き菓子のシステムを提供している。
http://www.ezaki-glico.net/officeglico/index.html
うちのラボでも導入することにした。
1個100円均一。小売り価格よりやや安いという。食べた分だけ、カエルの口に百円玉を入れる仕組み。週に1回くらい担当者がまわって来て、お金を回収し、減った分のお菓子を補充する。この時、減った分と回収金とはつきあわせないという。信頼に基づいた制度だ。それでも回収率は平均95%くらいになるとのこと。いいシステムだ。

2014年12月7日(日)

第27回日本動物実験代替法学会
表記の学会が、12月5-7日に、横浜で開催され、私は3日目のシンポジウムで話をさせて頂いた。この学会は、学会名からわかるように、動物実験をしないで済ます方法を開発しましょうという意図の会で、化粧品会社を中心に始まった会のようであるが、製薬会社を始めとして多くの大学関係者も参加する大きな学会になっている。こちらも奇しくも第27回だった。
集会HP
会場の横浜国立大学のキャンパスの模型。小高い丘の上にあり、緑の豊かないいキャンパスだ。
日本医化機械製作所が出展していて、ユンメイさんも参加していた。昼食をご一緒した。
学会場はキャンパスの中で数カ所に分かれていた。写真はそのうちの一つ。
シンポジウム9「ヒトiPS細胞を用いた創薬の新たな展開」が行われた会場。私もこの会の意図に会わせて、「再生T細胞を薬剤スクリーニングに使う」というような話をした。
プログラム
シンポジウム終了後、演者の人達と。左から熊本大の江良択実先生、私、佐賀大学の中山功一先生、諫田泰成先生。江良先生は疾患iPS細胞を100ライン以上作っておられていて、驚きだった。中山先生は立体組織をつくるために細胞だんご(スフェロイド)をまず作ってそれを剣山に串刺しにするという方法を考案され、会社もつくられた。中々素晴らしい発想だ。
サイフューズHP

2014年12月6日(土)

諫田淳也君と再会 
諫田淳也君(右端)は、20年くらい前、彼が京大医学部の3回生の時に、畑啓昭君と一緒に桂研に顔を出していた。今回、国立医薬品食品衛生研究所の室長の諫田泰成先生(中央)が座長をされるセッションに招いていただいたのであるが、諫田泰成先生は諫田淳也君のお兄さんである。それで、学会発表の前日に夕食会をセットして頂き、淳也君とも会うことになった。久々の顔合わせで、とても懐かしい。あれから随分経っているが、あまり雰囲気が変わってないのが嬉しかった。私にとっては「かんちゃん」であるが、血液腫瘍内科の移植医として臨床研究の論文を沢山書いたりして活躍しいているらしい。現在は自治医大附属さいたま医療センターの神田善伸先生の元で研鑽中とのことである。諫田泰成先生とは再生医療関係で共通の知人が多く、また諫田淳也君とも血液内科関係の話は尽きることもなく、とても楽しい会食だった。

2014年12月5日(金)

第27回日本バイオセラピィ学会
12月4日-5日に表記の会が開催された。第27回というから随分歴史のある会である。名前からは何をしている会かややわかりにくいが、主にがんの免疫療法を扱っている学会である。梅田のJR大阪駅の北側のグランフロント大阪の地下の、ナレッジキャピタルコンベンションセンターで開催された。このあたりは初めてだったので、写真のような大きなホールが地下にあることに、ちょっと驚いた。今回の集会長は杉山先生(大阪大)で、5日のランチョンセミナーで話をさせて頂いた。
集会HP

2014年12月4日(木)

Georg Hollander来訪
Georg Hollanderは、オックスフォード大学の教授で、胸腺環境の研究者。発生/再生学を扱う研究所をオックスフォード大学内に建てようとしていて、それに関する打ち合わせで東京に用務があったらしい。その帰りに、京都に立ち寄ってくれた。来年2月にRichard BoydらとThymus Translationalという会をまず少人数で始めようということになっているが、Georgはそれに出席できないので、その代わりにという用務もあった。Thymus Translationalという会は、KTCC、ThymOz、EUThym、ThymUSなどの胸腺/T細胞の研究会(Global Thymus Network)から派生させた分科会のようような形で、これらの会の成果を臨床応用に結びつけていこうという方向性で進めている。
Georgによるセミナー。AIREによる組織特異抗原の話の他、中枢性寛容と末梢性寛容の貢献度の割合の話などもあり、免疫学の本質に切り込むような話だった。
桂先生、濱崎先生もセミナーに参加した。
京都駅の近くで早めに夕食。写真は夕食後、Georgを京都駅まで見送る途中。

2014年11月28日(木)

第4回 がん新薬開発合同シンポジウム 
日経ビルの日経カンファレンスルームでがんの新薬開発に向けての産官学のシンポジウムが開かれた。主催は厚労省と文科省で、事務局はがん研究会。300人を越す参加者があり、盛況だった。こういう会で話をさせて頂けたのは、とてもありがたいことだった。
会の概要

2014年11月27日(木)

昼食会
今回の昼食会は、再生研の高橋恒夫先生(左から2人目)のラボの研究員、平井雅子先生(左から4人目)のねていた。神戸の方で働かれるらしい。送別会を兼
昼食会の会場ピトレスクから、比叡山方向を望む。山がとても美しい。

2014年11月26日(水)

増尾君が研究内容を発表
ジャーナルクラブの後、増尾君が近々4大学リトリートとかいう会でラボでの研究内容を紹介する機会があるということで、そのリハーサルを兼ねてパワーポイントを使って話をしてもらった。彼は2回生の時にドイツのダルムシュタット工科大学のMarkus Löbrichのラボで実験をさせてもらっている。今年は夏にうちのラボに来ていて、来年はフライブルグのThomas Boehmのラボに行く予定だ。これらのラボですでに行った、あるいは行う予定の研究内容についての話だったが、わかりやすく、よくまとまったいい発表だった。

果物の皮むき
前田君が差し入れてくれたリンゴとカキを、お昼に皆で食べた。
増田さんがりんごの皮を途切れることなく剝いてくれたので、昼食をとりにセミナー室に現われた大学院生一人ずつに「皮の外側を上にして置いたらどんな形になるか、この図の2つのうちどちらか」という問題を出した。簡単なようで意外と難しい問題である。ほとんど皆正解したものの、自信をもって解答したのではなく、誰もが「うーん、感覚的には、こっちかなあ」という感じだった。
正解はこちら。りんごは増田さん、柿は仙波さんが剝いたもの。

2014年11月23日(日)

関西電力病院9階病棟同窓会
 
私は1986年から88年まで関西電力病院で働いていたが、その頃の内科病棟の同窓会が大阪の西梅田で開催された。2年前にも開催された(2012年10月21日の記事参照)が、それが好評だったので、その後も2年毎くらいに開催しようということになったとの事である。当時は楽しい思いでが多く、こうして集まれる機会があるのは、ありがたいことだ。

2014年11月22日(土)

京都ミエローマフォーラム
リーガロイヤルホテルで表記のミエローマ(多発性骨髄腫)の勉強会が開催された。その中で、三重大の珠玖先生(写真中央)による特別講演「抗原受容体改変T細胞の輸注療法」を聴講した。情報量が多く、とても勉強になった。我々にとって、大変encouragingな内容だった。
同期(S61卒)の血液内科医の人達と。左から高折先生(京大血内)、今田先生(小倉記念病院)、門脇先生(京大血内)。

2014年11月21日(金)

クリエイション・コア京都御車を見学
アストリム株式会社との将来的な共同研究スペースの候補場所として、京都市が運営している表記の施設を見学させて頂いた。御車は「みくるま」と読む。京都府立医大の少し北に位置し、うちのラボからも近い。
http://www.smrj.go.jp/incubation/cckm/
人気があるようで、ほぼ満室である。府立医大関係と、iPS細胞関係の会社が多いようだ。
東西に長い建物で、写真は2階の廊下。インキュベーションマネージャーの中村さんに案内していただいた。
3階東側のテラス。
テラスは鴨川に面しており、素晴らしい眺めだ。日がな一日こんな景色をみながら酒でも飲んで、のんびり暮らせたらなあ、と思った。
iPSポータルのスペースを見学させて頂いた。この部屋は、iPSポータルが開発に関わった機器類のショールームのようになっていた。温度とガス濃度を保ったまま運べる器具や、水平を保ったまま運べる器具などが陳列してあった。
案内して下さったのはプロダクト開発事業部長の早乙女秀雄さん。業界の事情通な人だった。
より高度な測定器機の置いてある部屋。ポータルは、薬剤スクリーニング用の各種分化細胞を主力製品として販売する予定であるようで、心筋や神経の機能測定装置が沢山置いてあった。また、GMPグレード細胞培養装置やマススペクトロメーターなどの、数億円する装置も沢山おいてあり、見応えがあった。

2014年11月20日(木)

「マンガでわかる免疫学」出版記念飲み会
拙著マンガでわかる免疫学は、オーム社から出版されたが、実質的な本の制作作業は「ビーコムプラス」という会社が行っていた。写真はビーコムプラスの社長の島田栄次さん(左)と編集の柘植智彦さん。このお二人とは、何度も打ち合わせを繰り返し、大変御世話になった。出版されてから5ヶ月経ってしまったが、このたび、ようやく都合が合い、出版記念パーティーを催して頂いた。苦労話から、将来的な企画の可能性など、あれこれ沢山話ができて、とても楽しかった。なお、まんがを描かれたしおざき忍(しのぶ)さんは、締め切りに追われているとかで残念ながら欠席。また機会があればしおざきさんともゆっくりと苦労話などを交わしたいものだ。

2014年11月18日(火)- 20(木)

高松宮妃癌研究基金第45回国際シンポジウム
表記の会が、パレスホテル東京で開催された。中々豪華なプログラムだった。
プログラム
今回の発表の中では、がん免疫が働く時には、主な標的となっているのはがん固有の突然変異によって生じた抗原であろうという話題が印象的だった。我々もそういう方向性の研究は昨年から進めている。
コーヒーブレーク。外は皇居のお堀が見えており、いいロケーションだ。聴衆も参加できるような懇親会が期間中になかったので、社交はコーヒーブレークの時にする必要があった。ラウールのボスのRestifoとも話をして、近況をあれこれと聞けた。
昼食。とてもおいしかった。
Thierry Boon(Ludwig Institute for Cancer Research, ベルギー)が中原記念賞を受賞した。1991年に初めてがん抗原というものを同定した人だ(MAGE遺伝子)。
2日目の終了後、安川先生、門脇先生、北脇先生、宇高先生、瀬谷先生らと会食。

2014年11月15日(土)

宮崎正輝君来日
宮崎君は我々の研究室に2015年1月から助教として参入してくれる事になった。今回、その準備のために来日し、12日からラボを拠点に住居さがしなど環境整備をしていた。彼はUCSDのCornelis Murreのラボに留学していて、留学中に2報筆頭著者論文だしており(Miyazaki et al, Nature Immunology, 12:992,2011; Miyazaki et al, Nature Immunology,15: 767, 2014)、その後の仕事もすでにsubmitしたとのことだ。

2014年11月14日(金)

小安先生センター長就任記念パーティー
2013年4月、RCAI(免疫アレルギー科学総合研究所)とCGM(ゲノム医科学研究センター)は併合され、IMS(統合生命医科学研究センター)に改組された。小安重夫先生はそれ以後、実質的にそのリーダーをされてきたが、「センター長代行」という肩書きであった。この10月から、正式な「センター長」に就任された。IMSとしてはとてもありがたいことであろう。就任祝賀パーティーが横浜研北棟の6階ロビーで開催された。
コーディネーションオフィス特製のケーキ。緑と青と黄色のマーブルチョコでIMSのロゴを表しているのが、秀逸だ。
身内で、持ち寄りで、地味に、ということで、これまでRCAIの忘年会でやってきたような形式で行われた。たこやき、おでん、ピザなどの屋台がまわりに並ぶ。
一点豪華主義的な存在が、まるごとの生ハムだ。IMSを代表するシェフ、村橋さんが自らサーブ。おいしかった!
北村俊雄先生と谷口克先生。
Negative Selectionのメンバーと小安先生。余興として、演奏させて頂いた。茂呂さんの「夏祭り」と大野先生の「タイガーアンドドラゴン」は、それぞれ、「空に消えてったセンター長代行」、「君の話をきく5分だけでもいい」という替え歌になっていた。小安先生は「勝手にしやがれ」という唄で、元のとおりの歌詞で「やっぱりお前は出て行くんだな」「行ったきりなら幸せになるがいい」などと、センターを去って行く研究員やリーダー達への複雑な思いをせつせつと唄い上げた。その後の記念写真。
パーティーの後半では、Negative Selectionの有志とWillemとで、ジャズのスタンダードナンバーが次々と奏でられた。
斉藤副センター長も生ハム係りをしばし担当。谷口前センター長(左端)、岩野さん(左から二人目)、山口さん(右端)も写っており、中々いい写真だ。

2014年11月14日(金)

タイのアースクラップクリニックの人達が来訪
タイのAeskulap Clinic (Asia) Co.,Ltd(アースクラップクリニックエイジア)の関係者の人達がラボに来られた。写真は左からそのCEOのChisanupong(スサヌポン)氏、私、Senior Vice Presidentのベンジャワン(Benjawan)さん、外科医のChuchart(チュチャート)氏、Senior Executive Vice Presidentのティップ(Tanyapat)さん、株式会社DSPRの富樫さん。日本とタイの医療の橋渡し役になる事業をされているとのこと。うちのラボでやっている研究も、もしうまく発展したら、海を越えてこういう人達と一緒に進められればありがたいことだ。

2014年11月12日(水)

すき焼を食べにいった
Willemが「すき焼が食べたい」というので、増田さんと私もつきあって、祇園の方面で会食。勿論、割り勘である。この店は関東スタイルで、ひたひたの割り下で煮た黒毛和牛を目の前にして、Willemはとても嬉しそうだ。

Willemのセミナー
ラボ内セミナーをしてもらった。若い時の仕事から最近の仕事までの話で、「3次元的な組織」へのこだわりの感じられる、とてもいいセミナーであった。
Willemがいうには「この写真が私を有名にした」、「人生を変えた写真」。この写真を学会で示したのがきっかけになってスタンフォードに行く事になったらしい。リンパ球が、リンパ節の辺縁洞壁に並んでいる写真。確かに、中々いい写真だ。これでもしっかりと壁にはり付いている(そうでなければ還流固定の際に流れ出てしまう)とのことである。なお、アストリム株式会社のHPのトップページにも彼が撮った写真を使わせて頂いている。樹状細胞とT細胞が結合しているところをとらえた貴重な写真だ。
アストリム株式会社HP:

2014年11月12日(水)

第4回 医工薬産学公連携支援シンポジウム
京阪神エリアは国家戦略特区に指定されており、それを記念シンポジウムとして、京都高度技術研究所(ASTEM)主導で開催された。副題は「革新的技術が織り成すライフイノベーションの創生」。
http://www.astem.or.jp/business/coordination/medical/symposium20141112
私も話をさせて頂いたが、他の話題は高齢者の資産運用能力の判定法や、企業の医療器機の製作を最近始めた会社の苦労話など、かなり幅があったが、とてもおもしろかった。写真は何かと御世話になっているASTEMの特区コーディネータの板倉さん(左端)、プロジェクトディレクターの谷田さん(左から二人目)と。

2014年11月11日(火)

桂先生とWillem
元はといえば、桂先生が1993年のKTCCにWillemを招いたことが始めである。その後私が桂研に加わり(1994年)、1996年頃から始めた胎仔胸腺組織との共培養を用いたクローナル解析(MLPアッセイ)の実験で、培養胸腺組織を免疫組織染色で解析してもらおうということで、1997年頃からWillemとの共同研究が始まった。再生研での二人のdiscussionは15年ぶりくらいかもしれない。
やままる食堂の弁当を購入し、ラボのセミナー室で昼食をとった。ほのぼのとしたいい写真だ。

2014年11月10日(月)

Willemが実験開始
今回滞在では、Willemには走査型電顕で細胞の写真をとる方法のセットアップをしてもらうことになった。主な対象は、Willemの得意な「組織中の細胞」ではなく、「培養細胞」。
今回協力してくださったのは田畑研の山本先生。10月17日の記事にも登場頂いている。ありがとうございました!

2014年11月7日(金)

岩本君とWillemの歓迎会
岩本君は10月から来ているが、ようやく歓迎会ができた。前日に増田さんが一瀬君と岩本君を連れてコストコに買い物に行った時、ふたりともがっつりとした肉の購入を所望したらしい。そういう訳で300g級のステーキが調理されることになった。勿論一人一枚まるごとである。いい感じに焼き上がり、嬉しそうな若者達。
がっついたテーブルからちょっと距離をおいて、上品に料理を頂く人達。
ホットプレートの他に、鍋料理と、ラウンジのキッチンで河田君がつくった料理(茄子の味噌炒め)が並ぶ。河田君は相かわらず料理が上手だ。
今回、Willemが弾くようにとセットしたキーボードだが、永野君が見事なジャズピアノを披露し、皆を驚かせた。
Willemと永野君とでスタンダードナンバーを次々と奏でた。素晴らしい。
河田君は、クラシックピアノの名手だが、今回はジブリ、というか久石譲の曲を、次々と弾いた。よくこれだけ覚えているものだ。
楽しそうな雰囲気に引き寄せられてか、5階の医学部ゲノム医学センターの松田文彦先生が少し顔を出してくださった。松田先生は現在疾患ゲノム疫学分野の教授。以前にヒト抗体遺伝子の全構造を解明するという業績をあげておられ、またその業績に随分前に免疫学会賞を受けられており、免疫学分野の大先輩でもある。

2014年11月7日(金)

Willemとのdiscussion
この前日からWillemが来ている。彼は一時期この業界からの引退を考えていたようだが、やはりまたサイエンスに関わりたいというので、inviteした。我々が進めている研究に実質的に協力してもらうとともに、学生の教育に精一杯貢献して頂こうと思う。今回は10日間くらい滞在する予定である。この日は、朝から夕方まで、大学院生全員が、ひとり40分から1時間ずつ、研究内容についてdiscussionを行った。

2014年11月6日(木)

動物慰霊祭
この日の午後、再生研とウイルス研合同の動物慰霊祭が開催された。式辞が述べられた後、ひとりづつ献花する。関係者はほぼ全員が参加する。

2014年11月6日(木)

日テレの「バンキシャ!」ディレクターの廣木さん
9月12日に高橋政代先生が世界初のiPS細胞由来組織を使った治療を行った時、私は廣木さんの取材を受け、高橋先生の学生時代の事を話したりした。その2日後の日曜日18時からの「バンキシャ!」で、そういう話もとりあげられたが、それよりも大変嬉しく思ったのは、今回の成果への笹井先生の貢献度をきちんと番組で紹介してくれた事だ。高橋政代先生は記者会見の冒頭でしっかりそれを訴えていたが、その後の報道番組の多くではあまりその部分は取り上げられていなかったように思うので、このバンキシャはとてもよかったと思う。この日は別件で京大に取材に来られた時にちょっと立ち寄られたので、その件について感謝の気持ちを伝えておいた。ところで、どうでもいい事だが、この廣木さん、今田耕司に似ているように思う。

2014年11月4日(火)

井上先生のセミナー
大阪府立成人病センターの井上正宏先生が来訪され、小セミナーをして頂いた。井上先生は、最近ヒトのがんをスフェロイドという形で培養する技術を開発された(PNAS, 108:6235, 2011)。100個くらいの小さな塊にして、ゲルの中で1塊ずつ培養するという方法。CTOS(Cancer Tissue Originated Sphere)と名付けられている。細胞株として維持するよりも元のがんの性質を保ちやすいという。また樹立できる率もはるかに高いようである。 井上先生ラボHP
セミナー後の会食。井上先生は阪大の岸本研出身で、苦労話がとてもおもしろく、またお酒もかなりいける口で、大変楽しかった。井上先生は次世代がんでも同じグループで採択されている。是非とも共同研究をうまく進めたいものだ。

2014年11月1日(土)

居酒屋「まほろば」27周年
高野川沿い、蓼倉橋の東側にある居酒屋。私は学生時代京大の美術部に入っていたが、オーナーの和田さんは同志社大の美術部くらま画会に所属しておられ、何年か上の先輩であった。卒業後脱サラしてこの店を始められ、今年で27年になる。70年代の雰囲気を保った、何とも落ち着く店だ。本欄でも、以前に長見順のライブの記事でふれたこともある(2009年11月3日の記事参照)。11月1日は開店記念日なので、多くの人がお祝いにかけつける。アコースティックなライブが行われている店なので、常連さんにはミュージシャンが多い。この日も多くのミュージシャンが集い、遅く迄代わる代わる演奏が続いた。ここでひとりでお酒を飲みながら、普段は吸わないたばこを吸ってぼーっとしていると、時代を越えてトリップした感じがして、とても気持ちがいい。

2014年10月28日(火)

学術会議連携会員の会議
今年度から6年間、日本学術会議の連携会員になることになった。今回はその説明会で日本学術会館を訪れた。建物の外観はあまり格調高くはない感じだ。
会員が210人、連携会員は2000人位いて、百以上の分科会に分かれている。それぞれの会で、報告や声明を出したりするのが業務であるらしい。私は免疫学の分科会に属している。
会議室は中々立派である。

2014年10月27日(月)

マウス部屋始動
坂口先生が使っておられたマウス飼育室を、引き継いで使うことになった。島津君と、KACという会社から来て頂いている橋村さんが、前室を清掃しているところ。
隣接する、戸口田先生が使っていた部屋。燻蒸してSPF化すると二度と入れなくなるので、後学のためにと、秘書の藤井さんにも見にきてもらった。
我々が使う方の部屋。小野田さんと池田さんにも見に来てもらった。

2014年10月21日(火)

肝胆膵・移植外科でセミナー
肝胆膵・移植外科の上本教授はこの10月から医学部長に就いておられる。私は大学の1回生の時に医学部テニス部に在籍していたが、その時に上本先生は6回生だった。…という話をセミナー前に上本先生にしたが、さすがに1年もしないうちにやめた後輩の事は覚えておられなかった。セミナーでは、今我々が進めているT-iPS細胞プロジェクトについて話をしたら、とてもpositiveなコメントを頂けて、嬉しかった。今回は、祝迫先生が世話役をしてくれた。セミナー終了後、AKプロジェクトの朝霧先生にも参加頂き、祇園方面でミニ慰労会。

2014年10月17日(金)

和歌山県立向陽高校が再生研に来訪
向陽高校の一年生約40名が再生研の見学に訪れた。まず私が1時間ほど免疫学や再生医学の入門編の話や、T細胞再生の取組みについての話などをした。
3つのグループに分かれてもらい、うちのラボのメンバーが再生研の機器類の見学の案内をする段取りだ。廊下で班長、副班長らが待機しているところ。
東館1階の走査型電顕。山本先生が説明してくれた。最新の装置であるらしい。紙や虫等の身近な物の拡大写真に皆感心する。班毎に各場所で20分ずつくらいの説明を受け、3カ所をローテーションする。
西館3階のフローサイトメトリー(FACS-Aria)の紹介。前田君が、マウスの胸腺細胞や脾臓細胞を実際に流して、実演解説をした。
東館1階のMRI。中井先生が解説。人にも使える大きな装置だが、解像度は高く、ラットはもとより、マウスの内蔵も見分けられるという。
磁力の強さを実感してもらうため、大きな釘に紐をつなげて近づけるという実演。紐がピンと張って、その先に釘が宙に浮いている。ぐいぐいと引っ張られているのが感じられる。いい実演だ。

2014年10月10日(金)

第16回 再生医療の実用化に関するニーズ発表会
神戸臨床情報研究センター(写真)で、表記の会が催された。 概要
研究者が研究内容を紹介することにより、「今後の開発研究や商業化に、どういう技術やマテリアルが必要か」というニーズを示し、企業側がそれに応えることで、研究者と企業との共同研究を促進しようという会である。企業側からトクセン工業株式会社の話があり、研究者としてはCiRAの長船先生と、私が発表した。100名以上の参加があり、盛況だった。

2014年10月9日(木)

情報交換会
江藤先生、小川先生、増田さんと、恒例の飲み会。今回はCiRAの山田先生も参加。再生医療の現状について語り合った。こういうメンバーで飲んで、言いたい事を言い合うのは、情報交換という意味でも、ストレス発散という意味でも、とてもいいものだ。

2014年10月2日(木)

かなえ財団の選考会
今年度からかなえ財団の研究費の審査員をしている。かなえ財団はサノフィ株式会社が支援で成り立っている。8月頃に150件くらいを審査した。この日、オークラホテル別館(写真)で審査会があった。10倍近い競争率だった。

2014年10月1日(水)

岩本君登場
血液腫瘍内科D1の岩本芳浩君(右から3人目)が、10月から参加することになった。写真はジャーナルクラブの後の歓談time。

2014年10月1日(水)

倉澤さん、退職のあいさつ
長い間瀬原研の秘書をされてきた倉澤さんが、退職されることになった。お疲れさまでした!特に、うちのラボの立ち上げの時にはいろいろと教えて頂き、ありがとうございました!

2014年9月30日(火)

次世代がん研究シーズ戦略的育成プログラムのキックオフ飲み会
7月にすべりこみで申請した研究費が採択された。門脇先生に分担研究者として入って頂いているので、景気付けにと、河本研と門脇研の合同キックオフ飲み会を開催した。
T-iPSプロジェクトで文科省からやっとサポート頂けることになったということで、私は大変喜んでいる。勿論ラボの皆も嬉しそうだ。
血液内科医として働いていた頃の職場つながりの輪、という感じの集団。
門脇先生と私は61卒というつながりもある。皆でがんばりましょう!
佐治先生も関係しているプロジェクトなので、大勢でおしかけても許してもらえるだろうと思い、佐治先生御用達のバーになだれこむ。

2014年9月29日(月)

Wilfred来訪
Wilfredが、大阪の方で開かれた研究会に参加するために来日した折に、京都にも来てくれた。Wilfredといえばラーメンの「天下一品」。昼食にはNicoleも連れて北白川本店に行った。Nicoleも気に入ったようであった。
午後は全員参加のPresentation & Discussion。最近うちがやっている事はWilfredらのやっていることと重なりが多く、discussionがよくかみ合うのがいい。
今回は1日だけの訪問だった。夜は有志で会食。

2014年9月25日(木)-27日(土)

日本臨床免疫学会に参加
京王プラザホテルで、臨床免疫学会があった。 集会報告HP  今回、私は初日の午後のシンポジウム2「ヒト免疫研究の新展開」で話をした。座長は慶応大の河上先生と精神神経センターの山村先生、他の演者は、自己免疫病のゲノム解析のSergio Baranzini (UCSF)、山村先生、国立がん研の平家先生、理研IMSの石川先生。
写真は集会長、東大医学部皮膚科の佐藤伸一先生。
写真は2日目のシンポジウム3「ゲノムと環境」の演者の先生方。座長は東大の藤尾先生と順天堂大の三宅先生で、三宅先生は講演もされていた。写真は演者でパネルディスカッションをされているところ。どの話もおもしろかったが、金井先生のFMT(fecal microbiota transplant)の話は、あまりよく知らなかったので、中々の驚きだった。bufferでsuspendし、filterで濾して、fiberscopeでcecumにinjectするらしい。ある種のcolitisに対して、まずはfamily内donorでのtrialに入っているとのこと。あかの他人の方が効果があるのではと質問したが、当面は安全性(感染症の危険性とか?)重視で、とのことだった。
懇親会。私は初参加だったので、十分賑やかな会だと思っていたが、20年くらい前と比べると会員数はとても減っているという。免疫学会も参加者が減っているので、免疫学会に移行した訳ではなさそうだ。

2014年9月24日(水)

エフエム京都アルファステーションの番組に生出演
アルファステーションは、京都のエフエム放送局。スタジオは、四条烏丸を下がったところの、COCON KARASUMAビル(唐草模様のビル)の8階。ウイークデーの11:00-16:00に放送しているサニーサイドバルコニーという番組の中で、毎週水曜日15:20からに「Kyoto University Academic Talk」という20分間のコーナーがあって、そこで話をさせてもらえることになった。
ラジオの場合、台本を読みながらしゃべってもいいので、気が楽ではある。何度かのやりとりで台本が大体できており、実際にもかなり台本どおりの進行であった。とはいえ、DJの方とリハーサルをした訳ではなく、いきなり本番なので、台本からちょっとはずれた展開になった時には、あせったりもした。生放送なので、失言は許されない。写真は、放送を終えて、音楽がかかり、ほっとしているところ。
DJは寺田有美子さん。冒頭で、私のラボのHPのことや、漫画、音楽などの趣味のことを取り上げてくれて、とてもありがたく思った。
ミキサー室。私の話が終わった後の曲として、レッドツェッペリンのRock and Rollをかけてくれた。バンドの話の中で言及したからだ。ありがとうございました!

2014年9月22日(月)

タクトライブの反省会
8月10日の夜のライブの出演者が全員集まって反省会をした。問題点は多々あったが、まあ楽しいことが一番ではある。次回はもう少しきちんと練習しようと思った。

2014年9月14日(日)

杉浦友香さん来訪
8月10日の記事にも登場した杉浦友香さんがお母さんと一緒に来られた。iPS細胞技術を用いて免疫を再生するといううちの研究に興味をもったので、調べたいとのことだった。拙著「まんがでわかる免疫学」をよく読み込んでいて、その上での質問だったので、感心した。

2014年9月11日(木)

Yair Reisnerのセミナー
Weizmann InstituteのReisnerのセミナーがあった。ホストは長澤先生。アロ反応を利用したリンパ腫の治療などの研究などもされているが、今回のは胎生期の組織を使って臓器を再生しようという再生医療の話。
会食には息子さんも参加した(左から2人目)。文学系の研究者とのことだったが、イスラエルに長く済んでいる日本人がボーカルを担当している「Yudaya Gaijin」というバンドをやっているというのが驚きだった。中々アングラな感じがあっていいバンドだ。 ユダヤ外人フルアルバム

2014年9月10日(水)

東京で集中豪雨
東京医科歯科大学(お茶の水)で免疫学会の理事会が開かれた。終了後の16時頃に、ちょっと傘を使っても歩く気がしないくらいの豪雨だった。医科歯科大構内で止むの待ったが、1時間くらい同じ調子で降り続けて、ちょっと怖くなったくらいだった。東京のあちこちで記録的だったようで、浸水の被害もでていたらしい。記録では千代田区大手町で17時16分までの前1時間に71.5ミリ降ったらしい。医科歯科大前の駐車場の地下の階も写真のように10cmくらい水が貯まっていた。

2014年9月6日(土)

第6回血液疾患免疫療法研究会
今回は門脇先生(写真)を集会長として、芝蘭会館の山内ホールで開催された。 集会HP
プログラムからわかるように、かなりコアな人が集まる、いい研究会である。 プログラム
ポスター会場。
芝蘭会館別館のレストランで懇親会が開かれた。杉山先生のスピーチ。
左から京大の門脇先生、阪大の杉山先生、慶応大の河上先生、HLA研の佐治先生。
富山大学医学部免疫学講座の岸裕幸先生。村口研の准教授をされている。昨年、1個のヒトT細胞から効率よくTCR遺伝子を効率よくクローニングする方法を発表された(Kishi et al, Nat Med, 19:1542, 2013)。今後いろいろと教えて頂くことになるかもしれない。

2014年9月2日(火)-4日(木)

新学術領域「細胞運命制御」領域会議
いよいよ本領域も今年が最後で、領域会議もこれが最後である。これまでは富良野、広島、鳴門、浜名湖で開催してきたが、最後は「出発点に戻る」という事で、東大医科研での開催となった。ラボのメンバーで、目黒のあたりで昼食をとった。若者が300gステーキを食べているのに感心する。一般に若者がモリモリと食べるのを見るのは楽しいものだ。
東大医科研は歴史を感じさせる格調高い建物の背後に新しい病棟が建っていて、景観という観点では、何とも無粋だ。
立て看板。このイラストが使われるのも最後だ。
医科研の講堂。見た目は古そうだが、質疑応答用のマイクが2席ごとについているなど、ハイテク化した部分もある。
総括班会議。右から2人目は九大の佐々木先生、3人目はがん研の牛島先生。
集合写真。
2日目の懇親会で、北村先生があいさつ。
右から2番目は神戸大の片山先生、右端は片山研の院生の若橋さん。
二次会。
公募研究の佐藤優子先生と小林麻己人先生。佐藤先生はジャズピアノも弾くが、デザインのセンスも素晴らしく、トマトをヒストンに見立てた「トマトソーム」という動画で昨年の分生のScience-Art Exhibitionで最優秀賞をとったりしている。小林先生はサイエンスビジュアリゼーション研究会を主催しているが、このたび、佐藤先生にも入会して頂くことになった。 サイエンスビジュアリゼーション研究会HP

2014年9月1日(月)-2日(火)

第2回京都大学—国立台湾大学合同シンポジウム
工学、理学、農学、医学などの多くの分野に亘っての合同シンポジウムである。オープニングは時計台ホールで行われ、松本総長があいさつに始まった。 シンポジウムHP
午後は、各分科会に分かれて、いろいろな会場で行われた。生物学分科会は、再生研の瀬原先生(右端)がオーガナイズした事もあり、再生研で開催。まずは瀬原先生の部屋で食後のコーヒー。
Hsin-Yu Leeが熱弁をふるっている。 Biology分科会プログラム
参加者の集合写真。Biologyという広いくくりなので話はあれこれと混在していたが、その分普段聴けないような話が聴けて、とてもいい会だった。
ブライトンホテルで懇親会。

2014年8月30日(土)-31日(日)

第32回ヒト細胞学会学術集会
ヒト細胞学会に参加した。会場は慈恵会医科大学1号館(赤い建物)。
入り口。
初日は、瀬藤光利先生(浜松医大解剖学)の質量顕微鏡の話が聴けた。マススペクトルの原理を使って組織切片を2次元的に解析し、発現している分子の地図を作製するというものである。瀬藤先生は2007年にCell誌に論文を出した時、カバーアートの制作を荒木飛呂彦に頼んだことでも有名。 http://www.asahi.com/culture/news_culture/TKY200709070042.html 今回の話の中でも新しい顕微鏡のデザインの中にザクのモノアイが入ってたりした。中々のオタクテイストを持った研究者だ。
懇親会で、集会長の坂本優先生(佐々木研究所附属杏雲堂病院婦人科)によるあいさつ。
懇親会の中で、ロシア人女性ボーカル3人組のショーがあった。マックス・ラグジュアリーという豪華そうな名前のグループで、歌唱力もすごかったが、MCもとても上手で、一同がすっかり引き込まれていた。坂本先生がどこかのライブハウスで見かけて、出演依頼をしたとの事である。
ショーの中で、「実は今日はプロデューサーが来てます」として紹介されたのが、売野雅勇(左から二人目)だった。売野雅勇は中森明菜の「少女A」「禁区」、郷ひろみの「2億4千万の瞳」、チェッカーズの「ジュリアにハートブレーク」などの作詞者である。そういう訳で、洋楽ヒット曲やオリジナル曲の他に「2億4千万の瞳」や「ジュリアにハートブレーク」を唄っていた。  下記youtubeサイトでは「ジュリアにハートブレーク」とこのグループのオリジナル曲「テイクミートゥーフジヤマ」という中々ナイスな曲が聴ける。 https://www.youtube.com/watch?v=b0XhIH0uwzA

2014年8月29日(金)

仲君と増尾君
仲君(右端)と増尾君(左端)はともに医学部の3回生で、基礎研究を見学したいとの事で、この2週間くらいずっと来ており、増田さんがストローマ細胞との共培養法、マウス胎仔組織培養法、マウスiPS細胞からのT細胞の分化誘導法などを教えた。

2014年8月20日(水)

渡部良広先生のセミナー
渡部先生はJT(日本たばこ)の製薬部門で働いておられたが、1990年頃、桂研に基礎研究をしに来られていた。その時に先生が樹立された高酸素下培養(HOS培養)やストローマ細胞TSt-4などはその後の桂研の研究の土台となり、今もよく使っている。最近、鳥居薬品に移られた。今年度は非常勤講師として何度か京大へ来て頂けるようにお願いしている。この日は低分子化合物の創薬のプロセスについて講義して頂いた。

2014年8月19日(火)

昼食会
昼食会にNicoleが参加。この日は佐治先生も英語モードにシフト。アロ反応性T細胞が認識するHLAは元々の拘束性のHLAに近い物か遠い物のどちらによりよく反応するかなどのdiscussionをした。
リードボー(仔牛の胸腺)。切り開いて断面を示している。本欄は2度目の登場になる。小葉構造がみられる。味は白子のような感じ。90%以上がCD4+CD8+DP(ダブルポジティブ)段階の胸腺細胞だから、DP細胞の味を見ていることになろう。

2014年8月10日(日)

免疫ふしぎ未来2014
朝の連絡会議。今年も大勢の免疫学会会員がボランティアとして参加してくれた。
今年の実行委員長は国際医療センターの鈴木春巳先生。
3DプリンターでつくられたT細胞セレプターや抗体分子が飾られていた。新しい方向性だ。
今年も東邦大学の田中ゆり子先生がプラナリアを出展してくれた。
多い!展示に際して私は一鉢に3-40匹くらいしか入れてなかったので、これだけいると、何とも豪華な感じだ。大きさについては、7月25日の記事の森川君のプラナリアほどではないが、なんだかとても元気そうだ。
iPS細胞関連の展示。今年は一瀬君と増田さんがほぼ一日中説明役をしてくれた。昨年の免疫ふしぎ未来では、杉浦友香さんという中学生が免疫学会理事長の斉藤隆先生に免疫学の現状や将来性などについてインタビューしたという話があったが、増田さんと話をしているのがその杉浦のお母さんで、増田さんの左が杉浦さん。
ショートトークも、いつものように大盛況だ。東大医科研の清野先生が「食べるワクチン」について話をしている。
関係者控え室にて。外は結構はげしい雨。左から東大の山本先生、理研の斉藤先生、徳島大の岡崎先生。この日と前日とは、四国方面は台風のせいで公共交通機関はすべて止まっていたらしく、車で本州への橋を渡って、何とか辿り着いて頂いたとのことであった。ありがとうございます!
理研IMSの小安研の茂呂さんらが中心になってされている「血液細胞染色/写真撮影/印刷」コーナーは、今年も大盛況だ。印刷機の台数を増やす等の改善が加えられていて、昨年より効率はよかったらしい。素晴らしい企画だ。
エントランス付近。 ガイドブック、夏休みの自由研究冊子などが渡される。クイズに記入してくれた子供は、スーパーボールなどの景品が選べる。夏祭りの当て物屋の屋台のような感じだ。悪天候にもかかわらず来場者は2400人を越え、これまでで最高であった。
打ち上げは、恒例となったが、銀座のタクトというライブハウスで開催。宴もたけなわの頃にバンド演奏が始まる。今回ショートトークのプログラムを担当して頂いた筑波大の田原聡子先生が、中島美嘉のグラマラススカイを熱唱。
続いてショートトークの司会を担当して頂いた東邦大の田中ゆり子先生による、相川七瀬のトラブルメーカー。
実行委員長の鈴木先生が、沢田研二の「勝手にしやがれ」と、GLAYの「誘惑」を熱演。彼にはここのところ連続出演して頂いているが、毎回衣装を変えているのがすごい。今回も気合いの入ったコスチュームだ。
展示班の茂呂さんは、今年は「夏祭り」。JITTERIN'JINNの1990年の曲だが、2000年にWhiteberryがカバーした時のバージョンで演奏した。茂呂さんはWhiteberryのプロモーションビデオ映像に合わせて浴衣姿で登場してくれたが、裾の長さはPV映像と違って普通だった。
理研IMSの小安先生登場。沢田研二の「ストリッパー」である。今年は何をしましょうかという相談の時にふとでた案が「それはいい」となって実演にいたった。小安先生のパフォーマンスも、すっかり板についており、すばらしい。
Negative Selectionのフルメンバーでの演奏。今年はオリジナル曲を披露した。高浜先生作詞で、河本作曲。歌詞は胸腺細胞が負の選択で死ぬ迄を詠っており、曲は唄の部分は歌詞に合わせて切々としたバラードで、間奏は不安定なコード進行と変拍子の混じったプログレ風味のロック。演奏のできは…練習を重ねる必要がある。
オリジナル曲の途中のキーボードソロ。大久保君がこの顔をして弾いている時は、たいてい素晴らしい音を出している。
今年は、高垣洋太郎先生が来られていた。利根川先生とともにガンマデルタT細胞のレセプター遺伝子のクローニングやレパートリー解明において先導的な研究をされてきた大先達である。
来年度の実行委員長は順天堂大の秋葉久弥先生にやって頂くことになった。あいさつをしているところ。よろしくお願いします!
二次会のカラオケで、小安先生の誕生日を祝う。

2014年8月2日(土)-7日(木)

ハワイ旅行
家族でハワイ旅行に行った。オアフ島ではなくハワイ島で4泊。マウナケア山の登山道の途中のビジターセンター(標高2800m)から南側に位置するマウナロア山を望む。山腹に走る黒っぽい筋は溶岩が流れた跡。
レンタカーの保険が有効なのはビジターセンターまでであるが、自己責任の覚悟でマウナケアの山頂(4205m)まで行った。山頂は気温は5℃前後だった。マウナケアの山頂にはいろいろな国の天体観測所がある。私の左側に見えているが日本の「すばる」。
キラウエア火山の火口の周辺の草地で見かけたラン。このあたりだけでなく、ハワイ島のあちこちで雑草のように生えていた。花は径6cmくらいで、カトレアみたいだが、草姿が笹のようなので、バンブーオーキッドと呼ばれている。日本には「ナリヤラン」という蘭が、西表島と石垣島だけに自生しているが、それと同じ種だと思われる。かつて西表島に行った時には花期でなかったこともあって出会えなかったが、ハワイでは沢山見られて嬉しかった。
キラウエア火山の火口のすぐ横にイキという火口がある。1950年代には噴火していたらしい。溶岩湖がそのまま固まって火口原となっている。
この火口の周囲の山と火口原を歩くことのできるトレイルがある。所要時間は2時間くらい。このマップで15となっている地点では溶岩洞窟(かつて溶岩が流れ出る通路だったトンネル)も見られた。
夜になると、キラウエア火山の火口では、溶岩湖の発する赤い光が火口壁や煙に反映して、肉眼でもはっきりと赤々と見える。現在マグマを常時噴出している火口はさらに南東の方の山中にあるらしいが、観光客は地上ルートではアクセスできないので、「流れる溶岩の川」のようなものを見るのは困難なようである。
東岸の熱帯雨林を散策していた時に駐車場でみかけたヤモリ。

2014年8月1日(金)

Negative Selection練習
10日のライブに向けての練習。この日は全員揃っての練習ができた。

2014年7月30日(金)

がん免疫学会に参加
今年のがん免疫学会は松山のひめぎんホールで行われた。
岡山大学の鵜殿先生と。理研RCAIの時のチームリーダー仲間だった。
招待演者の宴席。
愛知県がんセンター葛島研の岡村文子先生と。岡村先生らは一種類のHLAだけをがん細胞に発現させた「人工抗原提示細胞」の研究などをされているが、とてもおもしろい戦略だと思う。
国立がん研究センターの中面哲也先生と。肝臓がんに特有のGlypican-3という分子を標的にした免疫療法の開発研究をされている。
初日はうちのラボのメンバーは門脇研の人達と会食。招待演者の会の後、私もそこに合流した。
シンポジウムの会場。「新たな手法によるがん免疫研究の進展」というタイトルで、座長は河上裕先生と佐藤昇志先生。中々盛況だった。他のスピーカーは、Dimitrios Vatakis, 石川文彦先生、横須賀忠先生。 プログラム
横須賀先生は、マイクロクラスター形成によるTCRのシグナルの伝わり方の話。この日は聴衆の中に日経バイオの宮田満さんが来ていて、彼が連載している「ウエブマスターの憂鬱プレミアム」という有料サイトの中のその日の記事で、「シグナルの伝わり方が見事に可視化されている!」という感じで絶賛している。 https://bio.nikkeibp.co.jp/article/news/20140731/177964/?ST=wm  なお、この記事は「抗PD1抗体の次の挑戦はこれだ」というタイトルで、私の講演についても言及してくれている。また、アストリム株式会社についても紹介してくれている。私の話の紹介の部分だけ、以下に転載させてもらう。 「我が国の独創技術であるiPS細胞の出番もあります。患者から採取したT細胞を一度、iPS細胞化して大量に増殖した後で、CTLに再分化することで、大量のCTLをコスト安く製造する技術開発を、京都大学再生医科学研究所の河本宏教授が開発中で、商業化するためのベンチャー企業、アストリムを2013年10月に創設したところです。今年6月には増資にも成功しました。 http://astlym.co.jp/
今回の集会長、愛媛大学の安川先生。
懇親会は盛況だった。
Philip D. Greenberg(Fred Hutchinson Cancer Research Institute)と前田君。前田君はGreenbergの論文(Sci Transl Med 5, 174ra27, 2013)を最近ジャーナルクラブで紹介した事もあって、あれこれと質問をしていた。
河上裕先生と。永野君(左端)はメラノーマ特有のMART-1抗原を標的にしたT-iPS細胞研究を進めているが、そのMART-1抗原は河上先生が発見されたものだ。
懇親会後、ラボ関係者で2次会。がん免疫学会は初参加だったが、とても勉強になった。

2014年7月28日(火)

NHKのBSプレミアムの番組「セルワールド」収録
NHKは今年の4月に3編に分けて放映されたNHKスペシャル「人体—ミクロの大冒険」(4月6日の記事参照)の取材部分やCGの部分を活かして、新しくBSプレミアム用に「セルワールド」という前後編ものをつくることになったらしい。前回は山中先生をはじめとしたゲストによるスタジオでの談話が軸となっていたが、今回のは加藤雅也さんが地球侵略を目論む宇宙人として登場し、地球人を調査に来て人間の体の中で働く細胞を学んでいくという筋書きらしい。うちのラボの取材部分(人工T細胞による免疫の再生)も使われるということで、加藤雅也さんが私に話を聴きに来るというシーンが収録されることになった。加藤雅也といえば元モデルでNHK大河ドラマや「アンフェア」などにも出ていた二枚目かつ演技派の俳優だ。セミナー室を楽屋代わりに使わせてという依頼があったので、宇宙人の扮装でもされるのかと思ってたら、黒のスーツでびしっと決めてこられた。写真のように教授室はスタジオみたいになった。シナリオはある程度あったが、実際にはかなりフリートークのようになった。
収録後、ラボのスタッフと共に記念撮影。加藤雅也さんは映画は勿論のこと、漫画やアニメに相当詳しく、収録の前後にあれこれ話ができて楽しかった。放映は9月頃とのことである。

2014年7月25日(金)

プラナリアの里帰り
昨年の11月に坂口研の森川君にプラナリアを分与した(2013年11月22日の記事参照)が、彼は近々留学することになり、持っていくのはきついということで、プラナリアが里帰りとなった。
前回の記事では「せっかくあげても死なせてしまう人が多い」などという事をえらそうに書いたが、森川君の場合は、見事な飼い方で、よく増えているだけでなく、個体がとても大きくなっていた。野生のプラナリアは2-3cmになるようだが、阿形先生からもらったうちのプラナリアは、なぜかせいぜい1cmくらにしかならない。それより大きくなると、前後に分裂してしまうのだ。それが限界なのだと思いこんでいたのだが、森川君のは、明らかにうちのより大きくなっている。大きさの比較のために置いた1円玉は直径がきっちり2cmなので、大きい個体は2cmくらいあることがわかる。きけば彼はエサにはうちと同じニワトリのレバーをやっていたとのことだが、水は街中の井戸水を使っていたという。そのあたりに鍵があるのかもしれない。

2014年7月25日(金)

実験室Bに特注の棚
現在はふたつの実験室のうち大きい方の実験室Aでほとんど皆が実験をしているが、人も増えて手狭になってきた。実験室Bの使い勝手をよくするために、ある業者に特注棚をつくってもらった。こうやって空間利用をするのはいいことだ。

2014年7月22日(火)

太平洋クラブ御殿場コース
夏休みをとって、21日には北村先生、中西先生、国立がんセンターの北林先生との形人で御殿場ウエストコースをラウンド。22日には北林先生に代わって岩間先生が合流し、御殿場コースをまわった。
今回、このコースは最終18番ホールでグループの中の誰かがバーディーをとると、優待券がもらえるという特典付きだった。昨年は、北村先生はチップインバーディーを決めている(2013年7月26日の記事参照)。今年は堅実に3オンされ、長いバーディーパットとなった。まずゆっくりとテイクバック。
いい感じにころがっていく。
ラインに乗ったか…?
見事、2年連続、バーディー!

2014年7月18日(金)

島津君の歓迎会
前々回の記事に登場した島津君の歓迎会。手前の二人は祝迫さん関係の肝胆膵外科の人達。祝迫先生には再生研とウイルス研の合同プロジェクト「臓器新生」のマネージメントをお願いしている。AKプロジェクトの朝霧先生(桂先生の隣)も来られている。増田さんの左奥はアストリム株式会社を支援して頂いてるSMBCベンチャーキャピタルの時田さん、その左は同新屋さん。関係者勢揃いという感じだ。

2014年7月16日(水)-17日(木)

免疫四次元空間領域会議に参加
岩手県花巻温泉の千秋閣というホテルで、新学術領域「免疫四次元空間」の領域会議が開催された。
会議の様子。私は総括班員として参加している。うちの研究室からは増田さんが参加した。本領域もすでに3年目になるが、公募研究にもいい研究が入っており、全体としていい方向へ発展している感がある。近々中間評価を受けることになるが、免疫と名のつく新学術領域は本領域だけということもあり、是非とも頑張ってほしいものだ。
懇親会の後の2次会。

2014年7月14日(月)

島津君がラボに参入
島津裕君(左端)は坂口研で博士課程を終え、うちのラボには7月1日から特定研究員として参加することになった。平成15年卒の血液内科医。がん固有の突然変異を標的としたT-iPS細胞療法の開発を担当する。その横はラボ見学に来ている医学部の6回生の藤原君。最近はジャーナルクラブの時に前回担当者が一人当たり300円程度の軽食を用意することになっている。写真はジャーナルクラブが終わった後、その残りを食べながら、しばし歓談しているところ。

2014年7月11日(金)

研究科の懇親会
医学研究科の教授の懇親会は、半年に一回くらいの頻度で開催される。初参加した。場所はブライトンホテル。
泉孝英先生(元胸部研所長)がスピーチをした。右下に写っているのは井村裕夫先生。

2014年7月7日(月)

スナックパイン
OISTの食堂で買ったもの。写真のように手でちぎって食べられる。甘くておいしい。台湾原産のボゴールという品種であるらしい。

2014年7月5日(土)

Meet the Hematologistsの会
京大病院の血液腫瘍内科系の関連病院の関係者が集う会。それぞれの病院の血液内科の部長や医員が一堂に会する。今回はこの会でT-iPS細胞のプロジェクトの話を、再生研、CiRA、輸血細胞治療部、血液腫瘍内科の共同事業として紹介させてもらった。
この会は、若い研修医に、病院紹介/勧誘をする会としての役割りもしている。情報交換会では、ポスターを使って各病院が順次紹介される。

2014年7月4日(金)

沖縄科学技術大学院大学(OIST)の見学
炎症・再生医学会の最終日、祝迫先生が借りられていたレンタカーの乗せてもらっての帰り道の途中で、OISTに見学に立ち寄った。写真は研究棟2。
建物については下調べもろくにせず行ったのだが、その大きさ、デザインのかっこよさ、熱帯雨林の中に浮かぶようなセッティングの素晴らしさに、とても感心してしまった。これは完成後の全容を示す図で、研究棟3はまだ工事中。
研究棟2のマップ。ユニークな形だ。
今回、実はアポ無しで訪れた。それも研究棟2の裏口から入ろうとしたので、当然閉まっていた。と、そこへ職員の方が通りかかられ、経緯を話して「見学できないものか」と頼んでみたら、何と施設運用セクションのリーダーで、ざっと案内して下さるということになった。御名前は櫻井幹樹さん。とてもありがたかった。
研究棟2とセンター棟をつなぐ渡り廊下。熱帯雨林の谷の上に架かっている。
渡り廊下から山側をみたところ。建設中の研究棟3。
渡り廊下から海側をみたところ。丸いのがエントランスの建物、赤い屋根は宿舎とのこと。
センター棟側から渡り廊下をみたところ。生態系を乱さないようにするために橋脚を立てなかったとのこと。
センター棟の中庭。いい感じだ。
食堂。海が見える。
食堂の下の階は、パーティー会場になっている。
研究棟1の機器室。研究室毎にいろいろな機器を置くのではなく、棟ごとに遠心機はこの部屋、ディープフィリーザーはこの部屋、というように集められている。
実験机。落ち着いた色で、机面は人工大理石で局面が入っており、キャビネット部の表面は竹で装飾してある。
秘書さんの机。その向こうが、リーダー室。リーダー同士がコミュニケーションをとりやすいように、リーダー室は並べてあるらしい(3枚目のマップでオレンジ色の部分)。
工作室。実験器具が自作できるという。こういう部屋がほしい!
図書室。
櫻井様、お忙しい中、ご案内して下さり、本当にありがとうございました!それにしても、こういう建物で、研究生活を送ってみたいものだ。この後、那覇空港から神戸空港へ飛び、深夜に帰宅した。

2014年7月1日(火)-4日(金)

炎症・再生医学会
沖縄で炎症・再生医学会が開催された。初参加した。会場は2000年にサミット首脳会合が行われた万国津梁館(ばんこくしんりょうかん)。
ミス沖縄スカイブルー2014の髙江洲景子さんと
2010年度のミスインターナショナル日本代表の金ヶ江悦子さんともツーショット。ここまでの写真だけを見ると一体何しに来てるんだかと思われるかもしれない。
CiRAの江藤先生、堀田先生、高橋先生。テラスで気持ち良さそうにしているように見るが、実はかなり暑い。
ポスター会場。
初日は招待演者の会食の後、有志でバーへ。左から慶応の吉村先生、東海大の幸谷先生、熊本大の江良先生。CDBはどういう経緯で小保方さんを雇う事になったのだろうかなどということなどを話した。
泊まったホテル(ブセナテラス)の窓からの景色。
第二会場(オーシャンホール)。
第二会場から廊下に出たところ。いい景色だ。
懇親会であいさつをする集会長の高柳先生。
懇親会は、中々盛況だ。
左から京大CiRAの中畑先生、京大病院の祝迫先生、東大分生研の宮島先生。祝迫先生は肝臓の研究をしているので、宮島先生と話ができたのを喜んでいた。
京大皮膚科の椛島先生と。彼の話は、ハプテンで誘導される接触性過敏症におけて、どうやってぽつぽつと斑点状に発疹ができるのかという、おもしろいトピックであった。
今回は中内先生と私で、「再生医療における免疫制御」というシンポジウムを担当した。写真は放医研の安倍真澄先生。すこし前にNatureにiPS細胞由来の分化組織は特に免疫原性はないという報告をされた(494:100, 2013)が、今回の発表は初期化の過程で高頻度に点突然変異が起こるという話(Stem Cell Reports,2:52, 2014)であった。
我々のセッションが行われた第一会場(サミットホール)。岡野先生と松崎先生のリアクションがお茶目だ。
シンポジウム終了後、左から中内先生(スタンフォード大)、松崎有未先生(島根大)、私、岡野先生(慶応)、中畑先生(CiRA)。
この日の夕食は京大AKプロジェクトの朝霧先生や祝迫先生らに混ぜてもらった。泊まっていたホテルとは別なホテルで、バーベキュー。
長澤先生(左端)も合流した。

2014年6月28日(土)

台湾での学会参加
台湾の医学会の中の幹細胞医療のシンポジウムに招かれた。台北のホテルに午後5時頃到着。写真は部屋からの景色。
到着日、ホストのShih-Chieh Hung(洪,ホン)教授と、ホテルのすぐ近くの台北101というビルで会食。高さ500m以上あり、近隣のビルの中でも抜きんでた高さで、ちょっと異様だ。
夕食は86 階の中華レストラン。右から二人目がHung教授。国立の陽明大学の教授で、臨床部門にも籍があり、骨や血管などの再生医療にたずさわっている。基礎研究では、MSCの自己複製機構の研究(Molecular Cell, 2013)など、いい仕事をしている。他はHungラボのスタッフ。
レストランからの景色。地上400m以上あるので、街全体を見下ろしたような絶景だ。台北は人口260万人くらいらしい。
Hung のラボのポスドク研究員のChin-Chang Weiさんが、近くのナイトマーケットを案内してくれた。今回は全体に彼がとてもよく世話をしてくれた。夜9時頃だったが、まだすごい熱気だ。金曜日の夜ということもあったのかもしれない。
手前の緑の皮と、右側の中が赤い実は、ともにグアバ。緑のグアバの向こう側にあるのは、緑色のマンゴー。一袋ずつ買って夜食に食べたが、グアバは緑のと赤いのと共にさっぱりした甘みと酸味で、おいしかった。緑色のマンゴーは、酸味がしっかりしている上に、十分な甘さ、マンゴー特有の香りもあり、とてもおいしかった。これは日本でも売れそうと思った。
折角案内してもらっているので、一人では注文しないであろうものということで、臭豆腐を試した。店内はかなり臭いがきつい。
左側が揚げたもの、右側が煮物。
揚げた方は、豆腐を揚げたものだから、つまり「お揚げ」だ。臭いも抑えられていて、食べられないという訳ではなかった。煮た方は、味はまあいいとして、臭いが強くて、一口食べて終了。一緒に入っている野菜も食べてみたが、嫌な臭いが染みていて、無理だった。勿論、Weiさんは、どちらもおいそそうに食べていた。
1元が3円強だから、ニンジンが1本30円くらいということ。安い。
6月28日土曜日、学会の会場は台北国際会議センター。ホテルのすぐ隣りの建物。
中華医学会ということでいろいろな分野のシンポジウムが開催されていた。参加者は全体で2000人くらいとのこと。
幹細胞や再生医療をテーマにしたシンポジウムで、朝から夕方まで続いた。朝のセッションの最初は岩田先生だった。昨年の11月8日(2013年11月8日の記事参照)に台湾の研究者が再生研を訪れ、ワークショップが開催されたが、その流れで、再生研から岩田先生と私が招待された。私は午後イチの発表だった。
Hung教授は、この日のシンポジウムのオーガナイザー。よく質問に立っていた。
夜の懇親会は、着席でのdinner。
翌日、朝早めにホテルを発ち、Hung教授とWeiさんの案内で故宮博物館を訪問。
その後、Hung教授が街を案内しながら、空港まで車で送って下さった。この病院は陽明大学の医学部が関与する病院で、何と4000床あるという
こちらは国立陽明大学。
故宮博物館は膨大なコレクションを有するらしいが、一番人気があるのは「翠玉白菜」という翡翠でつくられた白菜の形をした置物だそうだ。しかしこれは現在、東京国立博物館で開催中の展覧会に貸し出し中とのことだった。次に有名なのが、碧玉という鉱物でつくられた「肉形石」で、東坡肉(トンポーロウ、豚の角煮)を模してあるそうだ。この肉形石の方は博物館に残っていたが、行例に並ばないと見られない状態だったので、現物は拝めなかった。という訳で、代わりに写真のようなものを購入して、机の横に飾っている。それにしても、他に豪華絢爛なものはいくらでもあるのにもかかわらず、こういう装飾品を作ったり楽しんだりするという感性は、とても好ましく思える。

2014年6月20日(金)

理研IMSを訪問
谷内先生や伊川君との研究打ち合わせのために、横浜の理研IMS-RCAIを訪れた。ゲート横の芝生にネジバナが咲いていた。特に珍しいものではないが、これでもラン科の植物なので、どこで見てもちょっと嬉しい。
ちょうどIMS-RCAI主催のサマープログラムの初日で、夕方からその歓迎会が開催されていた。サマープログラムは外国からのphD学生/若手ポスドクを対象にしており、参加者は約40名である。多分2006年頃から続いていると思われるが、RCAIが2013年に改組でIMSになってからも同様の形式で続けられており、とてもいいことだ。この日東大医科研でセミナーをされたという高浜先生も理研に立ち寄られていた。また、ドイツのThomas Boehmのラボで大学院生をしている平川さんが、生徒として参加していた(今年3月3日の記事参照)。

2014年6月19日(木)

尾﨑先生と先斗町で食事会
この日、アストリム株式会社の定時株主総会が開催された。会社もいい感じに進んでおり、さらなる景気付けにと、取締役の尾﨑先生を囲んで夕食会をした。桂社長も御機嫌だ。

2014年6月17日(火)

寺倉先生来訪
名古屋大学血液内科の助教の寺倉先生(左端)が来られ、ラボ内セミナーをして頂いた。留学中にされていたキメラ抗原レセプター法の研究(Terakura et al, Blood, 119: 72, 2012)を継続されていて、細胞を刺激するのにレセプター分子がいくつくらい必要かという話などは、とてもおもしろかった。
セミナー後、近くの居酒屋で会食。うちの若者も一緒に基礎研究の話から臨床の話までいろいろな話ができて、とても楽しかった。

2014年6月13日(金)

「マンガでわかる免疫学」の製本
オーム社から献本ということで送られてきた。結構苦労して書いたので、完成品を見ると、感慨深い。6月19日には店頭に並ぶということらしい。

2014年6月9日(月)

誕生日
ラボの皆が誕生日のケーキを用意してくれた。似顔絵入り。ありがたいことだ。
ラボの人数も増えてきたので、ケーキは2個という事になったようだ。それで、ロック装束バージョンと、正装バージョンの2種類ということにしたらしい。ケーキ屋さんが写真をもとに描いてくれたとのこと。かなり上手だ。53歳になったので、ロウソクは大きいのが5本と小さいのが3本立ててある。しかし、ロウソクをリアルな似顔絵と組み合わせると、何だか灯明のように見えてしまう。左側の、ロック装束とロウソクの組み合わせは、ディープパープルの「紫の炎(Burn)」のアルバムジャケットを彷彿とさせる。
切るのは、皆が逡巡したので、私が自ら切った。ちょっとスプラッタな感じだ。
さらに細かく刻んだ。「遊星からの物体X」的な感じがする。
ケーキは、とてもおいしかった。皆様、ありがとうございました!

2014年6月8日(日)

滋賀県で山歩き
ラボと関係の無い話で申し訳ない。昨年はこの時期の山歩きをしそこねたが、今年は行く事ができた。一昨年と同じ滋賀県の竜王付近(2012年6月10日記事参照)だが、ちょっと異なる所を訪れた。このあたりには、土地がやせているせいで写真のように高木が育たないような一帯がところどころに見られ、食虫植物はそういうところに多い。
コモンセンゴケがあちこちで一斉に開花していて、とてもきれいだった。
花はピンク色である。
今回訪れた場所のひとつでは、イシモチソウの大群落がみられ、ちょっと感動モノだった。小学校の校庭くらいのエリアの中に写真のような群生があちこちに見られ、「ここではイシモチソウは雑草か」と思う程優勢だ。やせた土地では食虫作用によって養分が得られる食虫植物が優位になるということであろう。
イシモチソウについても今回は開花時期にドンピシャで、白い花がとても目立っていた。
別な場所で、トキソウの群生をみかけた。ぽつりぽつりと生えているのは見た事があるが、こんなに沢山咲いているのを見るのは初めてだ。
花のアップ。トキ色で、いかにもランらしい形の花だ。
トキソウ群落のすぐ横で咲いていたヤマトキソウ。トキソウに比してやや乾き気味のところに生えている。こちらは花が半開きにしかならないので、ちょっと地味だ。

2014年6月6日(金)

アストリム-京大共同研究スペース
再生研西館3階にアストリムと京大の共同研究用のラボとオフィスが設置される。写真はラボとして使うスペース。とりあえず院生や研究員が使うことになるであろう机が置かれた。
オフィススペース。いい感じだ。

2014年6月4日(水)

Wilfred来日
Wilfredが来日した。今回はオランダ/ベルギー/ドイツのいくつかの大学と日本のいくつかの大学の交換留学の制度の準備のような仕事。あちらの大学のスタッフ総勢5名くらいで来ていて、京都には一日だけで、関東、東北と訪ね歩く予定とのことだ。Wilfredの隣は、マーストリヒト大のスタッフの一人Nicoleさん。

2014年5月28日(水)

宮崎正輝君のセミナー
UCSDのMurre研にいる宮崎君が一時帰国するというので京大に来てもらい、再生研東館でセミナーをしてもらった。最近Nature Immunologyにin pressになったというネタもあったからか、聴衆の集まりはよかった。
Id2とId3の両方をconditionalにKOすると、E蛋白の機能阻害がほぼ無くなるため、いろいろな局面で表現型が顕著になる。今回はDP段階でCKOにすると異様なヘルパーT細胞になるという話と、TregでCKOにすると胚中心にいるTregが障害されるという話。プレゼンも質疑応答もとてもよかった。

2014年5月27日(火)

埼玉県で高校の生物の先生に講義
北浦和駅で下車し、会場の浦和高校へ向った。北浦和駅はこういう機会でもなければ来る事はないであろうと思いつつ写真を撮った。
2年前に高校の生物の教科書が大幅に改訂され、生物I、生物IIが生物基礎、生物になった。そして生物基礎の中で免疫の仕組みについての扱いがとても大きくなった。改定前はせいぜい3-4ページだったのが、今や15ページ前後になっている。内容も格段に詳しくなった。ただ、教科書によって記載事項にばらつきがあり、用語も統一されておらず、現場は困っているようだ。されで昨年の夏、生物の先生の全国大会で講義をさせてもらった(2013年8月7日の記事参照)。今回も同じような主旨で話をさせて頂いた。
 例えば5社の教科書のうち3社が「抗原とはリンパ球によって非自己と認識される物質」というような定義をしている。しかし、自己抗原と認識して自己寛容を誘導するメカニズムがあるのだから、「非自己と認識される物質」という定義は明らかに不正確である。単に「抗体やT細胞レセプターが認識する対象の分子」とするべきである。  
 なお、次の3月が新課程になってからの初の入試だ。入試問題を作製する大学の先生も混乱しているであろうと思われる。  
 写真は終了後の懇親会。いろいろな話がきけて楽しかった。

2014年5月25日(日)

「マンガでわかる免疫学」の校正終了
オーム社刊「マンガでわかる免疫学」の校正が終了し、次週から印刷工程に入る。6月19日には書店に並ぶらしい。ビーコムプラスという編集作業担当の会社の島田さん、柘植さんと共に2年越しで作製した。マンガはしおざき忍さんというとても絵の上手なプロの漫画家が描いてくれている。かつて「もっとよくわかる!免疫学」というのを羊土社から出しているが、全くの初学者に対する入門書としてはやや難しい(あるいは価格が高い?)らしく、より安く、より簡単な入門書も書きたいと思っていたところ、今回の相談があったという次第である。内容について、詳しくはラボHPのトップページの右側に出している「内容紹介」ページに入って頂ければと思う。

2014年5月24日(土)

Negative Selection昼練
大野先生の都合で、土曜日の明るいうちからに練習することになった。写真は練習後に一息ついているところ。
大久保が肩が凝ると言ったところ、茂呂さんが「いいのがありますよ」と持って来てくれたのが「ロイヒつぼ膏」。茂呂さんは歯科医でもあり、何やらいろいろな薬を所持しており、言えば何かでてくるような感じだ。
私はよく知らなかったが、昭和初期のものをニチバンが1980 年代にレトロ調を売りにして復刻させたものらしく、それなりに売れているようである。主成分はサリチル酸メチルとメントールのようであるので、それほど特殊な効能があるとは思えないが、あやしげなロイヒ博士の肖像とネーミングが、何とも効きそうな雰囲気を醸している。
練習後の飲み会。今回は早くから飲み始めることになったので、北村先生も参加(普段は車で帰られるのでお酒は飲まれない)。

2014年5月22日(木)-23日(金)

第35回癌免疫外科研究会に参加
表記の会がシェラトン都ホテル大阪で開催された。参加者は200名くらいのようであるが、1980年に始まった歴史のある研究会だ。今回の集会長は大阪市立大学腫瘍外科の平川弘聖先生。私は2日目に特別講演をさせて頂いた。座長は大阪市立大学免疫制御学の中嶋弘一先生。がん患者の診療の機会は外科の方が多いともいえる。いろいろな腫瘍に対する多様なアプローチがなされており、勉強になった。写真を撮りそこねたので、集会HPの一部を載せた。
2日目プログラム:

2014年5月19日(月)

佐藤さん仙波さん歓迎会
5月から仙波都志香さん(左端)と佐藤恵理さん(左から二人目)が、ラボに参加した。この日はやや遅ればせながらであるが、お二人の歓迎会を、ラボのセミナー室で開催した。増田さんがコストコで買って来てくれた牛肉塊を前田君が嬉しそうに捌いている。
せっかくの大きい塊であるが、食べやすさと料理のしやすさから、細かく刻んで調理。とてもおいしかった。
増田さんがハーブで仕込んできたチキン。非常においしくて、あっという間に売り切れた。
「野菜をふんだんに食べたい」という私のリクエストに答えて、河田君が鍋でラタトゥイユを作ってくれた。これも大変おいしかった。前田君にほめられて嬉しそうにしている。
おいしい食べ物とお酒に囲まれ、皆、上機嫌だ。

2014年5月16日(金)-17日(土)

第24回KTCC
今年のKTCCは京都平安ホテルで開催された。いつもより数週間早めだ。集会長は理研RCAI-IMSの谷内先生。受付は谷内研関係者が行っているが、バイトの手配の関係もあって小野田さんも最初に少しお手伝いをした。
会の初頭の谷内先生のあいさつ。
今回はやや演題数が少なかったので、いつもは発表5分討論5分のところをそれぞれ7分5分だった。いつものように討論はシニアだけでなく若者も積極的に参加して活発に行われていた。桂先生が看過できない問題などについては発言されたりするのが、この会のいいところだ。
ポスターセッション。ここでは長細い会場の後ろ半分に設営されており、アクセスがとてもよい。
懇親会で、現KTCC代表の高浜先生のあいさつ。
今回はKTCC創始者の一人、広川先生も来られた。
左から徳島大の松本先生、滋賀医大の縣先生、右端は同じく滋賀医大の平田多佳子先生。平田先生は京大の血液内科出身だが、免疫分野(宮坂研、成宮研)で活躍してこられ、経歴的には私の後輩にあたる。今回がKTCCへの初参加だが、今後は運営委員になられるというので、ありがたい話だ。
濱崎先生+伊川君と宮井君+藤本先生+うちの若者達。
女性陣に囲まれて嬉しそうな筆者。
右端は九大の福井研の柳原先生。初参加だがよく質問に立っていた。その横は徳島大松本研の西嶋先生。増田さんと一瀬君の間は何度も本欄に既出の理研の茂呂先生。
坂口研関係者の中に桂先生と小安先生が交じって嬉しそうにしている。
近くの居酒屋で2次会。40人近くが参加してたと思われる。高浜先生の横はKTCC初参加の、東邦大学医学部近藤元就研の田中ゆり子先生。近藤先生も新規に運営委員に加わって頂けるそうだ。
二次会の他のテーブルのひとつ。
三次会のテーブルのひとつ。
三次会のもうひとつのテーブル。三次会にも計20人以上参加している。茂呂さんは元気そうだが小安先生の顔にちょっと疲れが…。
四次会。深夜1時くらいだっただろうか。サバイバルレースのような感じだが、まだ皆元気いっぱいだ。かつてバンドでドラムを叩いていたという一瀬君は、その業なのか、タンバリンをひたすら叩き続けていた。彼は後にこの写真をみて、「翌朝手が腫れていた訳がこれでわかりました」といっていた。

2014年5月15日(土)-17日(土)

第62回輸血・細胞治療学会
表記の会が、奈良文化会館で開催された。2日目(16日)のシンポジウム7で話をした。朝からの講演だったために、奈良ホテルに前泊した。奈良ホテルは初めてだったが、歴史のありそうな、中々格調高いホテルだった。
奈良ホテルのフロント。
シンポジウムのタイトルは「iPS細胞を用いた細胞療法への展開」。座長は,京大病院の前川平先生とCiRAの木村貴文先生。私の他のスピーカーは、理研BRCの中村幸夫先生、熊本大の千住覚先生、自治医大の花園豊先生。写真は中村先生。
プログラム:
参加者2500人超というから免疫学会より大きい学会だ。このシンポジウムも人の入りはよかった。私は午後いちからKTCCが始まるので、シンポジウムの途中で退席させて頂いた。

2014年5月15日(木)

北海道出身者で意気投合
アストリム株式会社の増資に向けての取締役会が開かれ、尾﨑先生が来られた。5月から新しくラボに参加したテクニカルスタッフの佐藤さんが、尾﨑先生の故郷に近い所の出身と聞いて、意気投合されていた。

2014年5月14日(水)

博士課程大学院生向け授業
博士課程の院生用の免疫・アレルギー・感染コースというのがある。各ラボが英語で研究内容を紹介するという講義シリーズ。コースの第一回だからか、参加者が多い。
今回は「実際に実験をしている人達にも話を」という依頼だったので、増田さんと前田君にもT-iPS細胞研究の部分の話をしてもらった。

2014年5月13日(火)

再生研公開シンポジウム
午後に芝蘭会館で再生研の公開シンポジウムが開催された。今回、再生医療に関連した研究をされている外部講師2人をお招きした。一人は写真の慶応大の佐藤俊朗先生。腸管の幹細胞の分野でとてもいい研究をされている。
もうひとり、ニューヨーク大学の伊藤真由美先生。毛根の幹細胞についてペンシルバニア大のCotsarellsのところでいい仕事をした後、ニューヨーク大学で独立し、その後もとてもproductiveに研究を進められている。

2014年5月10日(土)

鳴門小旅行
北大の清野研一郎先生が高浜先生をホストとして徳島大学にセミナーに来られるというので、糸井先生と私で徳島にでかけた。清野先生は今回が「初四国」らしい。セミナーには参加できなかったが、その後の小観光のお伴をした。まずは鳴門うどん。
鳴門うどんは、ラボニュース欄には2度目の登場である(2013年5月21日の記事参照)。高浜先生の案内で、前回とは違う店に連れて頂いた。こしが無くやわらかいのが特徴だが、のびているのとは違い、もちっとした食感がある。とてもおいしい。この店のは1杯300円の小さめの鉢で、食べられそうだったら2杯目を注文するというシステム。2杯頂いた。
鳴門大橋の下部には、「渦の道」という渦潮観察スポットがある。徳島側から500mくらい橋の下部を歩けるようになっている。中々の絶景だ。
この渦の道であるが、えらく立派なつくりだと思っていたら、高浜先生の説明によると、鳴門大橋を架けた時点では下部に鉄道が通る予定だったという。しかし途中でその計画は頓挫し、明石大橋を架けた時にはそういう構造はつくられなかったらしい。それで「そんなら仕方ない」と渦の道という観光施設に転換したのだそうだ。徳島側の橋脚には写真のような穴があるが、これも鉄道を通すつもりだった痕跡らしい。この件については徳島の人は複雑な思いがあるようだ。
観光船で渦潮鑑賞。満ち潮の途中だったので東から西への流れ。渦は橋の上流側でみられた。
大潮ではなかったが、十分迫力はあった。写真の渦は、怖いような勢いで巻き込んでいた。
その後、阿南市の高浜邸のスタジオでセッション。贅沢な一時である。

2014年5月9日(金)

Willem来訪
Willemが来日した。今回は新宿ジャズフェスティバルへの参加目的である。京都にも足を伸ばしてくれたというところだ。
祝迫先生につきあって頂いて、京都駅近辺で会食。この後、Willemは終電で横浜へ帰っていった。

2014年5月4日(日)

紀伊半島縦断旅行
またもラボに関係のない話で恐縮だが、十津川を通って勝浦に抜けるコースで家族旅行に出かけた。写真は谷瀬の吊り橋。連休やお盆には一方通行になるらしく、渡り終えた後に元に戻るにはシャトルバスを使う必要があり、バスの待ち時間と合わせて戻るのに1時間近くかかった。写真はバスを待つ間に対岸から撮ったもの。
旅行の3日目は、鳥羽から伊勢に向かう時に伊勢志摩スカイラインを走った。
展望台のある山頂付近で、昔栽培していたことのある、好きな植物に出会えた。テンナンショウの仲間である。写真のように、路傍に咲いていた。
アップの写真。ムロウマムシグサという。マムシグサと異なり、包の先が糸状に伸びる。葉数も少ない。こうやって固まって生えていると、見応えがある。名前は奈良県の室生山に由来するが、和歌山県、三重県、愛知県などにも分布するようである。一方、京都では見た事がない。京都の近辺ではムロウテンナンショウが多い。名前が似ているが、見た目の印象は全く異なる。
別な個体。ムロウマムシグサは、植物体の割に花の部分が大きく、鑑賞価値は高いと思う。スカイライン沿いにかなり沢山生えていて、また伊勢神宮内宮の境内にもぱらぱらとではあるが生えていたので、この一帯では相当優勢であるように思われた。

2014年5月3日(土)

京大美術部OB展(30年後の春展)
ラボに関係のない話で恐縮だが、1984年に卒業した京大美術部員達が1994年に「10年後の春展」を開催した。その時は私は中心的に幹事役をして、自分の年代を中心に先輩後輩に声をかけた。その後、5つか6つ下の森一浩君が中心になってこのOB回を引き継いでくれたようで、今回は2014年なので「30年後の春展」ということになる。何とか都合がついたので予告無しに画廊に現われ、厚かましくも急遽宴会にも参加させてもらった。写真は左から川中さん(看護師)、私、河本進(私の弟、三菱自工)、長谷川敬一(弁護士)、吉田忠則(日経新聞編集委員)。
主催者の森一浩君。北九州市で森税理士事務所をやっている。
今回は私が最年長だったが、それでも懐かしい顔ぶれが沢山来ていた。左から松田孝(株式会社インフォザイン取締役)、私、小川秀司(黄シャツ、中京大教授)、田村くん(詳細不詳、すみません)、吉田君(前出)、川中さん(前出)、中西五輪生(横河電機開発課マネージャ)、長谷川君(前出)、小川さとし(前列、精華大准教授)、檀上英利(凸版印刷企画部担当部長)。皆、学生の頃は部室に入り浸りで単位がぎりぎりで進級していたような人達ばかりなのに、社会にでるとちゃんと偉くなっているから、立派なものだ。

2014年5月2日(金)

品川セミナーで講演
京大にはいわゆる附置研究所という学部とは独立した研究所が沢山ある。それらが中心となって、何年か前から、月に1回、京大の東京オフィスで一般向けの講演会を開催している。今回は再生研の順番がまわってきたということで、私が話をさせて頂くことになった。ちなみに京大の東京オフィスは品川駅前のインターシティ品川という何だかかっこいいビル(写真)の27階にある。そのために、「品川セミナー」と呼ばれている。
品川セミナーHP  
 今回は「iPS細胞技術を用いたがん特異的キラーT細胞の再生
-がんの免疫細胞療法の革新的戦略-」という内容で話をした。  
 予告記事は、下記サイト。
http://www.kuic.jp/top_sinagawa48.html
オフィスから南側を望んだ景色。
京大オフィスの中に、100人強入れる立派な部屋がある。今回は満員御礼で、抽選が行われたという。「iPS細胞」や「がんの治療」などのキーワードが入ると、興味がもたれやすいのであろう。 後(5月19日)に読売新聞に講演内容の紹介記事が出ている。

2014年4月28日(月)

Negative Selection始動
今年の夏もJSI主催の一般向けイベント「免疫ふしぎ未来展」が科学未来館で開催される。8月10日日曜日の予定だ。その打ち上げを銀座タクトで開催することになり、そのための準備に入った。実行委員長の鈴木先生(左から2人目)はすでに何度も唄っており、常連になりつつある。今回は筑波大学の田原聡子先生(写真左から3人目)が、ボーカリストとして初参加。

2014年4月25日(金)

名古屋大学でセミナー
名古屋大学の血液腫瘍内科主催のセミナーで講演をさせて頂いた。写真は名古屋大学医学部附属病院。きれいな病院だ。
医学部の基礎研究棟。大きい。この地下でセミナーをした。1時間30分の時間を頂き、造血モデルの話からT-iPS細胞の話まで、フルに話をさせて頂いた。名古屋大学といえば血液学分野では業界をリードする存在であり、質疑応答も活発で、とてもいいセミナーをさせて頂いた。
セミナーの後、食事会。左から4人目が新学術領域「細胞運命制御」の公募計画班員の早川文彦先生(助教)、5人目が、今回ホスト役をして下さった講師の村田誠先生。

2014年4月24日(木)

日本泌尿器科学会総会
24日から26日まで神戸で標記の学会が開催された。集会長は香川大学の 筧善行(かけひよしゆき)先生。私は1回生の時に医学部テニス部に所属していたが、その時筧先輩は6回生だった。今回は午後の特別講演のひとつとしてT-iPS細胞の話をさせていただいた。私のあとには、サイエンスライターの竹内薫が、「科学嫌いが日本を滅ぼすー「ネイチャー」「サイエンス」に何を学ぶか?」という1時間枠の講演をしていた。STAP問題もかなり時間を割いて取り上げていたが、報道されていないような情報や、新しい視点の提供などはなく、その部分は残念ながらあまりおもしろくなかった。

2014年4月23日(水)

尾﨑先生と食事会
株主への業務報告会のあと、関係者で中華料理を食べに行った。

金指先生来訪
この日、増資に向けたアストリム株式会社の業務報告会があった。新日本科学関係者として同級生の金指先生が来られた(写真左端)。S61卒の4人で記念撮影した。

2014年4月22日(火)

佐治先生主催昼食会
ラボニュースの中でも時々紹介しているが、月に1回、佐治先生が昼食会を主催されている。前々回から若手をひとり連れてくるということになっていて、今回は永野君が参加。

2014年4月18日(金)-19日(土)

新学術領域「細胞運命制御」若手の会
表記の会が、浜名湖ロイヤルホテルで開催された。
ホテルの部屋から西側をみたところ。
ホテルの部屋から北側をみたところ。養魚場のようだ。
領域代表、北村先生のあいさつ。
今回はうちの研究室からは私、増田さん、前田君、河田君、永野君、櫻田さん、一瀬君が参加した。増田さんと前田君は講演させてもらった。河田君と一瀬君はポスター発表をした。
ホテルのロビーで集合写真。総勢40名強の参加者があった。
ポスターセッション。
懇親会にて。増田さんがおじさん達に囲まれている。
懇親会にて。左端は五十嵐研の伊藤亜里さんで、B細胞初期分化過程ではミエロイド系関連遺伝子が抑制されることが大事という内容のポスター発表をしていた。増田さんが今回発表したミエロイド-B前駆細胞という話とも関係があり、とても興味深かった。
東京薬科大学の伊東史子先生が、日本酒の差し入れをしてくれた。とてもおいしかった。
中西先生の部屋で引き続きdiscussion。
若手は元気があっていい。なお、今回は、若手PIによる独立迄の経緯の話が5題あり、とてもおもしろかった。

2014年4月16日(水)

笹井先生記者会見
今回のSTAP細胞騒動の中の最重要キーマンである笹井先生が、ようやく記者会見を開いた。アドバイザーとしての不明を詫びつつも、手元にある知見を説明する合理的な仮説としてstap現象が事実である可能性は残っているという立場はしっかりと主張していた、理路整然としており、説得力はあった。ただ、「頼まれたから手伝っただけ」という「ひとごとモード」が前面に出過ぎているように思えた。

2014年4月11日(金)

濱崎先生にThymOzの報告
濱崎さんはここのところあれこれと忙しかったということで、先日開催されたThymOzには行かれなかった。それで増田さんが夕食を兼ねて濱崎さんへのThymOz報告会をするという話をきき、私も突然参加させてもらった。ついでにNHKのスタジオでの収録の時の話などをきかせてもらった。

2014年4月9日(水)

小保方さん記者会見
小保方さんが久々にメディアに登場した。4月1日に理研の調査委員会が小保方さんの論文に「不正」があったとした事についての、不服を申し立てる会見である。弁護士を数名雇って抗戦するようだ。新しいデータなどの提示はなかったが、質疑にも最後まで自分の言葉で応答していた。

2014年4月6日(日)

NHKスペシャルで研究内容が紹介される
NHKは人体-ミクロの大冒険という3回のシリーズを放映した。4月6日夜9時から第3回が放映され、その中でうちの研究室の研究内容が少しだけ紹介された。放映日はヘロン島にいたので、後で録画を見た。
第1回は「誕生」、第2回は「成長」、第3回は「老い」をテーマにしたシリーズ。番組では、老化は免疫細胞の老化が体全体の老化を促進する、というような説がベースになっている。「老いと戦う細胞」とは、再生医療に用いる細胞の事。
番組の冒頭、いろいろなカットが流れる中で、一瀬君が一瞬映っていた。
スタジオでのトークには3回とも山中先生が出ているが、他は回ごとに少し違ったりする。左から阿川佐和子、野田秀樹、山中先生、濱崎先生。
濱崎先生は免疫学の専門家として登場。動脈硬化などの組織の老化には実は免疫が関与しているという説を語っていた。老化で免疫細胞が判断力を失って暴走するという説明だ。
 番組では免疫細胞の老化が実は老化の原因だった、というようなシナリオになっていた。老化現象の中で免疫系の寄与度はそう大きくないようにも思うが、一定の関与はしているだろうから、まあ許せる範囲の表現であろう。濱崎さんもそのあたりはよくわかった上で、NHKのシナリオを尊重しつつ、抑えた表現で、とてもうまく解説していた。後で濱崎さんにきいたところ、台本は無く、すべてアドリブだったという。私なら、「あー」とか、「うー」とか、「えーと」とか、間違いなく連発するところであろうが、濱崎さんはよどみなく、うまくしゃべるなあ、と感心してしまった。
番組はCGがふんだんに用いられ、さずがNHKだと思った。おおむねよかったが、T細胞レセプターのイメージは、ちょっとどうよ、と思った。この点は、高浜先生も免疫4次元空間班員ブログの4月13日の記事に書かれている。高浜先生は他にも気になったところをあげておられる。
これは胸腺のイメージで、右上の割れている細胞は、「ランダムに作られたT細胞の中で適格でないものが胸腺上細胞との反応のよって除かれている」ところを表している。これはまあいいのではないかと思った。
番組の中ほどで、「今、京都大学で老いという運命を変えようとする研究が進められている」というよな文脈で、うちの研究が紹介された。ラボのメンバーがラボコートを着て、ベンチに向っているシーン。右奥はたまたま京都に共同研究の打ち合わせに来ていたWilfred(1月31日の記事参照)。撮影は2月7日だった。
前田君がディープフリーザーから山中因子を出すところ。
山中因子の入ったバイアル。
ヒトT細胞から作製したiPS細胞のコロニー。このiPS細胞のコロニーの映像が番組全体の中で何度も使われていた。
ヒトT細胞から作製したiPS細胞から、T細胞を「再生」させる。
「再生」したT 細胞。元のT細胞と同じ反応性を保持している。番組では「人工T細胞」と名付けられてた。中々いい名前だ。
私は取材を受けた時に、主にがんや自己免疫病などを治す治療戦略の話をしたが、「iPS細胞技術を用いれば老化した免疫細胞を若返らせる事もできる」というような話も少しした。番組では、全体の流れに合わせてその部分だけが使われていた。それにしても、ごく短い説明なのに、つっかえまくっており、情けないかぎりだ。
取材に協力したラボとして、免疫関係では、湊先生(京大)、大野先生(理研)、高浜先生(徳島大)の名前があがっている。

2014年4月2日(水)-6日(日)

ThymOz2014に参加!
今回はシンガポール航空で行くことになり、関空/シンガポール(7時間)、シンガポール/ブリスベーン(8時間)というコースだった。シンガポールでの乗り継ぎの際に、大ボケをかましてしまった。飛行機に乗り込む直前にセキュリティーチェックがあったのだが、そこでパソコン+カメラ+携帯を入れたかごから、これらを回収するのを忘れたのである。  
 離陸してしばらくして、スライドつくりの作業をしようとして、パソコンがかばんの中に無いのに気がついた時は、さーっと血の気がひいた。飛行機に乗る直前の保安検査場でのことだから、もしかして気をきかせて飛行機に積んでくれてないかと期待したが、そういうこともなく、回収されて保管されているかどうかの確認をCAの人に聴いても「連絡はした。オフィスは明日朝まで開いてないので今は不明。」と要領をえない。  
 ブリスベーンに到着後は、乗り継ぎ時間にあまり余裕が無く、状況が不明のまま国内線へ乗り継いだ。写真は、国内線搭乗前に、どうしようかと悩んでいるところ。
グラッドストーンに10時頃に着いて、同空港からヘリコプターでヘロン島へ。今回は、うちのラボからは私、増田さん、前田君、一瀬君が参加。
ヘロン島までは約60km。30分くらいで到着。
ThymOzの主催者、モナシュ大学のRichard Boyd。第一回から今回まで、ずっと彼と彼のラボの准教授のAnn Chidgey(チジィというように読む)と二人でオーガナイズしてきた。彼もそろそろ退官なので、ThymOzのヘロン島での開催は今回が最後と彼は言っている。
初日のキーノートスピーカーは、バーミンガム大学のEric Jenkinson。先代のJ. J.T. Owenが率いていた頃から胸腺の発生、胸腺細胞の分化など研究で先導的な役割りを果たして来た研究室で、胸腺の器官培養法やdGuo処理法、再凝集培養法など、この分野の研究者の誰もが使う手法を開発してきた研究室でもある。包括的な話と、最新の話題がバランス良く混じった、いい話だった。
2日目の夕食後、20時頃から、「the turtle hatchings!(ウミガメ孵化)」と題された若手のセッションで、一瀬君が発表。「MHCハプロタイプホモからヘテロへ骨髄を移植した時に見られるハイブリッドレジスタンスを抑制するのにラパマイシンが有効」という話。一瀬君はJ. Sprentからの「ラパマイシンはNK細胞にどう効くの?」という質問にも堂々と答えていた。お疲れさまでした!
私は2日目の夜から一瀬君のパソコンを借りて準備をし、3日目午後イチの発表(ポリコム欠損でT細胞がB細胞に変わる話)を無事に終えた。夕方のセッションでは、増田さんと前田君が20分ずつもらえていたが、同じT-iPS細胞関係の話だったので、増田さんが背景と自家移植の話、前田君が他家移植の話、というように振り分け、ひとつの発表として続けて話をした。座長はJ. Sprent。いろいろな質問に対して、おおむね増田さんが答えていたが、Goerg Hollanderが前田君にした「腫瘍が大きい時でも効くと思うか」という質問に対して「始めは腫瘍細胞が少ない例に対して施行する予定」というような事を的確に答えていた。お疲れさまでした!
この会では、夕方のセッションが終わってから、夕食迄はサンセットドリンクというdiscussion時間が設けられている。オーストラリアワインのテイスティング会も兼ねていた。写真は3日目。糸井さんはこの前日、増田さんはこの少し前に発表が無事に終わって、二人とも晴れ晴れとしている。
最終日の夕食後は、Trivia Nightというクイズ大会があり、その後、ThymOz band登場。ベース高浜先生、ドラムス松本先生、アコギRoland Scollay。今回は私自身も1曲、鈴木春巳先生も1曲唄ったが、メインボーカリストは、トロント大学のCynthia Guidosがつとめた。大変上手だった。
前田君も一瀬君もよく踊っていた。
一方私の荷物はブリスベーンのシンガポール航空の事務所に届けられていて、回収できた。やれやれ!なお、写真ではCAの人から受け取っているようにみえるが、CAの人は立て看板である。皆様の温かい手助けのおかげで何とかなりました。特にあれこれ手配してくれた増田さん、パソコンを貸してくれた一瀬君、カメラを貸してくれた糸井さん、ありがとうございました!  
 今回の会では、いつもに増して、よく学び、よく楽しみました!  
 なお、もう少し詳しく見てみたいと思われる方は、各地探訪よもやま話の中のThymOz2014参加記を見て下さい。

2014年3月28日(金)

横浜理研IMS-RCAI探訪
久々に理研を訪れ、伊川君、佐藤さん、谷内先生、古関先生らとあれこれと打ち合わせをした。帰る際、京都への最終便に乗りそこね、仕方なく品川周辺をあちこちと探したが空いている宿が全くなかった。少しでも京都に近づいておこうと思って名古屋行きの新幹線に飛び乗ってから、まだラボにいた増田さんや河田君に名古屋駅周辺のホテルを探してもらったが、名古屋でも空いている宿が全くなかった。大垣に何とか1軒見つけてくれて、名古屋で在来線に乗り換えて、12時をすぎてから無事にチェックイン(写真)。大垣の場合でも駅に隣接するホテルは満室だったという。教訓は、「春休みの週末は侮るな」ということであろう。

2014年3月22日(土)

横手山
週末に家族で志賀高原の横手山方面へスキー旅行。横手山は2305mで、山頂付近のスキー場は信州の中でも一番標高が高いとのことだ。標高が高い分、3月下旬でも雪質がましだろうということで、今回はこの方面へ来ることにした。とはいえ、この週末は寒波が襲来し、ここまで来なくても、白馬の方面でも大雪だったそうだ。横手山の山頂はとんでもなく寒かった。

2014年3月18日(火)

宇高研訪問
ラボの皆と高知大医学部の免疫学教室の宇高研を訪れた。医学部や病院は高知市ではなくお隣の南国市にある。
宇高研はこの建物の7階。
宇高研HP:
教授室にて、宇高先生と。宇高先生は高知に来てもう10年になるらしい。部屋も年季が入っている。7階なので、見晴らしはよい。
驚いた事に、教授室に高速液体クロマトグラフィーが置いてあった。宇高先生自身も時々動かしているらしい。
セミナー室で、宇高先生のセミナーを拝聴し、その後共同研究について打ち合わせをした。宇高先生は、特定のHLA分子に乗るペプチドのデザインに関しては独自に開発されたプログラムを持っておられて、とても素晴らしい。
2012年2月に横浜理研から宇高研へと移送されたVantage。まだ生きている!感動の再開だった。2012年2月27日の記事を参照されたい。
高知市内の料理屋で、高知料理で会食。一番手前は助教の小松先生、増田さんと一瀬君の間の人は准教授の清水先生。
シロウオ。これでも成魚である。シラウオとは違う種。
盛りつけも豪快だ。
旅館で遅く迄discussionを継続した。
宿は三翠園。市街地の真中にあり、高知城や県庁にも近かった。
19日の朝は出発前に近所を散策した。はりまや橋は、日本三大がっかり名所のひとつとして知られている(他は札幌の時計台と長崎のオランダ坂)。そう知りつつ訪れたので特にがっかり感は無かった。

2014年3月14日(金)

STAP細胞論文に関する理研の中間報告
1月下旬に発表されたSTAP細胞論文の中の図の不適切な使用に関して、2月中旬から理研による調査が入っており、本日はその中間報告会があった。ネット上の生中継をラボの皆で神妙に視聴した。この件はついに理研の理事長の野依先生の謝罪までの事態となり、論文の取り下げも要請されるようである。日本のサイエンス界にとって由々しき問題だ。STAP(分化した細胞にストレスを与えると全能性を獲得する事)という現象がもしも本当に存在するなら、論文作製上の不手際のために取り下げになるのは、惜しい話だ。ただ、最近は信憑性にも疑義がもたれ始めている。この件に関するコメントはCell Fate倶楽部に少し書いているので、よければそちらを参照されたい。
Cell Fate倶楽部:

谷内先生来訪
理研IMS-RCAIのグループディレクターの谷内先生が来訪されたので、朝10時から再生研東館ルーフテラスでセミナーをして頂いた。サイレンサーやエンハンサーの機能を調べるために、調節領域のノックアウトマウスやノックインマウスをつくりまくるという、相変わらずすごいアプローチだ。午後いちに、KTCCの下見ということで、平安会館に向われた。

2014年3月13日(木)

CiRAの吉田研と合同食事会
再生研西館1階のラウンジで、CiRAの吉田善紀先生のラボの人達と、かに鍋を囲んで親睦会をした。立派な蟹だ。
吉田先生は循環器内科系の先生で、iPS細胞から心筋を再生する研究を行っているが、ラボには血液内科系の大学院生もいて、血液細胞の再生の研究も行っている。そういう関係でうちのラボとも以前から交流がある。右から西澤先生(院生)、吉田先生、蝶名林先生(研究員)、舟越先生(院生)。
吉田研HP:
うちのラボの皆も、かに鍋にご機嫌だ。
厨房で働く若者達。
特に河田君は大活躍で、肉じゃがを2ラウンドも作ってくれた。とてもおいしい。家庭でもいい主夫をしていることであろう。

2014年3月11日(火)

洋蘭を購入
3月9日(日曜日)に、修学院の五島園芸店に行って、洋蘭を数鉢購入した。写真はマステバリアという南米産の蘭で、難しいという話だったからこれまで試した事もなかったが、どうやら栽培が容易なものもあるようだ。今回は、一鉢800円という安さに驚いた。安いという事は栽培が容易ということであり、店の人もそう言っていた。教授室の窓際は胡蝶蘭が元気に育つくらい割とよい環境だから、もしかしたらいけるかもと思い、挑戦してみることにした。
これはリカステという南米産の蘭。これも昔から欲しかった種で、やや高かった(3千円台)が、購入して窓際に置いてみることにした。バルブの頂部からいかにも単子葉植物らしい葉がでて、花芽はバルブの根元から出るという、蘭の典型のような形状をとっているのが大変好ましい。是非来年も咲いてほしいものだ。
これはパフィオペディラムのマリポエンセという中国の雲南省に自生する原種。これも比較的容易ということで購入した。3000円台。花は径10cmくらい。花茎が長く、すっと60cmくらい上に伸びて咲く。日本の野生欄のクマガイソウに少し似ている。
これは今回買ったものではなく、増田さんが昨年Nataliaからもらった蘭。コチョウランの一種と思われる。今年も咲いた。

2014年3月10日(月)

小川先生、江藤先生と飲み会
小川先生、江藤先生と、研究の打ち合わせも兼ねて、鴨鍋をつつきながらの、飲み会。雪が降る中を、二次会にも行ったが、小川先生も江藤先生もいろいろと事情通なので、話が尽きなかった。

京大合格発表
今日は京大の合格発表の日だったようだ。12時に掲示だったらしく、弁当を買いに行った帰りに医学研究科の人間総合科学部の前を通りがかった時に、ちょうど合格発表のボードが建物の中から出されて、歓声があがる瞬間に立ち会った。

2014年3月7日(金)

オムロンの人達が来訪
オムロンといえば血圧計、体重計などの各種測定器のイメージがあるが、センサー、スイッチなどの制御装置の技術で自動改札機などの先進的な機器をつくってきた京都の会社だ。バイオ関連の製品の開発も始めるようで、三井住友銀行の紹介で、事業インキュベーション部門の人(前列左の二名)が再生医療の研究の現場の話をききに来られた。

2014年3月4日(火)-6日(木)

日本再生医療学会
3月4日から6日まで、京都の国際会館で日本再生医療学会が開催される。集会長は、再生研の田畑先生。私も組織委員ということになっている。始まる前日の3日に、会長招宴の食事会が、京都国立博物館で催された。まずは写真の建物の中で、弁士と楽団の生演奏付きの無声映画(坂東妻三郎主演、坂本龍馬)を20分ほど楽しんだ。中々斬新な企画だ。田畑先生の趣向のようだが、確かに京都といえば、映画も名物のうちかもしれない。
別な新しい建物の中で会食。中庭に面していて、いい感じの部屋だ。
再生医療学会は、年々大きくなってきていて、今回も参加者は3000人近かったという。協賛企業も抄録集を見ると200社くらいありそうだ。ブースを出している企業数も多く、展示場はぎゅうぎゅう詰めだ。
この学会に間に合わせるかのように、iPS細胞研究所の長船(おさふね)健二先生が書かれた「もっとよくわかる!幹細胞と再生医療」が出版された。横に約3年前に出版された拙著が並んでいるのが嬉しい。羊土社の「もっとよくわかる!」シリーズは、拙著が2011年2月にシリーズ初として刊行された後、2年半くらい続刊が出なかったが、昨年8月に「もっとよくわかる!脳神経科学(工藤佳久著)」、今年2月に「もっとよくわかる!感染症(阿部章夫著)」、そして今回ので、4冊目である。ヒットシリーズになってほしいものだ。長船先生のも早速購入して読ませて頂いた。とてもわかりやすく、再生医学の入門書として申し分ないと思った。
ポスター会場にて。ポスター発表+ハッピーアワーと称して、会場では日本酒が小さなカップで供されていた。写真左は、小玉博明先生。幹細胞/ストローマ細胞の研究者で、私が理研にいた頃は理研の知財業務を担当されていたが、現在は日本全薬工業株式会社の技術顧問をされている。小玉先生は奥羽大学教授をされていた頃にPA6やOP9などのストローマ細胞株を樹立されたことで有名だ。特にOP9細胞はヒトでもマウスでもES/iPS細胞から血液細胞を誘導する時のフィーダー細胞として世界中で広く用いられている。1999年にカナダのJ.C. Tuniga-PfluckerがOP9にノッチリガンドDLL1を導入したストローマ細胞がT細胞分化を支持することを示してから、彼が作製したそのOP9-DL1は広くT細胞の分化誘導用のフィーダー細胞として使われている。彼が作製したOP9-DL1はGFPがマーカーとして入っているので使いにくい点があったため、我々は独自にhNGF-Rをマーカーとしていれた細胞OP9/N-DLL1を作製し、理研BRCに寄託している。このOP9/N-DLL1もかなり広く使われている。  
 写真右は理研IMS-RCAIのYoung Chief Investigatorの第一期生である金田勇人先生。慶応の岡野研の出身で、神経幹細胞、造血幹細胞、間葉系幹細胞などの老化の研究などをしている。
左から再生研所長の岩田先生、桂先生、再生研副所長の開先生。
2日目の懇親会では京都の地酒が供されていた。いい企画だ。左から「月の桂 柳」「古都千年」「鷹取」「神聖」「ほうしゅく」「慶長」「鶴正宗」。
懇親会の様子。
集会長田畑先生の挨拶。再生医療学会の特徴は再生医学と医工学がうまく融合していることである。田畑先生は工学部出身で、マテリアルやドラッグデリバリーの専門家で、そういう人が集会長をするということがこの学会のあり方を表している。
東京医科歯科大の西村栄美先生と。西村先生は今年1月22日に京大芝蘭会館で開催された京大病院iPS・再生医学細胞研究会で特別講演をされ、皮膚の幹細胞の動態や皮膚の老化/再生についてとてもおもしろい話を聴かせて頂いた。その時はあまり話ができなかったが、この日はゆっくり話ができてよかった。
うちのラボのスタッフと、理研IMS-RCAIの山田先生(左から二人目)。山田先生とは理研のiPS細胞クレストのプロジェクトで増田さん、ラウールと共にずっと一緒に研究をしてきた仲だ。
山田先生も交えて再生研の私の部屋で引き続きdiscussion。
最終日の午後、増田さんは炎症・免疫というセッションで一人座長。座長業もすっかり板についてきた感がある。  
 今回は、私は、初日に中内先生と多賀先生が座長をされたシンポジウムで、金沢大の中尾先生との共同研究ネタ(Katagiri et al, Stem Cells, 2013)を話させて頂いた。この論文の中では「ヒト骨髄において個々の造血幹細胞の多くは限られた系列の細胞しか作っていない」という知見を報告するとともに、それを説明するためのモデル「モザイク系列決定誘導微小環境モデル」を提唱している。今回座長の先生方が選んで下さったので話ができたが、中々この話をする機会もないし、総説を書く機会も持てないでいる。血液学におけるとても重要な話だと思うので、できれば血液学会系統の会でも話をさせて頂きたいものである。  
 この他に私は3日目の坂口先生と私が座長をする移植免疫のシンポジウムでT-iPS細胞の話をした。また、前田君と一瀬君は、二日目午後に口演を行った。  今回の学会は学ぶことがとても多く、いろいろな人とも知り合えて、またラボメンバーの活躍の機会も多くて、とてもいい学会だった。

2014年3月3日(火)

平川さん来訪
平川さんは今Thomas Boehmのラボ(ドイツのFreiburgのMax Planck Institute)で博士課程の1回生をしている。医学部の武田俊一先生のラボで修士課程を終えた後、武田先生の紹介でThomasのラボに移った。以前に少し相談にのった事があるので、今回帰国に際して訪ねてくれた。あちらでは岩波先生(高浜先生のラボでメダカのENU mutagenesisの研究をしていた先生)も元気にしているとのことだった。ThomasのラボHPのトップページのグループフォトを見ると、ふたりが真中辺りに写っている。
Thomas BoehmラボHP:

西村君来訪
西村君は中内研の研究員で、昨年うちがCell Stem Cellに論文を出した時に同じ号に中内研から出された論文の筆頭著者だった人だ。どちらもiPS細胞技術を用いてヒト抗原特異的T細胞を再生させるという話だったが、うちのラボはメラノーマ抗原特異的CTL、中内研はエイズウイルス特異的CTLの再生という話だった。なお中内研の研究は中内先生と共にcorresponding authorである金子先生(現iPS細胞研究所)が実質的に主導していたとのことである。西村君は2011年頃にうちのラボにマウス胎仔胸腺器官培養を習いに来たこともあって、その後も学会などで会った時も話をしている。中内先生がいよいよ本格的にStanford大学に主業務を移すということで、彼も1週間後くらいには日本を発つという事だが、明日からの再生医療学会に参加するということで立ち寄ってくれた。2012年7月3日の記事にも登場してもらっているが、相変わらず(変わらなくて当たり前だが)背が高い。

2014年2月28日(金)

Negative Selection会合
バンド関係者で理IMSの6階ラウンジに集まって、昨年の分子生物学会の最終日のパフォーマンス(2013年12月6日記事参照)の鑑賞/反省会、および今後の活動に関する話し合いを行った。当面の活動予定としては今年の免疫ふしぎ未来展(8月10日)の打ち上げパーティーでの演奏会。

2014年2月27日(木)

ES/iPS細胞実験スタンダード刊行
中辻先生監修と末盛先生編集のES/iPS細胞研究のためのプロトコール集が羊土社から出版された。増田さんが「ヒトiPS細胞からのキラーT細胞分化誘導」という項目を書いている。増田さんによると細部にこだわった校正が3回もあり、大変だったそうだ。それだけの事はあったようで、ざっと見た感じでは、編集がしっかりなされていて、詳細である一方でとても読みやすく、大変使い勝手のいい本になっているように思われる。

2014年2月25日(火)

杉村先生とdiscussion
杉村先生は大阪大医学部卒業後すぐにLinheng Liのラボに留学してPhDを取得。その成果はCell誌に報告している。造血幹細胞のニッチに関する、いい仕事だ。現在、ヒトiPS細胞の培養技術を再生研の川瀬先生から学ぶということで再生研に滞在中で、血液細胞の分化誘導法についてうちのラボに相談に来られた。

2014年2月21日(金)

免疫四次元空間総括班会議
徳島大学の西病棟の11階の日亜メディカルホールで新学術領域免疫四次元空間の総括班会議が開催され、来年度に行われる中間評価に向けての話し合いが行われた。写真はホールの窓から見えた徳島観光の名所、眉山(びざん)。会議の様子は同領域のHPの班員ブログにも書かれている。
http://asmion-blog.org  
 このブログは、班員ブログと名付けられているが、これまではほぼ高浜先生しか書いていないので、「班長ブログ」とも言われている。最近はヌタウナギの記事がおもしろかった(2月25日投稿)。今後他の班員も書くようにしていくらしい。

2014年2月17日(月)

滝沢先生セミナー
チューリヒ大学のManzの研究室でグループリーダーをしている滝沢仁先生(左から2人目)がセミナーをされた。ホストは江藤先生。滝沢先生は高津研の出身で、高津研では高木先生の下でlnkシグナルの研究をされていた。その頃に江藤先生とも共同研究をしていたとの事。今回の話は急性炎症と慢性炎症の時の造血幹細胞の動態の話。これからの展開が楽しみな話だった。ホストの江藤先生主催で、おでんがおいしい店で夕食。
その後、江藤先生がいい雰囲気のバーに連れて行ってくれた。レコード盤のジャズが流れている。背後に見えているのはTannoyのスピーカー。ウイスキーの品揃えもよかった。

2014年2月16日(日)

京都マラソン
2012年から開催されるようになった市民参加型マラソン大会。1万5000人が参加するらしい。コースは昨年と全く同じだ。市民参加型なのでコースに使われる道路は長時間走れなくなるが、鴨川の堤防内を走る部分が設定させているおかげで北大路通りや河原町通りは通れるので、それほど不便ではない。
図のようにコースは再生研のすぐ横を通っている。朝、家から大学に行く際、河原町を二条まで下がって、二条で橋をわたって東大路の手前で北上するというルートを取った。
すぐ近くなので、見物に行った。鴨川の西側の堤防内、丸太町の橋の少し北が35km地点になっていて、給水所が設けられている。最初のランナー(写真)が来たのは11時7分だったから、予定通りに9時きっちりにスタートしていたとしたら35kmで2時間7分ということになる。2時間30分くらいのペースだ。過去2回の優勝タイムは2時間26分と2時間20分というから、まあこんなものなのかもしれない。ネットで調べたら東京マラソンは2時間10分をきることもあるようだし、大阪マラソンも2時間10分台のようだ。せっかくだから京都ももう少し強いランナーを招待すればいいのにと思った。
丸太町の橋から再生研の建物をみると、冠雪した比叡山が背景にそびえており、中々いい感じだったので写真を撮った。
再生研の横の川端通り。人が走っているだけなのに、なぜか見ていて楽しい。特に技や芸が見れなくても、人が必死になっているところを見るだけで、おもしろいのかもしれない。
11時46分頃。3時間20分くらいのタイムの人達だ。これくらいになると沢山いる。もっとも、一般ランナーとしてはこれでもかなりいい方のタイムだろうと思われる。

2014年2月15日(土)

医工連携人材育成セミナー交流会
文字通りの医学と工学の連携を促進するセミナーで、1時間30分を9コマ、3回に分けて開催される。普段は神戸で開催されるが、時々京都で開催されるらしい。今回は私も1コマ担当させていただき、2月1日土曜日に講義をした。
http://www.kobe-ipc.or.jp/up_tp/tp_file_1139_69906746.pdf  
 この日は講義の最終日で、楽友会館で交流会が催された。左は再生研所長の岩田先生、真中はこのセミナーを主催する神戸市産業振興財団の永井さん、右は経産省近畿経済産業局の薗さん。

2014年2月14日(金)

朝から降雪
京都は、早朝から雪が降り始めた。写真は朝8時30分、出町柳の橋から望む高野川。

2014年2月13日(木)

コチョウラン、今年も開花
写真は2年前に頂いたコチョウラン。昨年に続き、今年も花を咲かせた。コチョウランの栽培は、洋蘭の中では、そう簡単な方ではない。居室では、一般には湿度不足でうまく育たないと思われる。この鉢も教授室の窓際においてあるだけで特別何もしてないが、レックスベゴニアなどを近くに並べてあるのがいいのかもしれない。

2014年2月13日(木)-14日(金)

Bizan Immunology Symposium開催
(増田喬子記)
2月13,14日にわたってBizan Immunology Symposiumが徳島大学藤井節郎記念医科学センター内の藤井節郎記念ホールにおいて開催された.藤井節郎先生は昭和37年から51年まで徳島大学に在籍され,コレステロール・脂質などの生化学研究を行われていた.今回の会場となった藤井節郎記念医科学センターは一般財団法人藤井節郎記念大阪基礎医学研究奨励会からの寄付によって建設されたそうである.1階には194席数のホールが設けられており,ここが今回のシンポジウムの会場であった.11月に開所したばかりの真新しいホールである.
高浜先生の挨拶の後,Al Singerによる講演から始まった.Alの話は,胸腺においてCD4への系列決定が起こるときの,分子メカニズムに関する話で大変面白かった.ゲストスピーカーは35分,徳島大学内の演者は20分,若手によるshort talkは10分という構成であり,私は1日目最後のスピーカーとして発表する機会をいただいた.  
 iPS細胞技術を用いた新たな細胞免疫療法の開発に関しての発表だったが,基礎研究者ばかりのシンポジウムらしく,質問はT細胞分化に関することばかりであった.
プログラムのリンク
夜は徳島大学学長主催による夕食会が「渭水苑」で開かれた.徳島で一番格が高い料亭とのことである.着席式による和食コースで,徳島大学の先生方とゲストがバランス良く組み合わされている.  学長挨拶に続いて阪大・審良先生による乾杯.
2日目は朝から大雪であった.徳島では珍しく,10年ぶりの大雪とのことであった.少し早めにホテルを出るも,渋滞でバスが遅れておりプログラム開始直前に会場に到着した.大雪のために本州への交通手段が麻痺してしまい,唯一残された手段が,汽車で香川を回り瀬戸大橋で岡山に出るというものであった.予定変更を余儀なくされた参加者も多く,早いうちに徳島を出なければいけないという先生がいらっしゃったために,プログラムの順番が一部変更された.そのおかげで予定された発表はキャンセルされることなく終えることができた.
昼食はゲストスピーカーと若手研究者の交流を図るという意図もあり,事前に決められたグループに分かれて摂ることになった.私はDinah Singer, 松本先生,山下先生たちと同じグループであった.
午後のプログラムを全て終えたのが4時前だった.朝からの雪もようやく降り止んでいたが早々に帰路につく先生方が多かった.  
 夜は,Al&Dinah Singer夫妻・Al labへの8年にわたる留学から千葉大学に帰国したばかりの木村元子さんとともに高浜邸での夕食に誘っていただいた.鍋とさわち料理をいただきながら楽しい時間を過ごさせていただいた.帰りは高田先生に車に乗せていただいて,阿南市から徳島市内まで帰ってきた.

2014年2月12日(水)

免疫学会理事会
免疫学会の臨時理事会が医科歯科大で開かれた。主な議題は、学術集会のワークショップの英語化の是非。午前中のシンポジウムは集会ごとのプログラム委員が決めることだが、午後のワークショップは学会が扱うことになっている。前回の幕張での集会(2013年12月11-13日の記事参照)では、ワークショップは発表だけでなく質疑応答も英語だった。そのため、discussionが全体に薄っぺらくなり、また質問が聞き取れないとか、答えられなくて演者がフリーズという事態もよく見られた。アンケートでも完全英語化に肯定的なのはせいぜい30%くらいだった。   
 にもかかわらず、学術委員会では英語化の方向で引き続き進めることになり、理事会でもそれに反対する人はどちらかというと少数であったため、基本的には完全英語化の方針を踏襲することになった。具体的には、演題募集要項には「発表は英語」と書いて、質疑応答については特に表記しない、ということになった。もし問い合わせがあればJSIの事務局が「原則英語でお願いします」というように答えるという方針だ。また座長には臨機応変に日本語に切り替えることを推奨するようお願いするという。  私は質疑応答くらいは最初から日本語でもOKとした方がいいと思う。つまり、「質疑応答は言語自由」と演題募集要項に明記してもいいのではと思う。いうまでもなく学会ではdiscussionはとても大事だ。英語の練習は他の機会にすればいい。せいぜい数人の外国からの参加者のためにどうして貴重なdiscussionの機会をpoorなものにしなければならないのか、私には理解できない。  
 写真はお茶の水駅の前の道。2月8日の雪がまだ残っている。

2014年2月10日(月)

天下一品でお別れ会
Wilfredの日本滞在の最終日。明日朝早く京都を発つ。お別れ会を兼ねて、夕食に皆で北白川の天下一品本店のラーメンを食べに行った。天一のラーメンはWilfredの大好物である。Wilfredの奥さんのAnnekeも大好きで、Wilfredはこの日持ち帰り6食分をみやげに買った。
永野君(左)は天一は今回が初めてだそうだ。「確かに、おいしいですね」と言っていた。

2014年2月8日(土)

胸腺研究会
今年の胸腺研究会は東京で2月8日に開催される。昨年も2月8日だった(2013年2月8日の記事参照)。前日入りして、高浜先生、糸井先生らと夕食。
会場は本郷三丁目の駅寄りの東大の構内にある伊藤国際学術研究センター。昨年できたばかりらしい。この日は朝から雪が降っている。
伊藤国際学術研究センターHP:

会場は地下2階。地下にあるとは思えない、大きくて立派なホールだ。この研究会は、胸腺腫/胸腺癌などを対象にした胸部外科や病理学の医者が主体の研究会で、臨床関係の話題が多いが、通常基礎研究のセッションもひとつ設けられている。増田さんは基礎研究のセッションの中でNancy Manleyのラボに留学中に行った研究について話をした。
第33回日本胸腺研究会プログラム:

午後イチの特別講演は、東大医科研准教授の秋山泰身先生(左から二人目)。講演後、秋山先生と話をしようと一緒に外にでたら、朝からさらに積もって、大雪になっている。
大雪のため会の終了後早めに帰る方がおられた分、懇親会はやや寂しい感じだ。
今回の集会長、東大の呼吸器外科の中島淳先生によるあいさつ。この日の50演題については、大雪にもかかわらず全スピーカーが時間通り発表した事を、喜んでおられた。
日本胸腺研究会の代表理事は名古屋市立大学の藤井義敬先生が務めておられたが、このたび定年退官に合わせて勇退され、代わって大阪大学呼吸器外科の奥村明之助先生(写真)が代表理事になられた。この会は代表理事が二人いて、もうひとりは徳島大学の高浜先生。なお藤井先生は臨床の先生ではあるが、基礎研究も力を入れて来られていて、KTCCにもこれまでずっと参加されている。退官後もこれまでのような活動は続けていただきたいものである。
真中は来年の胸腺研究会の集会長をされる岩渕先生。北大の小野江研の出身で、今は北里大医学部の免疫研の教授。左端は岩渕研の院生、二人目は講師の江島先生。
7時過ぎ、懇親会場を後にして帰路につく。雪はずっと降っていたようで、20cmくらい積もっている。記録では東京の積雪は27cmで、45年ぶりの大雪だったらしい。
本郷通り。もはやノーマルタイヤではきつそうだ。この後、新幹線で京都に帰る。横浜あたりまでは積雪が見られたが、西に行く程雪は少なく、結局40分程度の遅れはあったが、問題なく帰れた。

2014年2月3日(月)

吉田神社の節分祭
Wilfred、一瀬君と吉田神社の節分祭に行った。旧暦でいうと大晦日にあたるらしく、年越し蕎麦を食べた。
鮎の塩焼きのお店で、向い合わせた人達とお酒を酌み交わした。右端はライブハウスRAGの取締役/プロデューサー、左端はその娘さんで、日本舞踊をされているらしい。左から2人目−4人目はエッグアーティスト、音響関係のエンジニア、ピアノの先生。松井酒造のお酒を持込んだりして、かなり飲んだ。
夜の11時から、古い神札などを燃やす行事が行われた。火炉祭(かろさい)というらしい。大きな火だ。京都は長いが、初めて目にした。この火にあたると、無病息災をもたらしてくれるらしい。

2014年1月31日(金)

ようこそ、Wilfred
Wilfredが来訪し、Nicoleと久々の再開。
歓迎会で、ちゃんこ鍋。Wilfredは日本にいた頃は大相撲の大ファンで、ちゃんこ鍋も大好きだったらしく、久々のちゃんこ鍋に大喜びだった。右端は桂研OGのユンメイさん。

2014年1月30日(木)

旧解剖学講堂で医科学大学院修士課程審査会
旧解剖学講堂は一時老朽化のため使えなくなっていたが、改築され昨年6月頃から医学部記念講堂として使われるようになった。この日は医科学の修士課程の審査会が開かれた。
講堂内部。斜度の大きいすり鉢状の階段室がよく復元されている。昭和55年、私はこの部屋で大学入試を受けた。3回生の時の解剖学の授業は別の新しい建物だったが、解剖学以外の基礎学の授業の一部はこの部屋で受けた。
病院の臨床免疫科の講師の大村先生と実験助手の中川さん。臨床免疫の修士の学生の審査会があるというので、聴きにきていた。

2014年1月29日(水)

「アストリム株式会社」が世にでる
本日の日経新聞の夕刊に、アストリム株式会社の創業が報じられた。
記事のアップ。昨年の1月に我々は「iPS細胞でがん抗原特異的T細胞を再現した」という論文を発表した(2013年1月4日の記事参照)が、その研究成果の事業化を目指す会社である。CiRAの金子先生も同じ号に同じ主旨の論文を発表しており、私と金子先生は、この構想は再生医療としても、がん治療としても、革新的な戦略であり、研究を強力に進める必要があると考えた。もたもたしているとせっかくの日本発の研究であるのに、海外に負けてしまうかもしれない。それで、当面は我々の研究を支援するために、そして将来的には事業化することを目指して、アストリム株式会社がつくられた。英名はAsTlym Co. Ltdで、Antigen specific T lymphocyteに由来する。初代社長には桂義元先生が就いている。創業は2013年の10月31日だが、いつまでも未公表という訳にもいかないので、このたび、公表に至った。
また同日、HPも公開した。
アストリム株式会社HP

2014年1月28日(火)

ラボHPを公開
京大でのラボのHPを公開した。就任後、1年10ヶ月も経っている。理研チームリーダーとの兼務を辞めて京大の専任になってからは10ヶ月。池田さんが頑張ってHPをつくってくれて、実は4ヶ月くらい前にはほぼできていたのだが、ラボニュース欄の記事は2013年1月4日までしか出していなかったので、その後の分を書くのに十分な時間がなかなかとれず、公開が遅れてしまった。年末年始に2013年に撮った写真を整理し、その後文章をこつこつ書いて、ようやく追いついて、公開という運びとなった。今後は、毎週のようにまめに書いて行く予定。なお新HPということで、理研の時と比べてデザインや構造は随分かわったが、内容自体はあまり変わってない。内容も、おいおい変えていくつもりだ。

2014年1月27日(月)

Steffen Jung来訪
イスラエルのWeizmann Institute of ScienceのSteffen Jung(右から二人目)が来訪。iFRECのWinter Schoolの講師で来日していたので、inviteしてセミナーをしてもらった。マクロファージの分化経路に関する話で、とてもおもしろかった。左から二人目はウィルス研の竹内先生、右端は再生研の長澤先生。
京都薬科大学の芦原先生のラボの助教の高田先生。彼はアルツハイマー病とミクログリアの研究をしていて、彼のデータについてSteffen Jungといいdiscussionをしていた。
先斗町で夕食。彼はドイツ人だが、奥さんがイスラエル人なので、イスラエルに移りすんだということらしい。イスラエルの話をあれこれきけておもしろかった。

2014年1月24日(金)

高浜先生を囲む新年会
高浜先生が京都に来られるというので、仲間内で集まって新年会。
2次会は、マジックバー「こむら」へ。マスターは一時体調を崩していたらしいが、回復したので再オープンしたということのようだ。手品を見せてもらったが、タネが分からないのもあり、すごかった。

フローサイトメトリー刊行
羊土社からフローサイトメトリーのガイドブックが発行された。増田さんはこの中の「T細胞のソーティング」の項目を書いている。写真は増田さんの書いた項の一部。全編カラーで、とても読みやすい。

2014年1月22日(水)

京大病院iPS細胞・再生医学研究会
京大病院のiPS細胞関係の研究会が芝蘭会館で開かれ、聴講生として参加した。写真は三嶋院長のあいさつ。京大病院もかなり積極的にiPS細胞の臨床応用を支援しようという姿勢のようだ。

2014年1月15日(水)-18日(土)

武田科学振興財団薬科学シンポジウム
武田主催再生医療に関するシンポジウムとCiRAの国際シンポジウムが合体したシンポジウムが開かれた。今回は聴講生として参加。場所は吹田の武田薬品の研修所。とても立派なところだった。
プログラム
エントランスの吹き抜け。
会場。今回のシンポジウムは、全体にいいスピーカーが揃っていて、聴きごたえがあった。Fred Gageは類人猿のiPS細胞とヒトのiPS細胞から神経を分化させる系での遺伝子の発現パターンの違いから、進化の謎に迫るというとてもおもしろい内容だった(Nature,503:525, 2013)。
初日の懇親会にて。今回はうちからは増田さんとNicoleが参加。左端は九大の杉山先生。
中庭。向こう側が寮になっている。
二日目の懇親会にて、CiRAの山下先生と。

2014年1月13日(月)(祝)

第一内科同窓会
ハイアットリージェンシーホテルで、第一内科の同窓会があった。160人くらいが参加。高折先生のあいさつの中で、最近入局者が増加傾向にあると話していた。いいことだ。
新規入局者はひとりづつ挨拶をする。青野さんの挨拶。
永野君の挨拶。

2014年1月10日(金)

金子研と合同新年会
再生研1階のラウンジで、金子研と合同で新年会を開いた。
参加者で記念撮影。ホットプレートと鍋を同時にするとブレーカーが落ちる事が判明した。

Ginhouxのセミナー
Florent Ginhoux(2013年6月26日の記事参照)は免疫学会以後、1月下旬迄阪大iFRECの改正ラボに滞在している。皮膚科の椛島先生がホストで、皮膚科研究棟でセミナーがあった。朝9時半からということだが、定刻に成っても彼は現われない。椛島先生が苦笑いをしている。
彼は病院内で迷ったらしく、15分遅れくらいで到着し、セミナーが始まった。樹状細胞のサブセットや生理的な分化経路の話で、おもしろかった。

2014年1月7日(火)

いのしし汁
昼ご飯には、鞠小路通りの脇に出している出店で買って来たものを食べる事が多い。私は「山まる」という円町の韓国家庭料理屋の出店の弁当をもっぱら買っている。量が多く、味もよい。この日は、いのしし汁だった。