食虫植物のページ

小学6年生の頃から植物が好きになり、大学生の頃までは山野草、洋蘭、食虫植物などをこつこつと集めて育てていた。
働きだしてからは、場所と時間が無く、一時中断していた。家を建ててからは場所はできたが、その直後に単身赴任になってしまった。
しかし、研究所の自室が、東に向いていて、朝の日照があるのと、一年中温度が安定しているなど、ある種の植物を栽培するのには適していた。
そこで、 「室内」栽培という形で、食虫植物栽培を、細々とではあるが、再開した。
食虫植物は、主に日本食虫植物愛好会(JSPS)主催の即売会で買ったものである。他、同好の士である弟からもらったものもある。 多くは湿地に生えているため、概して高湿度を好む。そのため、水槽内で栽培している。よく「虫を餌としてやるのですか」と訊かれるが、貧栄養な土壌に適応しているので、特に虫をやらなくても元気である。

kaw3amoto_02_000 栽培用水槽(1) 計11個の水槽を、主に窓際に並べている。熱帯魚用の蛍光ランプ(13W)で日照不足を補っている。タイマーを使用して、夜は消している。
kamamoto_02_00 栽培用水槽(2)殆ど日のあたらない水槽もある。
kawamoto_02_01 窓の外の景色 旭硝子の工場。一般にはいい景色と言いがたいが、工場萌え系の私としては、気に入っている。
kawamoto_02_02 ドロセラ・アデラエ
オーストラリア産で、熱帯雨林に生える。元来葉身長10cm以上になる大型のドロセラであるが、この鉢では小さいのが密集している。 日のあたらない水槽の中で、蛍光ランプだけでも、よく育つし、葉に赤みもさす。
kawamoto_02_03 ヘリアンフォラ・ヌタンス
南米のギアナ高地に生える。子供の頃(30年前)は入手が困難で、憧れの植物であったが、今や簡単に手に入る。この鉢は買って2年以上になるが、殆ど人工光だけという環境で、よく育っている。
kawamoto_02_02 ヘリアンフォラ・ミノールxヘテロドクサ 雑種強健というが、確かに丈夫で、よく育つ。左の赤いのはネペンテス・アンプラリア。
kawamoto_02_06 ネペンテス・アンプラリア
東南アジア原産。上へ上へと伸びる茎とは別に根元から捕虫葉だけがでて、土の上に袋だけが押し合いへし合い並ぶのが特徴。写真の個体は、中々根元の袋はつけてくれない。単なるredタイプ。Cantley’s redが欲しいところである。
kawamoto_02_07 セファロタス・フォリキュラリス
オーストラリア南西部のごく限られた地域の固有種。1科1属1種。つまり、近縁の植物が存在しないという、珍奇な種。普通の葉と、捕虫葉の2種類をもつ。捕虫葉は、よく育てば親指くらいの大きさになる。 何鉢か栽培していて、一時期全部調子がよかったのに、最近、殆どが弱って来た。あまりこの環境に合わないようである。
kawamoto_02_08 サラセニア・コーティー
北米原産。S. プルプレアとS. プシタシナの交配種。 個人的には原種派であるが、コーティーはきれいだからOK。栽培3年になるが、日照は良くないのに、赤々とした葉を出し続けていて、いい感じである
kawamoto_02_09 ネペンテス・アンプラリア
これは斑点の入るタイプ。
kawamoto_02_10 上から、ネペンテス・アンプラリアの緑色タイプ、ネペンテス・グラシリス、ヘリアンフォラ・ミノールxヘテロドクサ。
kawamoto_02_11 ネペンテス・グラシリス
前の写真のと同じもの。大きくならないタイプ のようである。葉の長さ4-5cm、袋も2-3cmととてもコンパクトで、日照がよくない状態でも徒長することもなく、袋には赤みもさす。この3年間、いい状態が続いている。室内水槽栽培に大変適していると思われる。
kawamoto_02_12 上はN. アンプラリア、下はドロセラ・アリシアエ。アリシアエ最近ちょっと元気がない。
kawamoto_02_13 机の上の栽培状況。左上の蛍光灯の光で、机の上に置いてあるプラスチックケースの中で、ドロセラ・シザンドラを育てている。
kawamoto_02_14 ほぼ密閉した状態。
kawamoto_02_15 ドロセラ・シザンドラ
オーストラリア熱帯雨林帯産。ドロセラ・アデラエやドロセラ・プロリフェラと同じようなところに生えているらしいが、これまでの培養経験では、シザンドラは他の2種よりずっと難しいように思える。しかし、この机上栽培では、いまのところ好調である。
kawamoto_02_16 湿度を保つ事が何よりも大事とのことだが、確かに、このほぼ完全に密閉されたケースの中で、薄暗い蛍光灯の光だけで、1年以上、とてもよく育っている。自生地も薄暗い林下とのことだが、それにしてもこんなに暗いことはないように思える。
kawamoto_02_17 この株もよく育っている。
kawamoto_02_18 食中植物とは関係ないが、趣味の小物。左から、SICのキカイダー、キカイダー01フィギュアに付いていたギターとトランペット。甲殻機動隊のタチコマ。コーラのおまけについてたリューク。
kawamoto_02_19 これも関係ないが、プラナリアを飼っている。各容器に50-100匹いる。約4年前、当時理研CDBのグループディレクターだった阿形先生から頂いたもの。
kawamoto_02_20 弟も食虫植物愛好家で、彼の京都の自宅のテラスでいろいろと栽培している。特にディオネア・マスシプラ(ハエトリソウ)が質・量ともにすごい。
kawamoto_02_21 これもハエトリソウ。
kawamoto_02_22 「Kyoto Red」という光田氏が作成した品種。「赤い竜」や「ピンクビーナス」よりもずっと赤みが強く、しかも葉が立ちあがらないのがいい。type Eとtype Dの2種類が栽培されているが、これはtype E。光田氏はDの方が大きく育つ傾向があるとしているようだが、弟のところではEの方がよく育つとのことである。
kawamoto_02_23 これもKyoto Red、type E。
kawamoto_02_24 左はドロソフィルム・ルシタニカム。右はイトバモウセンゴケ。
kawamoto_02_05 赤いのは、サラセニア・フラバのレッドチューブタイプ。左側は普通のフラバ。