トップページ >一般の方向け記事トップ > どうやって異物を見分けているの?特異性のしくみ

一般の方向け記事:免疫のしくみを学ぼう!

3.どうやって異物を見分けているの?特異性のしくみ

免疫反応を起こす元になる物質を抗原といいます。
T細胞やB細胞は、抗原レセプターという分子を表面に出しています。抗原レセプターは、いわばT細胞やB細胞が抗原を調べるときの「目」のような働きをします。

自然免疫の働き

抗原レセプターは1種類の抗原だけを認識します。そして、ひとつの細胞がつくる抗原レセプターは1種類だけです。
そのため、1つの細胞が認識できる抗原は1種類だけで、他の抗原には反応しません。これを、抗原特異性といいます。
免疫反応の抗原特異性は、抗原レセプターのもつこの特異性の現れです。

自然免疫の働き

1種類の抗原にしか反応できないのだったら、どうしていろいろな病原体に立ち向かえるのでしょうか?
身体中には、異なる抗原と反応できる何十万、何百万種類ものT細胞、B細胞が用意されています。こうして、あらゆる道の敵と戦えるのです。

獲得免疫の働き

もう少し詳しく
T細胞レセプターとB細胞レセプターが抗原を認識するしくみを、もう少し詳しくみましょう。
T細胞レセプターは、抗原提示細胞の出すMHCという分子の上に載った抗原を、MHC分子とセットで「形」として認識します。
一方、B細胞レセプターは抗原を直接認識します。

獲得免疫の働き