6.どうして感染症には2度かからないの?ー免疫記憶のしくみ
まず1回目の感染で何が起こるか、T細胞についてみてみましょう。
抗原と出会う前のT細胞はナイーブT細胞といわれ、この状態では特に何も仕事をしません。
抗原を取り込んだ樹状細胞によって活性化されると、ナイーブT細胞は旺盛に増殖し、その後エフェクターT細胞という、仕事をする細胞になります。エフェクター細胞は、病原体に対して攻撃を始め、そのおかげで感染症はやがて治ります。
抗原と出会う前のT細胞はナイーブT細胞といわれ、この状態では特に何も仕事をしません。
抗原を取り込んだ樹状細胞によって活性化されると、ナイーブT細胞は旺盛に増殖し、その後エフェクターT細胞という、仕事をする細胞になります。エフェクター細胞は、病原体に対して攻撃を始め、そのおかげで感染症はやがて治ります。
感染症が治ったあと、どうなるかをみましょう。エフェクターT細胞はひとしきり仕事を終えると死んでしまいます。しかし、そのうちの一部が、メモリーT細胞になって生き残り、リンパ節などで長い間生き続けます。
2回目の感染があると、これらの細胞は1回目に比べて、速く、効率よく反応できます。それは、以下の理由からです。
1. メモリーT細胞はすぐにエフェクターT細胞になれる。
2. メモリーT細胞は沢山用意されている。
1. メモリーT細胞はすぐにエフェクターT細胞になれる。
2. メモリーT細胞は沢山用意されている。
その答えは、遺伝子再構成という驚くべきしくみによるものです。