プラナリアのページ

4年くらい前、プラナリアの研究者として有名な京大の阿形先生(当時理研CDB)から頂いたプラナリアである。

kawamoto_04_01 実験用としてではなく、愛玩用に飼っている。一時期1000匹以上にまで増えたが、今は100匹程度を維持している程度。 左の写真は、餌(鶏のレバー)に群がっている様子。

プラナリアとは?

kawamoto_04_02 和名ナミウズムシ。再生力が強いことで有名。扁形動物門に属する。日本でも、きれいな川に棲んでいる。野生のものは2-3cmくらいあるそうだが、うちのは5-7mmくらい。肉食で、鶏のレバーを細切れにしたものなどを餌にする。
切ったらそれぞれの断片から個体が再生することで有名である。わざわざ切らなくても、左図のように自分で前後にふたつに切れて、それぞれが再生するというようにして増えていく。
kawamoto_04_03 左のように切ると、双頭の個体になるらしい。
kawamoto_04_04 汲み置き水(水道水を1日くらい口のあいた容器に入れて放置したもの)を用いる。純水、超純水はだめ。
砂や鹿沼土、赤玉土を入れておいた方が水質が安定する。
室温(25度)で飼えるが、それより暑いのは苦手である。寒い方は、凍らせない限り大丈夫とのこと。夏の間は冷蔵庫に入れておくという方法も有効らしいが、突然入れっ放しにすると、死んでしまうこともあるらしいので、注意が必要。
餌は鶏のレバーを薄く切ってやる。キッチンタオルなどで血液分などを吸い取ってからやると、水のよごれがましになる。1時間くらいで食べ尽くせる程度をやる。 餌をやると臭いを嗅ぎ取って活発に動き回りだすが、えさ探しはあまりうまくなくて、無駄な動きが多い。しかし、15分くらいすると、ほぼ全てがちゃんと餌にたどりつく。
週2回餌をやると、2週間に2倍くらいのペースで増える。かなり過密に飼っても大丈夫だが、あまり過密すぎると、水質が悪くなり突然大量死することがある。
 週1回だと、増えもしないが、減りもしない。それ以下の頻度だと、体が小さくなっていき、やがて少しずつ減ってくる。数週間餌をやらなくても死に絶えるということはない。
餌をやって1、2日すると、排泄するためか、水が汚くなるので、頃合いをみて水を替えてやる。水面を這ってるプラナリアを沈めてから、ざーっと流すように水を捨てると楽。
明るいところにおくと、藻類が生えて来る。プラナリアに害はないが、見た目が汚くなるのが問題。モノアラガイなどを一緒に飼うと、ガラス面くらいはきれいに保てるが、それでも結局は一杯たまってくる。まめに藻をとるか、新しい水槽にプラナリアを移してやるなどして、対処する。
kawamoto_04_05 プラナリアを移すのは先を切ったスポイトが便利。